「不幸中の幸い」とは?意味や類語!例文と解釈
「不幸中の幸い」という表現は「不幸中の幸いでその火災で怪我人・死者はでませんでした」といった文章で使用されますが、「不幸中の幸い」にはどんな意味があるのでしょうか?
「不幸中の幸い」の「意味・読み方・使い方・対義語・例文と解釈・類義語」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「不幸中の幸い」とは?
- 「不幸中の幸い」の表現の使い方
- 「不幸中の幸い」の対義語
- 「不幸中の幸い」を使った例文と意味を解釈
- 「不幸中の幸い」の類語や類義語
「不幸中の幸い」とは?
「不幸中の幸い」という慣用句的な表現は、「不幸な出来事が起きても、そこにわずかな救い・慰めがあること」を意味しています。
「不幸中の幸い」というのは、「悪い出来事(好ましくない不幸な事態)の中にも、そこに少し良い部分(救われる要素)があるさま」を意味している表現なのです。
- 「不幸中の幸い」の読み方
「不幸中の幸い」の読み方
「不幸中の幸い」の読み方は、「ふこうちゅうのさいわい」になります。
「不幸中の幸い」の表現の使い方
「不幸中の幸い」の表現の使い方は、「不幸な出来事が起きても、その中にわずかな救いがある場合」や「悪い出来事の中にも、そこに少しの良い部分・要素がある時」に使うという使い方になります。
例えば、「不幸中の幸いで、私が山で噛まれた蛇は毒を持たない種類の蛇でした」といった文章で、「不幸中の幸い」を適切に使用することができます。
「不幸中の幸い」の対義語
「不幸中の幸い」の対義語は、「最悪の結果(さいあくのけっか)・救いがない」になります。
「不幸中の幸い」という慣用句的な表現は、「不幸な出来事(良くない出来事)の中でも、少し良いことがあること。
不幸の中で、救いになるような好ましい部分もあること」を意味しています。
それとは反対の意味を持つ対義語(反対語)として、「これ以上ないほどに不幸で悪い結果」や「不幸な出来事が起こって、そこに何の救い(慰め)もないさま」を意味する「最悪の結果・救いがない」を上げることができるのです。
「不幸中の幸い」を使った例文と意味を解釈
「不幸中の幸い」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「不幸中の幸い」を使った例文1
- 「不幸中の幸い」を使った例文2
「不幸中の幸い」を使った例文1
「不幸中の幸いで、脳卒中で倒れた母は大きな後遺症がほとんど残らずに回復することができました」
この「不幸中の幸い」を使った例文は、「不幸中の幸い」という表現を、「不幸な出来事の中でのせめてもの救いで、脳卒中で倒れた母に大きな後遺症が残らなかった」という意味を持つ文章で使用しています。
「不幸中の幸い」を使った例文2
「居眠り運転の物損事故で、人身事故を起こさずに済んだことは不幸中の幸いだったと考えるべきです」
この「不幸中の幸い」を使った例文は、「居眠り運転で人身事故を起こさずに済んだことは、不幸な事故の状況におけるわずかな救いだったと考えるべきです」といった意味合いで、「不幸中の幸い」の表現を使っています。
「不幸中の幸い」の類語や類義語
「不幸中の幸い」の類語・類義語を紹介して、その意味を説明していきます。
- 「最悪の事態の回避」【さいあくのじたいのかいひ】
- 「命拾い」【いのちびろい】
「最悪の事態の回避」【さいあくのじたいのかいひ】
「不幸中の幸い」という慣用句の表現は、「不幸な出来事が起こったとしても、最悪の事態は避けられた」という意味合いを持っています。
その意味から、「不幸中の幸い」と近しい類似の意味を持つ類語(シソーラス)として、「最悪の事態の回避」という表現を上げられます。
「命拾い」【いのちびろい】
「不幸中の幸い」という言葉には、「事故・事件・病気・障害などの好ましくない事態が発生した時に、なんとか命だけは助かること」といった意味のニュアンスがあります。
「命拾い」という表現は、「事件や事故などに巻き込まれた時に、何とか命だけは助かること」を意味しています。
この意味合いから、「命拾い」という表現を、不幸な状況の中で命だけは助かることを示す「不幸中の幸い」の類義語として解釈することができるのです。
この記事で説明した「不幸中の幸い」の表現には、「不幸な出来事が起きても、そこにわずかな救い・慰めになるような要素があること」などの意味があります。
「不幸中の幸い」の類語・類義語として、「最悪の事態の回避」「命拾い」などがあります。
「不幸中の幸い」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。