「頭が下がる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「頭が下がる」の意味や類語を紹介します。
さらに「頭が下がる」の使い方や、「頭が下がる」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「頭が下がる」の意味とは?
- 「頭が下がる」の類語や言い換え・似た言葉
- 「頭が下がる」の言葉の使い方
- 「頭が下がる」を使った例文
- 「頭が下がる」を使う時の注意点
「頭が下がる」の意味とは?
「頭が下がる」という言葉を使ったことがあるでしょうか。
「頭が下がる」は敬語表現です。
社会人としての経験が豊富な人なら、何度か使った事があるのではないでしょうか。
そんな敬語表現のひとつ「頭が下がる」の読み方と意味を紹介します。
- 「頭が下がる」の読み方
- 「頭が下がる」の意味
「頭が下がる」の読み方
「頭が下がる」は「あたまがさがる」と読みます。
「頭が高い、控えおろう」という時代劇に登場する言葉がありますが、この場合の「頭」は「ず」になります。
時代劇慣れしすぎていて、「頭が下がる」を「ずがさがる」と読み間違えてしまわないようにしましょう。
「頭が下がる」の意味
「頭が下がる」という言葉には、様々な意味があります。
例えば「尊敬します」「感銘します」、または「恐れ入ります」という意味があります。
「頭が下がる」は、ある人を見た時に、自然に頭が下がってしまう姿をイメージしてみましょう。
例えば毎朝、みんなが眠っている時間に起き出してゴミ拾いをしている人の姿を見ると、感動したり感服したりして、自然に頭が下がってしまいます。
「頭が下がる」とは、具体的な動作でいえば、「お辞儀をする」という事でもあります。
立派な人を見た時や、頑張っている人を見た時に、その相手にお辞儀をして敬意を表したいと感じる…「頭が下がる」にはそのような意味があります。
「頭が下がる」の類語や言い換え・似た言葉
続いて「頭が下がる」の類語や言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉と、「頭が下がる」が言い換えられるのかを見て行くと、「頭が下がる」の意味がより理解しやすくなるかもしれません。
- 「尊敬する」【そんけいする】
- 「恐れ入る」【おそれいる】
- 「心酔する」【しんすいする】
- 「傾倒する」【けいとうする】
「尊敬する」【そんけいする】
「頭が下がる」時、相手の事を「尊敬する」気持ちが生まれています。
「尊敬する」という言葉は、「頭が下がる」と入れ換えが効く、似た意味の言葉と言えます。
「尊敬する」とは「他人を尊び、敬う気持ちになる」という意味があります。
「尊ぶ」には、「尊い存在としてあがめる」という意味があり、「敬う」には、「尊んで礼を尽くす」という意味があります。
このように「尊敬する」には、尊い存在としてあがめ、礼を尽くす」という意味があります。
「恐れ入る」【おそれいる】
「恐れ入る」という言葉も、ビジネスシーンで良く使う敬語表現のひとつです。
「恐れ入る」も、「尊敬する」「感服する」という意味があります。
「恐れる」という言葉が入っているため、怖がっているような雰囲気がありますが、「尊敬する」という意味合いで使うと覚えておきましょう。
また「怖いくらい嬉しい」という表現がありますが、誰かに褒めてもらった時などに、「怖いくらい光栄です」という意味で、「恐れ入ります」という言葉を使う事もあります。
「心酔する」【しんすいする】
「酔う」という言葉が入った「心酔する」という言葉も、「頭が下がる」と似た意味を持つ言葉です。
「心酔する」には、「非常に感心して心から尊敬する事」という意味があります。
恋をしている時は、お酒を飲んでいる時のように、気持ちがふわふわしてしまいますが、「心酔する」時も、尊敬の気持ちが強くなり、心がふわふわしたような状態になっているのかもしれません。
「傾倒する」【けいとうする】
「傾倒する」には、「心から尊敬して慕う事」という意味があります。
例えば趣味の先生を尊敬している人の中には、ビジネス上の関係者よりも慕っている人がいますが、このような人は先生に「傾倒している」のかもしれません。
このように誰かの事を尊敬して、神のように崇めている人は、「傾倒している」と言えるでしょう。
「頭が下がる」の言葉の使い方
「頭が下がる」という言葉はどのような場面で使えばいいでしょうか。
「頭が下がる」は敬語表現ですので、基本的にはビジネスシーンや接客業の人が使うような言葉です。
ただし親子の会話でも「頭が下がる」という言葉を使っても不自然ではありません。
朝食の時などに、「○○課長は、毎日真面目に働いていて、本当に『頭が下がる』よ」という会話があってもおかしくないからです。
このように、「頭が下がる」は敬語表現ではありながら、様々な場面で使う事ができる言葉です。
誰かに感服したり、恐れ入ったり、尊敬を感じた時などに「頭が下がる」という言葉を使ってみましょう。
「頭が下がる」を使った例文
「頭が下がる」を使った例文を紹介します。
どのような場面で、どのように「頭が下がる」を使えばいいのかが、例文を見る事で理解できるかもしれません。
- 「頭が下がる」の例文1
- 「頭が下がる」の例文2
「頭が下がる」の例文1
ビジネスシーンでの「頭が下がる」を使った例文を紹介します。
「社長は偉くなっても、人の話を良く聞いてくれる。本当に『頭が下がる』思いでいっぱいだ」、「○○君は、毎日無遅刻無欠勤で頑張っている。若いからできるとはいえ、『頭が下がる』思いがする」、「定年間際なのに、Aさんは本当に美人だ。若さを保つ努力に『頭が下がる』」などです。
心の底から尊敬すると、自然に頭が下がってしまうものです。
「頭が下がる」相手が職場にいる事は、幸せな事なのかもしれません。
「頭が下がる」の例文2
日常生活における「頭が下がる」を使った例文を紹介します。
「朝起きると、家の前がきれいになっている。ご近所の誰かが掃き掃除をしてくれているのだろう。『頭が下がる』思いがする」、「私のお母さんは、学校に通っている間、毎日お弁当を作ってくれた。自分が親になってみて、その凄さが分かる。本当に『頭が下がる』思いでいっぱいだ」、「彼はスポーツができるだけでなく、勉強もきちんとしている『頭が下がる』少年だ」などです。
年齢に関係なく、「頭が下がる」思いを抱いてしまう人はいます。
派手な活躍をしなくても、地味に世の中に役立つ行為をしている人を見ると、「頭が下がる」思いがします。
「頭が下がる」を使う時の注意点
「頭が下がる」という言葉を使う時に、いくつか注意点があります。
尊敬の意味で使った「頭が下がる」という言葉が失礼に当たらないように、注意点を知っておきましょう。
- 「頭が下がる」は目上の人に直接言わない
- 「頭が下がる」は第三者に言う
「頭が下がる」は目上の人に直接言わない
「頭が下がる」という言葉は、敬語表現ですので、目上の人に使ってもいいと思うかもしれません。
しかし、「頭が下がる」は、対象になる相手が目の前にいて、直接話しかける時は使わない方がベターです。
なぜならビジネスシーンでは、目上の人を見た時には、「頭が下がる」のが当然とみなされるからです。
つまり「目上の人に対しては、自然に頭が下がるのが当たり前」という世界で、「頭が下がる」と言う事は、「それまでは頭が下がっていなかった」という意味になってしまうからです。
「頭が下がる」は第三者に言う
しかし誰かの事を尊敬して、自然に「頭が下がる」という行為は尊いものです。
そこで「頭が下がる」という思いは、当人以外の第三者に使いましょう。
社長の優しさに『頭が下がる』と社長に言うのではなく、同僚や家族に言う分には問題がありません。
このように「頭が下がる」という言葉は、直接目上の人には言わないで、第三者に対して言うようにしましょう。
「頭が下がる」という言葉の意味や使い方を見てきました。
誰かを見ていると、自然に頭が下がってしまう…このような素晴らしい人が身近にいるのは素晴らしい事です。
ぜひ他の人に「あの人は『頭が下がる』素晴らしい人だ」という事を伝えましょう。