「期待値」とは!「確率」との違い?解説
この「期待値」が分かっていない場合には、施行するのはやめておくべきかも知れません。
目次
- 「期待値」とは?
- 「期待値」の表現の使い方
- 「期待値」と「確率」の違い
- 「期待値」の求め方
- ガチャの期待値とは?
「期待値」とは?
「期待値」とは、その施行(行為、購入など)によってどれくらいの期待ができるのかを数値で表したものです。
数学的には1回の施行に対する平均値という定義がありますが、一般で使う時には数値とはしないことも多く、例えば、「そんな期待値で行う気にもなれない」などと使われています。
数学的に使う場合には、「期待値として2.5個だから、3個の消費では損になる」といった具合で、これは1回の施行に何かを3個消費する必要があり、それに対して期待できる平均値が2.5個だという場合の例になります。
「期待値」の表現の使い方
「期待値」の表現の使い方を紹介します。
この言葉を詳しく説明するとなると、宝くじがいい例になります。
この宝くじは日本できちんと公認されているギャンブル行為の1つですが、法律によって払い戻しについてもきちんとした決まりがあり、発行分が完売したとして、売上げ総額の約45%となっています。
つまり、1枚300円の宝くじを10枚(3000円分)購入すると、期待値(金額)としては1350円です。
よって、かなり不利なギャンブルだと言えますが、1等や2等といった大当たりが高額に設定されている為、それらの「夢」を求めて(そのようにうまく煽っていると言えます)購入する人が多いのです。
このようなことを話す時に、「宝くじの期待値って、実は購入金額の半分もないんだぜ」のように使うのが一般的な用い方で、数学的にはそれが購入金額の45%と決まっています。
「期待値」と「確率」の違い
「確率」は、その対象(等級)が当選する可能性が数値化されたもので、期待値を求める際には必ず必要になります。
上の宝くじの例でも、各当選等級のそれぞれのそれが分かっている(発表されている)ので、そこから期待値の計算が可能です。
実際のジャンボ宝くじは、1等が当選する確率は2000万分の1で、その前後賞は1000万分の1となっています。
その他の等級の確率も合わせてそれぞれの払い戻し金額を合計し、購入金額で割ることで期待値が算出できます。
「期待値」の求め方
具体的に期待値を求めてみます。
分かりやすく簡単に3等までの等級のある宝くじを例にしますが、1等が10万円で20本(確率にして2500分の1)、2等が1万円で100本(同じく500分の1)、3等が200円で2500本(20分の1)だとすると、1等の払い戻し総額は10万円×30で300万円、2等も同じく1万円×100で100万円、3等が200円×2500で50万円なので、合計して450万円の払い戻しです。
この宝くじが1枚200円で販売数が5万枚の場合、売上げ総額(完売時)は1000万円になります。
払い戻し総額の450万÷1000万という計算から、期待値は45)45%となります。
売上げ総額が分からない(いくらでも販売できる対象の)場合には、確率だけから算出することになり、それによって1回の施行が300円で、1000円に相当する当選確率が5分の1だとすると、1回の施行での期待値は1000円÷5で200円になり、666…(約6%)だと分かります。
ガチャの期待値とは?
ネットゲームのガチャにおける期待値も、上のいくらでも販売できる例と同じです。
ただし、当選するものがカードやキャラクターの場合、それらにどれくらい価値があるかの判断によって変化するので、きちんとしたものの算出は難しいと言えるでしょう。
1等のカードはざっと見積もってこれくらいの価値はあるだろうと思えば、その確率や2等以下のカードについても同様に価値と確率を計算し、1回の施行に掛かる費用から算出できますが、固定の価値がない為(賞品となっているカードと同じものが固定金額で販売されている場合は除きます)、人によって期待値は大きく変わってきます。
ガチャのように固定ではない場合でも、ある程度の期待値の計算をした上でないと施行は危険だと考えてください。
宝くじに半分もそれがないと分かっているのに購入者が多いのは、大当たりでうまく「釣っている」からに他なりません。