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「一石を投じる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

日本語には、色々な種類の言葉がありますが、昔からの考え方や慣習を由来としていることわざや、四字熟語などがたくさん存在しています。

私達は、これらの熟語やことわざを日常会話の中や、ビジネスの場面において使うことが少なくありません。

これらの言葉は、普通の表現では中々言い表しにくい内容を簡単に相手に伝えることに非常に便利で比喩的な表現をすることで、長々と回りくどくなるような言葉でさえ、簡単に伝えることができるのです。

そのような言葉の中で、「一石を投じる」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、この言葉について考えて行きたいと思います。

一石を投じる

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「一石を投じる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「一石を投じる」の意味とは?
  • 「一石を投じる」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「一石を投じる」の言葉の使い方
  • 「一石を投じる」を使った例文
  • 「一石を投じる」の英語
  • 「一石を投じる」の語源
  • 「一石」を使ったことわざや熟語と意味の解説


「一石を投じる」の意味とは?

「一石を投じる」とは、「ある事柄について新たな問題や意見を提示し、世間や周囲の反響を呼ぶこと」「波紋を呼ぶ」「波紋を投ずる」という意味を持っています。

今までごく当たり前だと思われていたことに対して、それまでとは全く言葉る意見や考えを投げかけることによって、多くの人達の考え方に変化が起きたり、組織の体制や慣習、ルールが変わっていくことが日本国内のみならず世界中でよくありましたが、これらの動きや変化も、まさに誰かが「一石を投じた」ということになります。

「一石を投じる」という言葉は、特に政治やスポーツなど様々な場面や世界で、使われる言葉で影響力がある人が「一石を投じる」ことで世間に非常に大きな反響を引き起こすことがあります。

巷でよく使われる「一石を投じる」という言葉なので、正確な意味をきちんと理解しておきたいものです。

  • 「一石を投じる」の読み方

「一石を投じる」の読み方

「一石を投じる」の読み方は、「いっせきをとうじる」と読みます。



「一石を投じる」の類語や言い換え・似た言葉

大きな影響を与えてしまう「一石を投じる」という言葉と同じか似たような類語としては、次のような言葉や表現が挙げられます。

  • 「論議を引き起こす」
  • 「物議を醸す」
  • 「波紋を呼ぶ」

「論議を引き起こす」

「論議を引き起こす」という言葉が「一石を投じる」に近い意味を持つ表現になるでしょう。

「論議」とは、「問答、討議によって理非を明らかにしようとすること」「問題の点について議論を戦わせること」という意味がありますが、それまで全く平穏で何の論議がなかったことで、旧態依然とした古い慣習が、たった1人の一言で大きな動揺が広がった結果、「論議を引き起こす」ということがあります。

「物議を醸す」

「物議を醸す」「ぶつぎをかもしだす」と読みますが、「世間の論議を引き起こすこと」という意味があります。

「大臣の発言が物議を醸す」などいう形で使われることがありますが、このような場合は大臣の発言によって、「人々の間での議論を引き起こす」「人々の間で賛否両論の意見が出る」ような現象が起こってくるものです。

他にも、「大臣の被災者に対する発言が物議を醸している」「会社の企業広告が女性差別ではないかと物議を醸している」などと様々な場面で使われている表現です。

ただ「議論が起こる」「賛否が別れる」よりも、ネガティブなニュアンスを強く感じさせることもあり、「問題視」「疑問の声」という側面もあるような気がします。

「波紋を呼ぶ」

「波紋を呼ぶ」「一石を投じる」と同じ意味を持つ同義語に当てはまる言葉でしょう。

この言葉の意味は「与える影響が大きく、関係者を動揺させる」という意味合いがあり、使い方としては「不用意な発言が大きな波紋を呼んでしまった」などの用法があります。

「一石を投じる」の言葉の使い方

「一石を投じる」の言葉を使う場面としては、ある人の発言や行動が多くの人の注目を集めることになり、そのことをきっかけにして、それまで何の問題もなかったことにある種の変化の波が起きていく時に用いることになるでしょう。



「一石を投じる」を使った例文

「一石を投じる」を使った例文を見ることによって、具体的な活用シーンを理解することができます。

  • 「一石を投じる」の例文1
  • 「一石を投じる」の例文2
  • 「一石を投じる」の例文3

「一石を投じる」の例文1

「コミュニケーション能力だけが重視されるビジネス社会に一石を投じるために、今回は私がテレビ番組で発言することにしたのです」

今では、コミュニーション力がビジネスの世界では非常に重要視される時代となってきましたが、このような時代であるからこそ、1人の発言が大きな影響を及ぼすことになるのです。

「一石を投じる」の例文2

「今回の選挙では私は負けることになるでしょう。しかし、選挙で当選しなくても出馬するだけでも一石を投じることになり、多くの人々の考え方が変わってくるかもしれまない」

閉塞感のある社会の中に、何か大きな変革をもたらしたいために選挙で出ることが、大衆へのメッセージになることがあります。

これも「一石を投じる」の表れですね。

「一石を投じる」の例文3

「硬直化・形骸化している組織に変革の波を起こすためには、誰かが一石を投じる必要があります。しかし、多くの社員は保身ばかり考えているので、今の役員ではそのようなことができる人は誰もいない」

企業でも、古めかしい慣習に凝り固まったことがあるので、本来は企業改革が必要となるはずです。

そのためには、誰かが勇気を振り縛って「一石を投じる」行動をしなくてはなりません。

「一石を投じる」の英語

一石を投じる meaning in english

「一石を投じる」を英語で表現するなら、“to create a stir”“to make waves”となります。

「一石を投じる」の語源

「一石を投じる」の由来は、「石を水に投げ込むと波紋が生じて広がっていくこと」から、この言葉が生まれてきた言われています。

石という言葉で「1人の人が意見を投げかけたり、問題提起をしたりすることで、世間の水面に反響という波紋が広がっていくこと」を指しています。

幼い頃に水面に石を投げて波紋が広がっていくことを楽しんだことがある人もいるかもしれませんが、その波紋の広がりをこのよう場面で使っているのです。

「一石」を使ったことわざや熟語と意味の解説

「一石」は、「一石を投じる」の他に次のような言葉もあります。

  • 「一石二鳥」
  • 「一石日和」

「一石二鳥」

「一石二鳥」とは、「1つのことをして、2つ以上の利益を得ること」を例えたことわざです。

「一石二鳥」は、17世紀のイギリスのことわざで、「鳥が2羽集っていたところで、1羽の鳥を狙って石を投げたら、鳥が2羽とも落ちてきた」ということから、生まれてきたというユニークな逸話が残っています。

「学生の数が増えれば、1人当たりの負担が軽くなるだけでなく、學校全体の学力も上がっていくので一石二鳥だ」

このような使い方になるでしょう。

「一石日和」

また、「一石日和(いちこくびより)」という四字熟語もあります。

この言葉の意味は、「定まらない天候」という意味があるのですが、この熟語の世来は、九州の筑紫地方で「降ろうごと降るまいごと」という「ごと(如)」「五斗」を掛けて、合わせると一石になるところから来たとされています。

天気は、降ったり晴れたり、定まらないことがよくありますが、「一石日和という字言葉を使える人はあまりいないのではないでしょうか?

icon まとめ

「一石を投じる」という言葉を実際の行動に移すことができる人が、自分の周囲にどれだけいるものでしょうか? というのも、世の中は多様な考え方や新しい慣習が生まれてきました。

このことは、世の中の動きが非常に速くなり、社会の価値観も多様化を肯定するような空気が広がってきたからかもしれません。

しかし、そのことがいい意味で広がるのであればいいのですが、悪い方法に行くと、差社会の進化は危ないものになってしまいます。

その時に誰かが「一石を投じる」ことが必要になるのだと思うのです。