「協力を仰ぐ」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「協力を仰ぐ」とは、相手に対して協力をお願いして求めることや協力を求めて恩恵を受けられることです。
「協力を仰ぐ」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「協力を仰ぐ」の意味とは?
- 「協力を仰ぐ」の類語や言い換え・似た言葉
- 「協力を仰ぐ」の言葉の使い方
- 「協力を仰ぐ」を使った例文
- 「協力を仰ぐ」を分解して解釈
- 「仰ぐ」を使った言葉
「協力を仰ぐ」の意味とは?
「協力を仰ぐ」の意味は、「自分に協力してほしいと他者にお願いして求めること」です。
「協力」とはある目的に向かって複数の人で力を合わせることであり、協力することによって、自分一人では解決できない問題も解決できるようになっていきます。
「仰ぐ」とは教えや助力を求めること(請うこと)を意味していますが、協力を仰ぐという言葉には「尊敬する人・目上の人に協力をお願いする」というニュアンスがあります。
「協力を仰ぐ」は上から目線で協力を要請するという意味合いではなく、尊敬する人や目上の人に対して謙虚な姿勢・言葉で協力を求める(お願いする)という意味合いが強くなっているのです。
「協力を仰ぐ」という言葉には、尊敬する人や実力のある人などに協力をお願いして恩恵を受けることができるということも示しています。
- 「協力を仰ぐ」の読み方
「協力を仰ぐ」の読み方
「協力を仰ぐ」の読み方はそのまま、「きょうりょくをあおぐ」になります。
「協力を仰ぐ」の類語や言い換え・似た言葉
「協力を仰ぐ」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「協力を仰ぐ」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「助力を仰ぐ」
- 「協働をお願いする」
- 「サポート(応援)を求める」
「助力を仰ぐ」
「協力を仰ぐ」の類語・言い換えとして、「助力を仰ぐ」があります。
「助力を仰ぐ」の意味は、「他者や組織の助力(助太刀)を求める」ということです。
「助力を仰ぐ」の意味を分かりやすく説明すれば、「ある物事や目標を達成するために力を貸してほしいとお願いすること」です。
「助力を仰ぐ」は、「協力を仰ぐ」とほぼ同じ意味を持つ類語になっています。
「協働をお願いする」
「協力を仰ぐ」の類語・似た言葉として、「協働をお願いする」があります。
「協働をお願いする」の意味は、「ある仕事や目的を達成するために一緒に働いて欲しいとお願いすること」です。
「協働」という言葉の意味は、「一緒に仕事・活動を行って目的を達成するために、二人以上の人や二つ以上の団体が協力して働くこと」です。
「協力」と「協働」は非常に良く似た意味を持っているため、「協力を仰ぐ」は「協働をお願いする」という言葉に言い換えることができます。
「サポート(応援)を求める」
「協力を仰ぐ」の類語・言い換えとして、「サポート(応援)を求める」があります。
二人以上の人が力を合わせて仕事や物事を成し遂げようとする「協力」に似た言葉に「応援」があります。
応援というと「スポーツの競技・試合などで声援・拍手を送って選手やチームを力づけること」の意味がすぐに思い浮かびますが、ここでは「他者(相手)に力を貸して助けること」を意味しています。
「協力」という日本語を英訳すると“cooperation”(コーアポレイション)になり、「応援」を英訳すると“support”(サポート)になります。
サポートは日本でも定着した英語なので「サポート(応援)を求める」は、「協力を仰ぐ」の言い換えとして解釈できます。
「協力を仰ぐ」の言葉の使い方
「協力を仰ぐ」という言葉の使い方は、自分一人(自分たち)だけでは解決できない問題や試練に直面して、目上の人(尊敬している人)に力を貸してほしい時に使うというものです。
「協力を仰ぐ」の意味は「協力を請うて求める+協力をお願いする」なので、誰か(個人・集団・組織)に協力して欲しい状況がある時に使うことができます。
例えば、自分たちの自治体が地震や洪水などの自然災害に襲われたことで、社会インフラが寸断して物流が止まった時には、政府や他の自治体の代表者に「協力を仰ぐ」ことになります。
自分や自集団が単独では解決することができない困った事態に陥った時に、「協力を仰ぐ」という言葉を使うことができるのです。
「協力を仰ぐ」を使った例文
「協力を仰ぐ」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「協力を仰ぐ」を使った例文について紹介していきます。
- 「協力を仰ぐ」の例文1
- 「協力を仰ぐ」の例文2
- 「協力を仰ぐ」の例文3
「協力を仰ぐ」の例文1
ここまで大規模な地震・津波の自然災害に見舞われてしまうと、警察消防や自治体職員、ボランティアの力だけではどうしても限界があるので、災害救助の訓練をされている自衛隊に協力を仰ぐことにした。
「協力を仰ぐ」の例文2
新興企業に資金を融資してくれる銀行はどこにもなかったが、奇特なエンジェルファンドが自社のビジネスモデルを評価してくれて、大規模な資金援助の協力を仰ぐことができた。
「協力を仰ぐ」の例文3
重要な遺跡の考古学的な発掘調査が進められているが、ここから先の詳細な調査研究には、国内外の経験豊かな研究者たちの協力を仰ぐ必要があるだろう。
「協力を仰ぐ」を分解して解釈
「協力を仰ぐ」という言葉を、「協力」と「仰ぐ」に分解して意味を解釈していきます。
- 「協力」
- 「仰ぐ」
「協力」
協力を仰ぐの「協力」は、「ある仕事や目的の達成に向けて力を合わせること」や「二人以上の人や二つ以上の集団が力を合わせて物事に当たること」を意味しています。
協力することによって、自分一人では成し遂げられない大きな仕事・活動を成し遂げることができるようになっていきます。
「協力」は二人以上の人や二つ以上の団体が連携してお互いに助け合うことであり、一人ではできないことを何とか成し遂げようとすることなのです。
「協力」と似た言葉として、「協働・共同(協同)・連携・提携」などがあります。
「仰ぐ」
協力を仰ぐの「仰ぐ」は、「上を見上げること」「教えや援助を求めること」「恩恵を受けること」「人を尊敬すること」「飲み物を一気に飲み干すこと・呷ること(あおること)」などを意味しています。
「仰ぐ」には非常にたくさんの意味がありますが、協力を仰ぐの「仰ぐ」の意味は、「教えや援助を求めること」「恩恵を受けること」になっています。
「仰ぐ」を使った言葉
「仰ぐ」を使った言葉には、以下のようなものがあります。
- 「天を仰ぐ」【てんをあおぐ】
- 「師と仰ぐ」【しとあおぐ】
- 「寄付を仰ぐ」【きふをあおぐ】
「天を仰ぐ」【てんをあおぐ】
「仰ぐ」を使った言葉に、「天を仰ぐ」があります。
「天を仰ぐ」の意味は、「天を見上げる」になります。
この場合の「仰ぐ」の意味は「上方を見上げること・上を向いて高い所を見ること」になっていますが、「天を仰ぐ」は「仰ぐ」という言葉のもっとも代表的な使い方になっています。
「天を仰ぐ」と同様に上を見上げるという意味で、「空を仰ぐ・星を仰ぐ」などの言葉もあります。
「師と仰ぐ」【しとあおぐ】
「仰ぐ」を使った言葉に、「師と仰ぐ」があります。
「師と仰ぐ」の意味は、「師匠・先生として尊敬する」になります。
「仰ぐ」には「人物を尊敬する・相手を敬う」という意味があるので、「師と仰ぐ(恩師と仰ぐ)・先生と仰ぐ」といった使い方をすることが多いのです。
師匠(先生)や人物として尊敬している相手がいる時には、「師と仰ぐ・先生と仰ぐ・人格者として仰ぐ」といった言葉を使用することができます。
「寄付を仰ぐ」【きふをあおぐ】
「仰ぐ」を使った言葉に、「寄付を仰ぐ」があります。
「寄付を仰ぐ」の意味には、「寄付を求める・寄付をお願いする」の意味だけではなく、「寄付を得て恩恵を受ける」という意味合いもあります。
「資産家の寄付を仰ぐことができた」という文章になると、「お金を持っている資産家から寄付を受けることができた(余裕のある資産家から寄付の恩恵を受けることができた」という意味になってきます。
「寄付を仰ぐ」と同様に「指導を仰ぐ・助力を仰ぐ・協力を仰ぐ」などの言葉にも、言い回しや文脈によっては「指導の恩恵を受けられた・助力の恩恵を得られた・協力の恩恵を受けられた」という意味になってくるのです。
「協力を仰ぐ」という言葉について徹底的に解説しましたが、「協力を仰ぐ」の意味は、尊敬する人や力のある人に協力を求める(協力をお願いする)ということです。
「協力を仰ぐ」の類語・言い換えには、「助力を仰ぐ」「協働をお願いする」などがあります。
「仰ぐを使った言葉」には、「天を仰ぐ」「師と仰ぐ」などがあります。
「協力を仰ぐ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。