「研鑽を積む」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「研鑽を積む」とは、学問や技能などのある分野を深く究めることです。
「研鑽を積む」という言葉の意味・読み方・言い換え・類語・使い方・例文について、詳しく解説していきます。
目次
- 「研鑽を積む」の意味とは?
- 「研鑽を積む」の類語や言い換え・似た言葉
- 「研鑽を積む」の言葉の使い方
- 「研鑽を積む」を使った例文
- 「研鑽を積む」を分解して解釈
- 「研鑽を積む」の対義語
- 「研鑽」を使ったその他の言葉
「研鑽を積む」の意味とは?
「研鑽を積む」の意味は、「学問・哲学・技能(職人技)・知識」などを中途半端なレベルではなく、深く究めていくことです。
「研鑽」自体に「学問や職人技などを深く究めていくこと」の意味があり、「研鑽を積む」とは、深めていくためのその努力や訓練を積み重ねていくことなのです。
「研鑽を積む」には、学問・技芸を深く究める以外にも、「特定の仕事・学業・活動などに懸命に取り組むこと」や「真剣に努力して知識や技術、スキルを高めていくこと(懸命な努力の継続によってスキルアップすること)」の意味があります。
「研鑽を積む」とは、一生懸命に努力して自分のスキルや知識をコツコツと高めながら、学問・職人技をはじめとする特定分野を深く究めていくことなのです。
- 「研鑽を積む」の読み方
「研鑽を積む」の読み方
「研鑽を積む」の読み方は、「けんさんをつむ」になります。
「研鑽を積む」の類語や言い換え・似た言葉
「研鑽を積む」の類語・言い換え・似た言葉には、以下のようなものがあります。
「研鑽を積む」の類語・言い換え・似た言葉について紹介していきます。
- 「探究」【たんきゅう】
- 「腕を磨く」【うでをみがく】
- 「精進」【しょうじん】
「探究」【たんきゅう】
「研鑽を積む」の類語・言い換えは、「探究する」になります。
「探究する」の意味は、「研究・調査などによって物事の本質や仕組み、意味を深く知ろうとすること」になります。
「研鑽を積む」には「学問・教養・スキルなどを深く究める努力をすること」の意味があるので、物事の道理や本質を知るために研究の努力をする「探究する」が類語になります。
「腕を磨く」【うでをみがく】
「研鑽を積む」の類語・言い換えは、「腕を磨く」になります。
「腕を磨く」の意味は、「自分の現在の実力・能力・技術を練習して高めること」になります。
「研鑽を積む」には、「特定分野の実力・知識・技術を高めるために一生懸命に努力すること」の意味があるので、自分の実力を高めるために練習する「腕を磨く」という言葉で言い換えることができます。
「精進」【しょうじん】
「研鑽を積む」の言い換え・似た言葉は、「精進する・努力する」になります。
「精進する」の意味は、「脇目も振らずに一生懸命に努力すること」であり、元々は「日夜、仏道修行に励むこと(肉食をやめて斎戒沐浴し仏教の戒律を守ってお勤めすること)」を意味していました。
現在では、「精進する」は一つの物事に集中して努力する意味で使われることが多く、「研鑽を積む」の類語になっています。
「研鑽を積む」の言葉の使い方
「研鑽を積む」という言葉の使い方は、学問・教養・職人技・仕事のスキルなどを高いレベルで究めるために一生懸命な努力を続けている時に使います。
「研鑽を積む」というのは、短期間の努力や工夫によって、自分の知識・技能(スキル)を少しだけ高めることではありません。
日夜たゆまぬ努力を長期間にわたって続けることによって、非常に高いレベルで物事を究めようとしている時に使う言葉が「研鑽を積む」なのです。
学問・教養や技能の訓練、仕事の経験などの色々な分野の物事(目標)に一生懸命に取り組んでいるような場合に、「研鑽を積む」という言葉を用いることができます。
「研鑽を積む」という言葉は、「特定分野の物事に一生懸命に向き合って努力している時」や「特定分野の知識・技術を非常に高いレベルにまで高めるための努力・精進を続けている時」に使用することができるのです。
「研鑽を積む」を使った例文
「研鑽を積む」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?
「研鑽を積む」を使った例文について紹介していきます。
- 「研鑽を積む」の例文1
- 「研鑽を積む」の例文2
- 「研鑽を積む」の例文3
「研鑽を積む」の例文1
野球選手としての圧倒的な打撃能力の高さと打率の実績の凄さは、彼が10年以上にも及ぶバッティングの研鑽を積んできた結果である。
スタープレイヤーだった王貞治にしても長嶋茂雄にしても、過去の偉大な野球選手はすべて人に見えない所で研鑽を積んでいたのである。
「研鑽を積む」の例文2
科学研究の世界では、地道な実験データを検証する研鑽を積まずして、一流の科学者として大成することは有り得ないが、彼は日々の実験とデータ計算の繰り返しに疲れてきていた。
「研鑽を積む」の例文3
大工・左官・とびといった建築の職人の世界では、自らの職人技のレベルを日々高めてくために研鑽を積んでいく必要がある。
「研鑽を積む」を分解して解釈
「研鑽を積む」という言葉を分解して解釈していきます。
- 「研鑽」
- 「積む」
「研鑽」
「研鑽を積む」の「研鑽(けんさん)」は、「研の研くこと(みがくこと)」と「鑽の穴をうがつこと」を組み合わせた言葉です。
「研」には「石でこすって磨くこと」の意味があり、鑽には「穴を開けること・穿つこと(うがつこと)」の意味があります。
「研鑽」は似た意味を持つ二つの漢字を組み合わせることで、「自分の能力・知性・技術などを磨いて高めていくこと」を意味しているのです。
「研」には研究・研修などの言葉があるように、「物事の道理・仕組みを深く調べること」の意味もあります。
「鑽」には、「物事を深く究める」の意味があります。
研鑽は「物事の道理や仕組みを深く理解して究めること+自分の能力・技術を高めるための努力をすること」という意味があるのです。
「積む」
「積む」というのは、物質的なものや実際的な行動・努力、精神的な心がけなどを積み重ねることを意味しています。
「研鑽」を「積む」ということは、「特定分野の能力・技術・ノウハウなどを深いレベルで究めるための努力や工夫を段階的に積み重ねていくこと」を意味しているのです。
「研鑽を積む」の対義語
「研鑽を積む」の対義語には、「努力を怠る」や「怠惰に過ごす」、「練習(トレーニング)しない」などがあります。
「研鑽を積む」は、特定分野の知識・技術・ノウハウを究めるための努力を積み重ねることですから、「努力を怠る」が対義語になります。
努力することなく怠けて何もせずに過ごすという「怠惰に過ごす」、能力やスキルを高めるための地道な努力をしない「練習(トレーニング)しない」も対義語として上げられます。
「研鑽」を使ったその他の言葉
「研鑽」を使ったその他の言葉には、以下のようなものがあります。
「研鑽」を使ったその他の言葉について紹介していきます。
- 「日夜研鑽を積む」
- 「自己研鑽に努める(自己研鑽に励む)」
「日夜研鑽を積む」
「日夜研鑽を積む」というのは、昼も夜も時間を惜しんで学問・教養・スキルなどを深く究めるための努力を積み重ねていくことです。
常に自分の高度な目標を意識して、寝る間も惜しんで努力することを意味していて、学問でも仕事でもその道の一流の人物は日夜研鑽を積んでいることが多いのです。
「日夜研鑽を積む」を使った例文には、「英語のコミュニケーション能力については、日夜研鑽を積んで海外でも普通に働けるまでのレベルになった」や「日夜、金属加工技術の研鑽を積んだことで、彼は一流の職人としての技能を身に付けた」などがあります。
「自己研鑽に努める(自己研鑽に励む)」
「自己研鑽に努める(自己研鑽に励む)」というのは、自分がすでに持っている知識や技能(スキル)、ノウハウなどをより高いレベルに高めていくために努力をすることです。
「自己研鑽に努める・自己研鑽に励む」は、自分自身の能力や知識、人格を向上させるための努力・工夫を怠らないことを意味しています。
「自己研鑽に努める・自己研鑽に励む」を使った例文には、「料理や建築の職人の仕事で一流の腕前になるためには自己研鑽に努めるしかない」や「自己研鑽に励んだ剣豪の宮本武蔵は、余人を寄せ付けない二刀流の達人としての実力を体得するに至った」などがあります。
「研鑽を積む」という言葉について徹底的に解説しましたが、研鑽を積むには「学問・教養・職人技などを深く究めること」や「特定分野を究めるために一生懸命に努力すること」の意味があります。
「研鑽を積む」の類語・言い換え・似た言葉には「探究する・腕を磨く」などがあり、対義語には「努力を怠る・怠惰に過ごす」などがあります。
「研鑽を積む」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にして下さい。