「一転攻勢」の意味とは?! 意味を解説
この「一転攻勢」は、急にそれまでとは逆の状況になった時に使われます。
目次
- 「一転攻勢」の意味とは?
- 「一転攻勢」の表現の使い方
「一転攻勢」の意味とは?
「一転攻勢」とは、それまでの状況とは一転して、攻勢の状態になったという意味の言葉です。
この「攻勢」とは、攻めている側ことで、一転してこの攻勢に回ることになるので、それまでは攻められていた、不利だった側だったという状況でないとこの言葉は使えません。
例として、サッカーでずっと自陣での守りを余儀なくされていた状況から「守備の選手からいいパスが前戦に通ったことで、一転攻勢に転じた」といった使い方になります。
「一転攻勢」の表現の使い方
状況がそのように転んだと使う言葉なので、上のようにそう「転じた」(転じる)と用いることがほとんどです。
一瞬そう見えたものの、またすぐに状況が逆転されてしまったような場合には、「一転攻勢に回ったように見えたが~」などと用いられることが多く、この「回った」と使っても間違いではありません。
そう「なった」とも使えなくもありませんが、あまり見聞きしない表現です。
例えば、「攻勢になったと思ったが、まだそれほどでもないようだ」のように使うと、一見では特におかしいこともありませんが、正確には「転じたと思ったが~」や「回ったと思ったが~」とするべきで、そのような使い方はおすすめできません。
「攻勢」という言葉の意味が先のように攻めている側のことで、そちら側に転じた(変化した)という意味で使う言葉だと分かっていると、そう「なる」と使うのは少し変だと分かります。
「一転攻勢」は、スポーツ競技の実況でよく耳にします。
これだけで攻勢に転じた側は、それまでは攻められていた(不利だった)ことが分かり、これから反撃が開始されるのだと分かります。
まだ五分程度まで押し返したといった状況には使わない言葉なので、この言葉が使われた際には、明らかにそちらが攻勢に見えるような状況になったのだと考えていいでしょう。