「座右」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「座右」は、2つの意味で使われる言葉ですが、その片方しか知らないという人も多いでしょう。
目次
- 「座右」の意味とは?
- 「座右」の表現の使い方
- 「座右」を使った例文と意味を解釈
- 「座右」の類語や類義語
「座右」の意味とは?
「座右」は、まず「自分の身近な所」という意味で使われます。
こちらの意味は比較的有名で、「座右に置いておきたい」と使えば、「手元に置いておきたい」という解釈になります。
手の届く所と使う表現ですが、必ずしもそうでなくても構いません。
そして、もう1つは相手のことを指す言葉としての使い方で、主に手紙の中でその相手への敬意から用います。
例えば、「~のこと、座右に呈します」といったような形です。
この使い方をする場合には、上の例のようにその前後の表現が相当に堅いものになると考えていいでしょう。
- 「座右」の読み方
「座右」の読み方
「座右」の読み方は、「ざゆう」になります。
「右」と使っていますが、この表現自体に意味はなく、これは日本人に右利きの人が多い為、すぐ使うことができるという意味からだと考えられています(単なる語呂からという説もあります)。
この対象になるものは、それくらい普段から必要にしている、大切だと解釈する言葉です。
「座右」の表現の使い方
「座右」の表現の使い方を紹介します。
この「座右」を使った「座右の銘」(ざゆうのめい)という言葉がありますが、「自分としての指針」という意味になり、自分にとっての教訓や、常に心掛けていることが挙げられます。
スポーツ選手のそれに多い「完全燃焼」のような四字熟語から、「初心忘るべからず」といった世阿弥の教えから引用したものなど、その人にとってそれが一番大事であればどのようなものでも構いません。
何かを「座右に置いている」と使う時にも、その人にとってそれがとても大切なものなのは間違いないでしょう。
「座右」を使った例文と意味を解釈
「座右」を使った例文と、その意味の解釈です。
手紙中で使う意味の方は、例文とするのが難しいので割愛します。
- 「座右」を使った例文1
- 「座右」を使った例文2
「座右」を使った例文1
「座右の書として、あの作家の作品を何冊か置いている」
それらがとても気に入っている、手元に置いておきたい本だということが分かる表現です。
人によってそのようなものは特に無いという場合もあるでしょう。
「座右」を使った例文2
「地図とコンパスを座右に用意しておくように」
ハイキングや山登りなどの際に、このような使われ方をすることがあります。
それらを手元に持っておくようにと言っており、それらが大切だという意味も込められています。
「座右」の類語や類義語
「座右」の類語や類義語を紹介します。
これらも基本的な意味としては一緒です。
- 「身の回り」【みのまわり】
- 「手近」【てぢか】
「身の回り」【みのまわり】
「座右」は、この「身の回り」のことです。
ただし、言い換え表現になる訳ではなく、この意味になると捉えてください。
「手近」【てぢか】
「手近な場所」は、自分のすぐ傍という意味になり、「座右」と同じ解釈で使えます。
先に意味として使った「身近」でもほとんど意味は一緒で、これらは全て類語という扱いです。
このように「座右」という言葉は、自分のすぐ手が届く場所という解釈で用いると考えておけばいいでしょう。