「贖罪を背負う」とは?! 意味を解説
この「贖罪を背負う」は、それほどのことを抱えているという表現になります。
目次
- 「贖罪を背負う」とは?
- 「贖罪を背負う」の概要
- 「贖罪を背負う」の類語
「贖罪を背負う」とは?
「贖罪を背負う」(しょくざいをせおう)という言葉の説明には、まず「贖罪」から解説する必要があります。
この言葉は、それまでに犯してしまった罪(法律上のものではなくても、自らがそう思えばそれになります)を償うという意味で使います。
よって、「彼は刑務所の中で贖罪の最中だ」のような用い方になり、「背負う」と使うことで、「それまでの罪の償いの必要がある(それを抱えている)」と解釈することができます。
「贖罪を背負う」の概要
この「贖罪」という言葉は、キリスト教の聖書の中で、イエス・キリストが人間の罪を被って死んだことから広まりました。
イエス・キリスト自身には何の罪もありませんでしたが、人間全てのそれまでに犯した罪を背負ってその代わりに死んでいったとされており、「人間の贖罪の為に死んだ」存在として、同宗教では神(三位一体の一部)と扱われています。
これがキリスト教でイエス・キリストを崇めている理由に他ならず、同宗教では人間は生まれながらにして罪人だという「性悪説」が基本とされています。
イエス・キリストの死によって、それまでの全ての人間の「贖罪」は済んだものの、それ以降の人間の罪(生まれながらにあると言われているものも含む)までは背負っていなかった為です。
「贖罪を背負う」の類語
先の聖書によるイエス・キリストは、死の際に十字架に貼りつけにされました。
そこから「十字架を背負う」という表現も、この「贖罪を背負う」と同じような意味として使われていますが、そちらは償うべきものではなく、罪自体を抱えていると解釈するのが適当になります。
「贖罪を背負う」と使われた時には、それだけのことをしてきたからだと考えてください。
また、それが終わるのは自分自身が(終わったと)納得ができた時で、人に決められた刑期などが終わったからといって、本当の意味での「贖罪」は終わっていません。