「滔々」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「滔々」の読み方や類語を紹介します。
さらに「滔々」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「滔々」の意味とは?
- 「滔々」の意味
- 「滔々」の類語や言い換え・似た言葉
- 「滔々」の言葉の使い方
- 「滔々」を使った例文
「滔々」の意味とは?
みなさんは「滔々」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
日常生活ではあまり見かけない言葉ですので、今回目にするのが初めてという方もいるかもしれません。
「滔々」は読み方も珍しく、一般的な言葉とはいえませんが、読めなかったり意味が分からないと困る事がある言葉でもあります。
「滔々」は「とうとう」と読みます。
とても難しい漢字ですので、初見で読める人はほとんどいないのではないでしょうか。
適当な言葉を当てはめて間違ったまま、読み方を覚えてしまっている人もいるかもしれません。
「滔々」は「とうとう」と読み方を覚えておきましょう。
「滔々」の意味
「滔々」には大きく分けて二つの意味があります。
「滔々」はそのどちらの意味でも使われる事がありますので、覚えておきましょう。
- 「滔々」の意味1
- 「滔々」の意味2
「滔々」の意味1
「滔々」には、まず「水がとめどなく流れる様子」という意味があります。
「滔々と流れる川」という文章にする事ができます。
「濁流が滔々と流れて行く」など、液体が流れる様子、特に水が流れる様子を表現する時に「滔々」という言葉を使います。
また水がただ流れるのではなく、大量の水が盛んに流れている時に使いたい言葉です。
「小川が滔々と流れる」という使い方はせず、やはり「一級河川の滔々たる流れ」という感じで、大きな川が流れている様子を表現したい時に、「滔々」を使いましょう。
「滔々」の意味2
「滔々」は水が盛んに流れる様子を表現するだけでなく、話しぶりを表現する言葉でもあります。
「滔々と意見を言う」という使い方を良くします。
「滔々」には勢いよく、淀みなく話すという意味があります。
「滔々たる大河の流れ」で登場する川の流れのように、スムーズで勢いのある話し方をする人に対して「滔々とした話し方をする人」と言います。
「流れるように話をする」という表現がありますが、「滔々と話す」と同じ意味になります。
「滔々と話す」という使い方は、ビジネスシーンで使う事があります。
社会人の方やこれから社会人になる方は、「滔々」の使い方と意味を覚えておきましょう。
「滔々」の類語や言い換え・似た言葉
「滔々」の類語や、似た意味の言葉への言い換えをチェックしてみましょう。
「滔々」には2つの意味がありましたので、それぞれの意味に対する類語や、言い換えられる言葉を紹介して行きます。
- 「じゃあじゃあ」【じゃあじゃあ】
- 「だくだく」【だくだく】
- 「立て板に水」【たていたにみず】
- 「べらべら」【べらべら】
「じゃあじゃあ」【じゃあじゃあ】
「滔々」の水が流れる様子に対応する言葉です。
水道の水が流れ出る様子を言葉にする時に、どのような言葉を思い浮かべるでしょうか。
「じゃあじゃあ」が正解です。
かなりの大量の水が勢いよくほとばしる時に、「じゃあじゃあ」という言葉を使います。
「滔々」は、水が淀みなく勢いよく流れる様子を意味していますので、同じではありませんが、「じゃあじゃあ」も似たような意味を持っています。
「だくだく」【だくだく】
汗が「だくだく」流れる、このような時に使う言葉が「だくだく」です。
液体がとめどなく勢いよく流れる様子を意味します。
川の水が「だくだく」流れるという使い方もします。
「どくどく」も似たような意味がありますが、「どくどく」の場合は、水が波打ちながら流れて行く様子をイメージする事ができます。
「立て板に水」【たていたにみず】
「滔々」の話しぶりの意味に対応する似た意味の言葉のひとつが、「立て板に水」です。
「彼のトークは『立て板に水』だ」などと日常的に、あるいは小説の中などで見る事があるかもしれません。
「立て板に水」は留まるところを知らないで、話しまくる様子を言葉にしたものです。
立てた板に水を流せば、板の上に留まる間もなく、水は流れて行くでしょう。
それくらい淀みなくどんどんと話をする事を「立て板に水」と言います。
「滔々」にも淀みなく勢いよく話すという意味がありますので、二つの言葉は言い換えができるくらいとても似ている言葉です。
「べらべら」【べらべら】
「べらべら」という言葉があります。
立て続けに話をする人の事を、「あの人はいつも『べらべら』話をするね」などと言います。
比較的に日常的に使う言葉ですので、おしゃべりな友達を持っている人や家族がいる人にとってはおなじみの言葉かもしれません。
「人がテレビ観てるのに、隣で『べらべら』うるさい」などと、おしゃべりすぎる人に文句を言う時も「べらべら」を使うかもしれません。
ちなみに「ぺらぺら」になると、意味が少し変わります。
「ぺらぺら」は外国語を淀みなく話す様子を意味する言葉だからです。
「○○さんは、英語が『ぺらぺら』だ」「あの人は、韓国を『ぺらぺら』と話す事ができる」という感じで使います。
「滔々」の言葉の使い方
「滔々」という言葉は、家庭内や友達との間であまり使う事はありません。
ただし一人旅に出た時などに、大河のほとりに赴く事があるかもしれません。
ガンジス川やナイル川、アマゾン川や黄河など、世界中には大河があります。
日本でも信濃川や利根川など大きな川はたくさんあります。
このような川の流れを観た時に、「滔々」という言葉が脳裏から溢れて来るかもしれません。
「素晴らしく大きな大河の、『滔々』たる流れに感動しました」などと、絵葉書に記して、友達や家族に現地から送ってもいいかもしれません。
また会社では「滔々」という言葉を比較的よく使います。
トーク上手な上司などにたいして、ぜひ「滔々」という言葉を使って賞賛してみましょう。
「滔々」を使った例文
最後に「滔々」を使った文章を作ってみましょう。
「滔々」を含む例文を見る事で、「滔々」をどのように文章の中に組み込めばいいかが、理解できるようになるでしょう。
- 「滔々」の例文1
- 「滔々」の例文2
「滔々」の例文1
「滔々」は、水が勢いよく淀みなく、たっぷりと流れる様子を意味しています。
ぜひ、そのような場所に行った時は、「滔々」を使った文章にしてみましょう。
「荒川の上流から川沿いを歩いていた。下流に進むにつれて、川幅が広がってきた。そして荒川は『滔々』と流れる大河になった」という感じです。
また「ついに憧れのナイル川にやってきた。釣りを楽しむ前に、『滔々』と流れるナイル川を体全体で感じよう」とか、「ガンジス川のほとりにやってきた。偉大なるガンジスの『滔々』たる流れを見ると、なぜか涙が出てきた」などという文章になります。
「滔々」の例文2
ビジネスシーンで「滔々」を使った文章を作ってみましょう。
淀みなく、さらさらとスムーズに話す人に対して、「滔々」を使った褒め言葉を言いましょう。
「会議の席で、○○次長が『滔々』とプロジェクトの趣旨を語った。みんな○○次長の話に聞きほれているようだった」とか、「○○部長の話し方はいつも『滔々』としていて見事だ」となります。
さらに「○○さんに対して、私は好きな気持ちを『滔々』と語った。○○さんは驚いていたけれど、嫌そうではなかった」とか、「今回のプレゼンでは、『滔々』と語れるように練習してきた。その成果を出すぞ」という感じの文章も作れます。
「滔々」はあまり見かけない言葉ですが、使い方を覚えると便利な言葉です。
「滔々」の「とうとう」という読み方と、「淀みなく、勢いよく豊かに水が流れる様子」という意味、さらに「淀みなく話をする様子」という意味を覚えておきましょう。
そして大きな川の流れに感動した時、トーク上手な人を褒めたいと思った時に、「滔々」を思い出しましょう。