「眉唾」の意味とは!よくある誤用とは??類語や使い方・例文など詳しく解釈
日常会話や小説などで「眉唾」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「眉唾」の意味
- 「眉唾」の表現の使い方
- 「眉唾」使った例文と意味を解釈
- 「眉唾」の類語や類義語
「眉唾」の意味
「眉唾」の意味は、以下の2つです。
1つ目は「だまされない様に用心すること」という意味で、心の持ちようを表す言葉です。
2つ目は「真偽が確かではなく、疑わしくて信用できないと思うもののこと」という意味で、対象となる人やものを表します。
- 「眉唾」の読み方
- 「眉唾」のよくある誤用
- 「眉唾っぽい」とは?
- 「眉唾」の語源
「眉唾」の読み方
「眉唾」の読み方は、「まゆつば」になります。
素直に「まゆ」と「つば」と読みましょう。
「眉唾」のよくある誤用
「眉唾」の誤用としてよくあるのが、誰もが羨ましがるようなものに対して「眉唾ものですね」と使うケースです。
正しくは「垂涎もの(すいぜんもの)」で、「欲しくてよだれが出る程である」という意味の言葉です。
「唾」と「もの」が付くことで混同されがちですので間違えない様にしましょう。
「眉唾っぽい」とは?
「眉唾っぽい」とは、「真偽の程は定かではないけれども、どうも嘘である様な気がする」という意味です。
「っぽい」とは「~を多く含んでいる」「~の傾向が強い」という意味です。
信用したいけれどもできない時に使います。
「眉唾」の語源
「眉唾」は、狐や狸に化かされない為のおまじないから来た言葉です。
昔は狐と狸は、人の眉毛の本数を数えて心を読み、付け込んでだますと信じられていました。
その為に眉に唾をつけてくっつけることで数えにくくして、だまされない様にしたのです。
このことから「疑わしくて信じがたいこと」に対して「眉唾」と使われる様になりました。
「眉唾」の表現の使い方
「眉唾」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 自分でも疑わしいと思う時に使う
文法的な使い方
「眉唾」は名詞であり、文末に使う時には動詞を伴って「眉唾だ・である」となります。
疑わしいものに対しては「眉唾もの」と使うこともあります。
自分でも疑わしいと思う時に使う
「眉唾」は、本当かどうか分らないけれども、嘘であると思う気持ちが強い時に使われます。
相手を信じようと思う気持ちが強い時には使いません。
「眉唾」使った例文と意味を解釈
「眉唾」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「眉唾」を使った例文1
- 「眉唾」を使った例文2
「眉唾」を使った例文1
「営業マンの言うことがどうも眉唾に思える」
営業マンの巧みなセールストークを聞いて、どうも騙されている様な感じがしていることを表しています。
「眉唾」を使った例文2
「インフルエンザは気合いで治すというのは眉唾だ」
インフルエンザはウィルスであり、気合いで治せるはずはないと言っています。
「眉唾」の類語や類義語
「眉唾」の類語や類義語を紹介します。
- 「怪しげ」【あやしげ】
- 「インチキ」【いんちき】
「怪しげ」【あやしげ】
「正体がはっきりしないものに対して不可解であると感じること」という意味です。
「インチキ」【いんちき】
「賭博などで、相手の目をごまかして不正をすること」「本物でないこと」という意味です。
「眉唾」は「だまされない様に用心すること「真偽が確かではなく、疑わしくて信用できないと思うもののこと」という意味です。
騙されない様にしようと自分に言い聞かせる時に使いましょう。