「滞留在庫」とは!意味や使い方!類語や言い換えを解釈
この「滞留在庫」や、関連する言葉について詳しく説明していきます。

目次
- 「滞留在庫」の意味とは?
- 「滞留在庫」の表現の使い方
- 「滞留在庫」と「余剰在庫」の違い
- 「滞留在庫」を使った例文と意味を解釈
「滞留在庫」の意味とは?

販売店において、売れずにあるものを総じて「在庫」と呼びますが、これはいくつかの種類に分かれます。
その中でこの「滞留在庫」とは、何とか売ろうと思って努力したにも関わらず、どうしても売れない在庫品のことを表す言葉です。
このような在庫品は、最後にはまとめて安売り店などに流されることになる場合が多いです。
- 「滞留在庫」の読み方
「滞留在庫」の読み方
「滞留在庫」は、「たいりゅうざいこ」と読んでください。
「滞留」は、比較的長く滞っている状態に対して使う言葉で、売れずにそのようになってしまっている在庫だという意味の言葉となっています。
「滞留在庫」の表現の使い方

「滞留在庫」の表現の使い方を紹介します。
この言葉で表現される「在庫」は、元はもちろん売ろうと思って仕入れたものです。
それが人気が無かったり、売れない間に流行遅れになってしまったなどの理由から、何をしようとも捌けなくなってしまったものがこのように呼ばれます。
一度「滞留在庫」となってしまうと、仕入れ値を下回る価格にしても、捌けないような状態だと考えていいでしょう。
ただし、極端な値引き(本来1万円の価格が付くところを千円にするなど)まではしていないことがほとんどで、そこまでするくらいなら先のようにまとめて安売り店などに引き取ってもらった方がいいと考えるものです(販売の為の余計な経費が掛かりません)。
「滞留在庫」と「余剰在庫」の違い

この「余剰在庫」とは、仕入れ過ぎてしまった為に残ってしまったものに対して使う表現になります。
本来は100でちょうどいいところを、もっと売れると考えて200も仕入れてしまった為に80も残ってしまったといったような場合に使います。
シーズンがあるものや流行があるものだと、これらが「滞留在庫」となってしまう場合があり、そうなってしまった後は「不良在庫」という言葉で呼ばれることも多いです。
「不良在庫」は不良品だという意味ではなく、「滞留在庫」と同義語だと解釈してください。
「滞留在庫」や「余剰在庫」は業界用語になりますが、いわゆる「売れ残り」を一般にはまとめてこの「不良在庫」と呼んでいると考えていいでしょう。
「滞留在庫」を使った例文と意味を解釈

「滞留在庫」を使った例文と、その意味の解釈になります。
業界用語なので、一般ではあまり見聞きしないかも知れません。
- 「滞留在庫」を使った例文1
- 「滞留在庫」を使った例文2
「滞留在庫」を使った例文1
「滞留在庫の一掃に、大セールを考えている」
滞留在庫を安売り店に流すと、それこそ大赤字になってしまいます。
ですが、倉庫の関係などからそうせざるを得ないことも少なくなく、その前に少しでも取り戻そう(安売り店に流すよりは高く売れる)と考えてのセールだと解釈できます。
「滞留在庫」を使った例文2
「こんなに滞留在庫があったとは、全く気付かなかった」
チェーン店の場合、滞留在庫は何度か店舗間を行き来しているもので、その為に正確な量や数が把握できていなかったといった場合、このようなこともあるでしょう。
「滞留在庫」は作らないに限りますが、どのような商売でもある程度は出てしまうでしょう。
そうなってしまった後は、それをいかに損することなく捌くかです。