「紫電一閃」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「紫電一閃」とは、事態の急激な変化やわずかな一瞬の時間のことです。
「紫電一閃」という言葉の意味・読み方・言い換え・類語・使い方・例文について、詳しく解説していきます。
目次
- 「紫電一閃」の意味とは?
- 「紫電一閃」の言い換え
- 「紫電一閃」の類語
- 「紫電一閃」の使い方
- 「紫電一閃」を使った例文
「紫電一閃」の意味とは?
「紫電一閃」の意味は、研ぎ澄まされた剣をひと振りする時に、一瞬だけひらめく鋭い光という意味です。
その一瞬の鋭い剣の光から転じて、「わずかな時間に生じる事態の急激な変化・状況の火急な変化」を意味するようになりました。
紫電一閃の「紫電」とは、研ぎ澄まされた剣をひと振りする時にキラリとひらめく鋭い光のことを意味しています。
紫電には、非常にスピードが速くてキラリと一瞬だけ鋭く輝くといったニュアンスがあります。
「一閃」というのは、「一瞬のひらめき・刹那の輝き・さっとひらめくさま」を意味しています。
「紫電一閃」という言葉を使う時には、信じられないほどの短い時間に、状況や事態が急速に変化していることが多いのです。
- 「紫電一閃」の読み方
「紫電一閃」の読み方
「紫電一閃」の読み方は、「しでんいっせん」になります。
「紫電一閃」の言い換え
「紫電一閃」の言い換えには、「一瞬の変化(あっという間の変化)」や「刹那のきらめき(刹那のひらめき)」「瞬きする間もないほどの短い時間(瞬きする間もないほどの急激な変化)」などがあります。
紫電一閃とは、研ぎ澄まされた鋭い刀を勢い良く振り下ろす時の一瞬の輝き、ひらめきのことであり、直接的に言い換えるのであれば「一瞬の変化(あっという間の変化)」という言葉で言い換えることができます。
紫電一閃の原義は、鋭い刀剣を素早く振り下ろす時に、刀剣が光を反射してキラリと光ることですから、「刹那のきらめき(刹那のひらめき)」というのも的確な言い換えの表現と言えるでしょう。
紫電一閃は現代風に使用する時は、あっという間に事態や状況が急展開していたことを示すことが多いですから、「瞬きする間もないほどの短い時間(瞬きする間もないほどの急激な変化)」というのも紫電一閃の意味を踏まえた言い換えの表現になります。
「紫電一閃」の類語
「紫電一閃」の類語には、以下のようなものがあります。
「紫電一閃」の類語について、分かりやすく解説していきます。
- 「電光石火」【でんこうせっか】
- 「光芒一閃」【こうぼういっせん】
- 「疾風迅雷」【しっぷうじんらい】
- 「疾風怒濤」【しっぷうどとう】
「電光石火」【でんこうせっか】
「紫電一閃」の類語として、「電光石火(でんこうせっか)」があります。
電光石火は、「稲妻の光や石を打った時に出る火からの連想で、動きが非常に素早いこと」や「非常に短い刹那の時間のこと」を意味しています。
電光石火は、紫電一閃とほぼ同じ意味を持っている類語なのです。
「光芒一閃」【こうぼういっせん】
「紫電一閃」の類語として、「光芒一閃(こうぼういっせん)」があります。
光芒一閃は、「光がぴかっと一瞬光るように、状況や事態が急激に変化すること」を意味しています。
光芒一閃の「光芒」は「きらきらする光・光の穂先」を意味していて、「一閃」は「一瞬だけぴかっと光ること(きらめくこと)」を意味しています。
光芒一閃は、紫電一閃とほとんど同じ意味を持つ類語です。
「疾風迅雷」【しっぷうじんらい】
「紫電一閃」の類語として、「疾風迅雷(しっぷうじんらい)」があります。
疾風迅雷は、「速い風と激しい雷から転じて素早く激しい様子」や「事態や状況があまりにも急速に変化すること」を意味しています。
「疾風」は激しく速く吹く風(はやて)を意味し、「迅雷」は激しく鳴る雷を意味していますが、疾風迅雷は紫電一閃とほぼ同じ意味を持つ類語です。
「疾風怒濤」【しっぷうどとう】
「紫電一閃」の類語として、「疾風怒濤(しっぷうどとう)」があります。
疾風怒濤は、「激しい風と荒れ狂う波の意味から転じて、時代状況が激しく早く変化すること」を意味しています。
19世紀ドイツの文芸復興と絡むドイツ語「シュトルム‐ウント‐ドラング」の訳語として疾風怒濤は造られましたが、紫電一閃と非常に似た意味合いを持つ類語です。
「紫電一閃」の使い方
「紫電一閃」の使い方は、極めて短い時間の間に、事態や状況が急展開した時に使います。
現代では日常的に刀剣を振り下ろすことはありませんから、比喩ではない「研ぎ澄まされた刀を振り下ろす時の一瞬の輝き・ひらめき」という意味で使う機会はほとんどないでしょう。
しかし、真剣を用いていなくても剣道や格闘技などの真剣勝負において、一瞬で相手との勝負が決してしまった時には、「紫電一閃で二人の勝負は着いた」というような表現をします。
「紫電一閃」というのは、ほんのわずかな一瞬のうちに、信じられないほど状況や事態が変化してしまった時に使う言葉なのです。
極めて短い時間に、目を疑うような変化が起こったり勝負に決着がついたりした時に、「紫電一閃」という言葉を使うことができます。
「紫電一閃」を使った例文
「紫電一閃」を使った例文には、以下のようなものがあります。
「紫電一閃」という言葉を使った例文について紹介していきます。
- 「紫電一閃」の例文1
- 「紫電一閃」の例文2
- 「紫電一閃」の例文3
「紫電一閃」の例文1
時代状況や社会潮流の変化というものは、いつの時代でも「紫電一閃」、気づけば自分たちが生きてきた時代は遥かな過去の景色になっているものだ。
「紫電一閃」の例文2
薩摩示現流の剣術の達人が構えたと見えた瞬間、「紫電一閃」、相手は反撃する機会もなく斬り捨てられていた。
「紫電一閃」の例文3
紫電一閃の経営状況の急変に直面して、我が社を強力にリードしてきたさすがの社長も、次にどうしたら良いのか迅速な判断ができず迷いの表情を浮かべていた。
「紫電一閃」という言葉について徹底的に解説しましたが、紫電一閃には「事態や状況の急速な変化・ほんのわずかな時間」という意味があります。
紫電一閃の言い換えとして「一瞬の変化」「刹那のきらめき」があり、紫電一閃の類語として「電光石火」「疾風迅雷」などがあります。
「紫電一閃」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にして下さい。