「枚挙」とは?意味や使い方!例文や解釈
「枚挙」という表現は、「枚挙に暇がない」という慣用句や「あなたの欠点を枚挙する」といった文章で使われる言葉です。
この「枚挙」の言葉には、具体的にどのような意味があるのでしょうか?
「枚挙」の「意味・読み方・使い方・枚挙を使った言葉・例文・類義語・英語」などについて、解説していきます。
目次
- 「枚挙」とは?
- 「枚挙」の表現の使い方
- 「枚挙」を使った言葉と意味を解釈
- 「枚挙」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「枚挙」と「列挙」の意味の違い
- 「枚挙」の類語や類義語・言い換え
- 「枚挙」の英語と解釈
「枚挙」とは?
「枚挙」という表現は、「物事をいちいち数え上げること」や「特徴・長所(短所)などをわざわざ数え上げること」を意味しています。
「枚挙」というのは、「物事・現象・事例・特徴・長短などを、一つ一つ挙げて数えたてること」を意味している表現なのです。
例えば、「ペンギンの持つ鳥類としての特徴を枚挙しました」といった文章で、「枚挙」の意味を分かりやすく示すことができます。
- 「枚挙」の読み方
「枚挙」の読み方
「枚挙」の読み方は、「まいきょ」になります。
「枚挙」の表現の使い方
「枚挙」の表現の使い方は、「物事・事例・現象・特徴などについて、一つ一つ挙げて数え上げる場合。
いちいち数えたてる場合」に使うという使い方になります。
例えば、「彼女の複雑な性格については、その長所も短所も枚挙すれば終わりがない」や「あの人の昔の面白エピソードは、枚挙に暇がないほどです」といった文章で、「枚挙」という表現を適切に使用することができます。
「枚挙」を使った言葉と意味を解釈
「枚挙」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「枚挙する」【まいきょする】
- 「枚挙に暇がない」【まいきょにいとまがない】
- 「枚挙した事例」【まいきょしたじれい】
「枚挙する」【まいきょする】
「枚挙する」という表現は、「対象とする物・事例などを、いちいち一つ一つ数え上げること」を意味しています。
例えば、「今日の理科の授業では、先生から哺乳類や鳥類、爬虫類といった脊椎動物の特徴を枚挙するように言われました」といった文章で、この言葉を使用することができます。
「枚挙に暇がない」【まいきょにいとまがない】
「枚挙に遑がない・枚挙に暇がない」という慣用的な表現は、「数が多すぎて、いちいち数え切れないこと」や「一つ一つ数えられないほどにその数が多いさま」を意味しています。
「遑がない(暇がない)」の表現は、「それをする暇(時間)がないこと」を示しています。
例えば、「嫌な出来事を思い出せば枚挙に暇(遑)がない」や「枚挙に暇がないほど素晴らしい点がたくさんあります」といった文章で使えます。
「枚挙した事例」【まいきょしたじれい】
「枚挙した事例」という表現は、「過去に一つ一つの例を挙げながら数えたてた事例」や「すでに、いちいちその数を数え上げた事例」のことを意味しています。
例えば、「先ほど枚挙した事例の質・量が不足しているというのであれば、遠慮なくおっしゃって下さい」といった文章で使われます。
「枚挙」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「枚挙」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「枚挙」を使った例文1
- 「枚挙」を使った例文2
「枚挙」を使った例文1
「その商品に本当に自信があるのであれば、他の商品にはない特長・利点を枚挙してみてください」
この「枚挙」を使った例文は、「枚挙」という表現を、「その商品の特長・利点を、一つ一つ挙げて数え上げること」という意味合いで使っています。
「枚挙」を使った例文2
「彼が過去に挙げた素晴らしい成績は、枚挙に暇がありませんでした」
この「枚挙」を使った例文は、「彼の過去の素晴らしい成績はあまりに数が多すぎて、いちいち数え切れない」といった意味で、「枚挙(枚挙に暇がない)」の表現を使用しています。
「枚挙」と「列挙」の意味の違い
「枚挙」と「列挙」の意味の違いは、「枚挙」という表現は「物事・事例・特徴などを、いちいち(一つ一つ)数え上げること」を意味していますが、「列挙」という表現は「ある程度の秩序・順番・系統を考えて、一つ一つ数え上げること」を意味しているという違いがあります。
「枚挙」の表現は「物事をただ数え立てること・数える物が多いこと」を意味していますが、「列挙」という表現は「物事を系列立てて数えること」を意味しているという違いがあります。
また、「枚挙に暇がない」という慣用句はありますが、「列挙に暇がない」という慣用句はありません。
「枚挙」の類語や類義語・言い換え
「枚挙」の類語・類義語・言い換えを紹介して、その意味を説明していきます。
- 「列挙・羅列」
- 「数え上げる・並べ立てる」
- 「箇条書き」【かじょうがき】
「列挙・羅列」
「枚挙」の類語・言い換えとして、「列挙・羅列」があります。
「列挙」という表現は、「物事をある程度系統立てて数え上げること、並べ立てること」を意味しています。
「羅列」の表現は、「多くのものを、連ねて並べること」を意味しています。
これらの意味から、「枚挙」とほとんど同じような意味を持つ類語(シソーラス)として、「列挙・羅列」の表現を上げることができるのです。
「数え上げる・並べ立てる」
「枚挙」の類義語・言い換えには、「数え上げる・並べ立てる」があります。
「枚挙」という表現は、「複数の物事・特徴・事例などを、いちいち数え上げること。
一つ一つ並べ立てること」を意味しています。
それらの意味合いから、「枚挙」の表現は、「数え上げる・並べ立てる」という表現に言い換えることができるのです。
「箇条書き」【かじょうがき】
「枚挙」の類語・言い換えとして、「箇条書き」があります。
「箇条書き」という表現は、「複数の項目・内容を一つ一つ並べて書いていく書き方」や「各項目を短文で分かりやすく並べ立てて系統的に書く書き方」を意味しています。
その意味合いから、物事を一つ一つ並べ立てることを意味する「枚挙」と良く似た意味を持つ類義語として、「箇条書き」を指摘できます。
「枚挙」の英語と解釈
「枚挙」という言葉を英語で表現すると、以下のようになります。
“enumerate~”(~を数え立てる・~を枚挙する)
“count over~”(~を数え上げる・~を枚挙する)
“list~”(~を数え上げる、並べ立てる・~を枚挙する)
“There are too many frustrated cases to enumerate(count).”
「枚挙」という言葉を使ったこの英語の例文は、「挫折してしまった事例は枚挙に暇(遑)がありません」ということを意味しています。
この記事で解説した「枚挙」の表現には、「物事・特徴・事例をいちいち数え上げること、並べ立てること」などの意味があります。
「枚挙」の類語・類義語として、「列挙・羅列」「数え上げる・並べ立てる」「箇条書き」などがあります。
「枚挙」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。