「遺恨が残る」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「遺恨が残る」の意味や読み方を紹介します。
さらに「遺恨が残る」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「遺恨が残る」の意味とは?
- 「遺恨が残る」の類語や言い換え
- 「遺恨が残る」の使い方
- 「遺恨が残る」を使った例文
- 「遺恨」を使った言葉
「遺恨が残る」の意味とは?
「遺恨が残る」は「遺恨」という言葉から怖いイメージがある言葉かもしれません。
実際に「遺恨が残った」事から、大変な争いが起こる事もあります。
このような問題が起こらないように、「遺恨が残る」の読み方や意味を知り、同じような状況にならないように注意しましょう。
- 「遺恨が残る」の読み方
- 「遺恨が残る」の意味
「遺恨が残る」の読み方
「遺恨が残る」は「いこんがのこる」と読みます。
「遺恨」は「いこん」で、「残る」は「のこる」です。
「遺恨」という漢字が難しいので、読み方を間違えないように気を付けましょう。
「遺恨が残る」の「遺恨」とは、「忘れられない恨み」という意味です。
さらに「恨み」とは、相手の事をひどいと思い、その思いを忘れずに持ち続ける事を言います。
つまり「遺恨が」とは、相手の事を「ひどい」と思いながらその不満が消えない様子を意味します。
「遺恨が残る」の意味
「遺恨が残る」の意味とは、相手をずっと、ひどいと思い続けるような恨みが、「残ってしまう状態」を意味します。
上手に対処すれば「遺恨が無くなる」可能性があるのに、対処をしくじったり、「遺恨が無くなる」ための努力をしなかったため、「遺恨が残る」事になります。
例えば仲直りのために集まったのに、どちらも結局謝る事ができない時などは「遺恨が残る」事になります。
また、このような状態になる事を危惧した第三者が「このままだと遺恨が消えないよ」と思った時に「遺恨が残る」と表現する事があります。
お互いが、またはどちらかの人が、相手の事を恨み続ける…そのような遺恨がそのままになってしまったり、増えてしまう事を「遺恨が残る」と言います。
「遺恨が残る」の類語や言い換え
「遺恨が残る」を違う言葉で表現してみましょう。
そのために「遺恨が残る」の類語や言い換えられる言葉を紹介します。
- 「禍根を残す」【かこんをのこす】
- 「わだかまりが生じる」【わだかまりがしょうじる】
- 「モヤモヤが残る」【もやもやがのこる】
「禍根を残す」【かこんをのこす】
「禍根を残す」という言葉があります。
「かこんをのこす」と読みます。
「禍根」は災いや不幸が起こるものになる出来事や行為を意味します。
例えば、友達の彼氏を好きになってしまった事が「禍根」になり、将来の不幸のきっかけになるかもしれません。
「禍根」が将来に悪い影響を与える前に、早い段階で解消しておく必要があります。
「禍根」が「遺恨」にならないように気を付けましょう。
「わだかまりが生じる」【わだかまりがしょうじる】
「わだかまりが生じる」という言葉も「遺恨が残る」と似た意味の言葉です。
ちなみに「わだかまり」は「蟠り」という難しい漢字で書きます。
「わだかまり」とは心に何かがつかえてしまい、スッキリとしない状態を意味します。
「わだかまりが生じる」とは、何かが心に引っ掛かり、つかえてしまったという意味です。
ふざけていたら、結果的に「わだかまりが生じた」など、たわいもない出来事が「わだかまり」に発展する事もあります。
「わだかまり」は「遺恨」まではいかないものの、関係悪化の第一歩のようなものです。
できるだけ「わだかまり」の段階で正しい対処をしましょう。
「モヤモヤが残る」【もやもやがのこる】
「遺恨が残る」をライトな言い方にすると「モヤモヤが残る」になるかもしれません。
例えば口喧嘩にも、後に影響しない、たわいもないケースがあれば、何だか心に残る嫌な終わり方をするケースもあります。
後者のケースの場合、「モヤモヤが残る」事になります。
「わだかまりが生じる」「禍根を残す」と同じような意味で、「遺恨」につながる可能性がありますので注意しましょう。
「遺恨が残る」の使い方
「遺恨が残る」の「遺恨」は、恨みの感情がずっと残り続けるという意味があります。
「恨み」という表現からも、かなり強い感情である事が分かります。
そのため、「遺恨が残る」とか「遺恨を残す」という言葉を使う時は、ちょっとしたトラブルではなく、かなり感情的になりそうな大問題を起こした時に使う事が多いです。
例えばビジネスシーンなら、部長の事を平社員が殴ってしまった…このくらい大きな問題に「遺恨が残る」を使う事になります。
平社員に殴られた事を部長は忘れないでしょうし、恨みに近い感情を持ち続ける可能性が高いからです。
恋愛関係なら、友達の彼氏を親友が奪ってしまった…このくらい大きな出来事があった時、周囲の人は「遺恨が残る」とその事件を評するでしょう。
このように「遺恨が残る」を使う時は、些細なトラブルではなく、大きなトラブルが起きた時にしましょう。
「遺恨が残る」を使った例文
続いて「遺恨が残る」を使った文章を見て行きましょう。
- 「遺恨が残る」の例文1
- 「遺恨が残る」の例文2
「遺恨が残る」の例文1
悪意が強い人の手に掛かると、何でもない関係性の間に「遺恨」が残ってしまうかもしれません。
そこで、誰かの手によって「遺恨」が残ってしまった時の様子を、「遺恨が残る」を使った文章にしてみましょう。
「親友同士だったのに、Aさんが間に入ってきた途端、関係性にひびが入った。今では『遺恨が残る』ほどの喧嘩をする関係だ」とか、「将来に『遺恨が残る』ほど罵り合ってしまったのは、Bさんが周囲で煽ったからだ」、「なぜ『遺恨が残る』結果になったのかと考えてみたら、C君のマインドコントロールのせいだった」などです。
「遺恨」と呼べるほど誰かを恨んでしまう時、近くに煽った誰かがいないかどうか、思いを巡らせてみましょう。
「遺恨が残る」の例文2
後に引くようなケンカをしないように、「遺恨が残る」という言葉を使って警告を発する事もできます。
そのような例を「遺恨が残る」を使った文章で見て行きましょう。
「一度殴り合いをした方が、スッキリして『遺恨が残る』心配もないだろう」、「ここで別れてしまったら『遺恨が残る』結果になる。
とことん話し合った方がいい」、「背景を知らないと、お互いを恨んでしまう。『遺恨が残らない』ように、お互いの国の歴史を始めの方から振り返ってみよう」という感じです。
逆説的ですが「遺恨が残る」という言葉を使う事で、「遺恨が残らないようにしよう」と思う事ができます。
「遺恨」を使った言葉
最後に「遺恨が残る」の「遺恨」を使った、別の言葉を見て行きましょう。
「遺恨が残る」以外の、「遺恨」の使い方を知る事で、言葉の幅が広がりそうです。
- 「一生の遺恨」【一生の遺恨】
- 「遺恨試合」【遺恨試合】
「一生の遺恨」【一生の遺恨】
「遺恨」という言葉だけで、ずっと恨みが続く様子を表す事ができますが、さらに強い言葉にするために「一生の遺恨」という言葉にする事ができます。
死ぬまで恨みが続くという、少し怖い言葉でもあります。
「一生の遺恨」という言葉を使わないで済むような関係性を築きましょう。
「遺恨試合」【遺恨試合】
「遺恨試合」は、プロレスなどの格闘技で使われる事が多いです。
基本的に格闘技は相手を憎んだり恨んだりするポーズをするものですが、ヒートアップし過ぎて本気なってしまい、本格的な「遺恨」が生まれる事があります。
そのような「遺恨」を持つ同士の格闘家が、試合で決着をつけようとする時、その試合は「遺恨試合」と呼ばれます。
「遺恨試合」に対して周囲の期待は高まりますが、戦う人同士の感情が高ぶり過ぎて、変な試合になってしまう事が多いです。
格闘技以外でも、プロ野球で、デットボールを当ててしまったチーム同士の試合を、「遺恨試合」と呼ぶ事があります。
「遺恨が残る」は、相手の事をずっと不満に思い続けるという、少し怖い言葉です。
ちょっとした行き違いから「遺恨が残る」原因が生まれてしまいますので、親しき仲にも礼儀ありの精神を忘れないようにしましょう。