「往年」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
シニア層の人達が話していると「往年」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「往年」とは?意味
- 「往年」の表現の使い方
- 「往年」を使った例文と意味を解釈
- 「往年」の類語や類義語
「往年」とは?意味
「往年」の意味は「過ぎ去った年」「昔」のことです。
今はあまり話題になることはないけれども、昔は世間に注目されていた人物や風潮などのことを言います。
話し手が昔印象に残っている人やものごとなどを回想して、第三者に伝える時の表現です。
どれ位昔なのかという定義はありませんが、一般的にはその人やものが脚光を浴びていた事実や画像、映像などが残っていたり、共感できる人が多くいる時代になります。
- 「往年」の読み方
- 「往年」の言葉の成り立ち
「往年」の読み方
「往年」の読み方は、「おうねん」になります。
「往」を「住」と間違えて「じゅうねん」と読まない様にしましょう。
「往年」の言葉の成り立ち
「往年」の「往」は「出かけて行く」「時間が過ぎ去る」という意味があります。
「年」は「時の単位」の他に「多くの年月」という意味があります。
これらの漢字が組み合わさり「過ぎ去った多くの年月」という意味で使われています。
因みに「往年」とよく似た言葉に「往時」がありますが、こちらは「過ぎ去った時期」という意味で、「往年」よりも範囲が狭くなります。
「往年」の表現の使い方
「往年」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 対象となる人物が故人か健在かは問わない
文法的な使い方
「往年」は名詞で、多くの場合は「往年の〇〇」と他の名詞を修飾する言葉として使われます。
「往年は~だった」と使われることもありますが、意味が限定されている分使い方も決まっています。
対象となる人物が故人か健在かは問わない
「往年」は、昔有名だった俳優やスポーツ選手などに使われることが多い言葉です。
その人物が故人か健在かは関係ありせんが、当時と比べると注目度はない状態の時に使います。
当時いかに華やかだったかを、第三者の意見として述べる時に使う言葉です。
「往年」を使った例文と意味を解釈
「往年」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「往年」を使った例文1
- 「往年」を使った例文2
「往年」を使った例文1
「往年の大スターの名場面集を見た」
テレビで昔銀幕で大活躍したスター達の特集を放送していて、懐かしく思ったことを表しています。
「往年」を使った例文2
「その選手が殿堂入りしたとは、往年のファンも嬉しく思っているだろう」
昔大活躍をしたスポーツ選手が殿堂入りしたと聞いて、当時ファンだった人達も喜んでいるという意味です。
「往年」の類語や類義語
「往年」の類語や類義語を紹介します。
- 「在りし日」【ありしひ】
- 「ひと頃」【ひところ】
「在りし日」【ありしひ】
「過ぎ去った日」「終わった昔」という意味です。
「在りし日の人」と言う場合、既に亡くなった人が健在だった頃のことを表します。
「ひと頃」【ひところ】
「以前のある一時期」という意味で、かなり狭い範囲で使われます。
「往年」は「過ぎ去った年」「昔」という意味です。
昔華やかだった人やものごとなどを回想する時に使いましょう。