「所得」とは?意味や使い方!例文や解釈
「所得」という表現は「所得が増えると税金が上がる」や「収入は所得より多くなります」といった文章で使われますが、「所得」にはどのような意味があるのでしょうか?
「所得」の表現の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・所得と収入の違い・類義語・英語」などについて、詳しく解説していきます。
目次
- 「所得」とは?
- 「所得」の表現の使い方
- 「所得」を使った言葉と意味を解釈
- 「所得」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「所得」と「収入」の違い
- 「所得」の類語や類義語・言い換え
- 「所得」の英語と解釈
「所得」とは?
「所得」という表現は、「自分が得たもの・自分の身に得ること(会得すること)」や「得をしたり儲けたりすること」を意味しています。
ビジネス・納税などに関係してくる「所得」という表現には、「一定期間(一年間)に、個人・企業などの経済主体が勤労・事業・資産などを手段として得た収入から、それを得るために必要だった経費(コスト)を差し引いた残りの利益の金額」という意味合いがあります。
「所得」というのは、「収入から経費を差し引いた利益の額」や「給与から給与控除を差し引いた額(会社員・公務員のサラリーマンの場合)」を意味している表現なのです。
- 「所得」の読み方
「所得」の読み方
「所得」の読み方は、「しょとく」になります。
「所得」の表現の使い方
「所得」の表現の使い方は、「自分が得たもの・自らの身に得たもの」や「仕事などを介して得た利益・収入」を指示して使うという使い方になります。
例えば、「本年度の所得は昨年度よりも微増しました」などの文章で使えます。
また「所得」という表現は、「収入から経費(コスト)や給与控除などを差し引いた儲けの額」という意味合いでも使われます。
例えば、「収入・年商がいくら多くても、所得が多くなければ実際に使えるお金は少なくなります」といった文章で使用できるのです。
「所得」を使った言葉と意味を解釈
「所得」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「所得が増える・所得が減る」
- 「課税所得」【かぜいしょとく】
- 「所得の源泉」【しょとくのげんせん】
「所得が増える・所得が減る」
「所得が増える」という表現は、「収入から経費(コスト)や給与控除を差し引いた利益の金額が増加すること」を意味しています。
反対に、「所得が減る」というのは、「収入から経費(コスト)や給与控除を差し引いた利益の金額が減少すること」を意味しています。
例えば、「所得が増えたので、家族で外食する機会が増えました」などの文章で使えます。
「課税所得」【かぜいしょとく】
「課税所得」という表現は、「所得税が課されることになる収入から経費・控除を差し引いた後の所得の金額」を意味しています。
例えば、「課税所得を合法的にできるだけ小さくできれば節税効果がありますが、不正をすれば脱税の罪になります」といった文章で使用できます。
「所得の源泉」【しょとくのげんせん】
「所得の源泉」という表現は、「収入を生み出している手段・方法・大元」のことを意味しています。
例えば、「彼女の所得の源泉は、起業した古着のECサイトが大ヒットしたことにあります」といった文章で使われます。
「所得」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「所得」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「所得」を使った例文1
- 「所得」を使った例文2
「所得」を使った例文1
「所得を効率的に増やすためには、収入を増やすだけではなくて経費(コスト)も減らさなければいけません」
この「所得」を使った例文は、「収入から経費(コスト)を差し引いた後の実際の利益・儲けを効率的に増やすためには」という意味を持つ文脈で、「所得」という表現を使用しています。
「所得」を使った例文2
「私が所得した人生の意味は、自分のために利己的に生きるのではなく、他者のために利他的に生きることによって自然と実感されるものでした」
この「所得」を使った例文は、「所得」という表現を、「私が会得した(経験から得ることができた)人生の意味は」という意味合いで使っています。
「所得」と「収入」の違い
「所得」という表現は、「労働・事業などによって得た収入の総額から、収入を得るために必要だった各種の経費(コスト)を差し引いて残った利益の金額」を意味しています。
それに対して、「収入」という表現は、「労働・事業・投資・資産などによって手に入れたお金の総額」を意味しているという違いがあります。
「収入-経費・控除=所得」という公式が成り立つため、「所得」は常に「収入」よりも金額が少なくなるという違いがあるのです。
「所得」の類語や類義語・言い換え
「所得」の類語・類義語・言い換えを紹介して、その意味を説明していきます。
- 「収入・利益」
- 「儲け・純益」
- 「会得・獲得」
「収入・利益」
「所得」という表現は、「ビジネスや労働によって手に入れた収入・利益」のことを大雑把に意味しています。
会計や納税における厳密な定義では、「所得は収入から経費や控除を差し引いた金額」という違いがありますが、日常的な使い方では「所得」と「収入・利益」はほぼ同じ意味で使われています。
そのため、「所得」は「収入・利益」の表現で言い換えられるのです。
「儲け・純益」
「所得」という表現は、「収入から経費(コスト)を差し引いた後に残る純粋な利益や儲けの金額」を意味します。
その意味合いから、「所得」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「儲け・純益」を上げられます。
「会得・獲得」
「所得」という表現は、「自らの身に得たもの」や「会得したこと・獲得したもの」を意味しています。
「会得」の表現は、「知識・技術・奥義などを身に付けること」の意味を持っています。
「獲得」とは、「何かを手に入れること」を意味する言葉です。
この意味から、「所得」と近しい意味を持つ類義語として、「会得・獲得」を指摘できるのです。
「所得」の英語と解釈
「所得」という言葉を英語で書き表して、その意味を解釈していきます。
“income”(所得、英語では収入も所得もこの英単語で示せます。)
“earnings”(稼いだお金・所得)
“deductions from income”(所得控除)
“Her family always lived within her income without wasting money.”
「所得」という言葉を使ったこの英語の例文は、「彼女の家族は無駄遣いせずに、常に所得の範囲内で生活していました」ということを意味しています。
この記事で解説した「所得」の表現には、「自らの身に得ること・得た利益」や「収入から経費(コスト)や給与控除などを差し引いて残った儲けの金額」などの意味があります。
「所得」の類語・類義語として、「収入・利益」「儲け・純益」「会得・獲得」などがあります。
「所得」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。