「ミイラ取りがミイラになる」とは?意味や類語!例文と解釈
「ミイラ取りがミイラになる」ということわざは、一体どの様な意味で使われるのでしょうか。
語源や使い方なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「ミイラ取りがミイラになる」とは?
- 「ミイラ取りがミイラになる」の表現の使い方
- 「ミイラ取りがミイラになる」を使った例文と意味を解釈
- 「ミイラ取りがミイラになる」の類語や類義語
「ミイラ取りがミイラになる」とは?
「ミイラ取りがミイラになる」の意味を紹介します。
- 「人を連れ戻しに行ったのに帰ってこなくなること」の意味
- 「相手を説得しに行ったはずなのに、逆に説き伏せられて帰ってくること」の意味
「人を連れ戻しに行ったのに帰ってこなくなること」の意味
どこかへ行った人を探しに行ったり、連れ戻しに行ったはずの人が、行った先でトラブルがあったりその場所が気に入ってしまったりして留まってしまい、結局帰ってこないことを言います。
周囲から期待されて出て行ったのに戻ってこない人を表す表現です。
「相手を説得しに行ったはずなのに、逆に説き伏せられて帰ってくること」の意味
相手を説得するつもりで準備して出かけて行ったのに、相手の方が一枚上手で論破されてしまったり、説得されて相手の意見に賛成する様になってしまうことを言います。
「ミイラ取りがミイラになる」の表現の使い方
「ミイラ取りがミイラになる」の使い方について紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い意味では使われない
文法的な使い方
「ミイラ取りがミイラになる」はことわざですので、文章中にそのまま使われます。
その時の状況に泡褪せて「ミイラ取りがミイラになった」「ミイラ取りがミイラにならない様に」など動詞を変化させて使います。
良い意味では使われない
「ミイラ取りがミイラになる」は、元々何らかの任務や役割を担って行動している人が、目的を達成できずに終わることを言います。
ビジネスで使われる時には「役に立たない」という良くない意味になります。
「ミイラ取りがミイラになる」の語源
「ミイラ取りがミイラになる」の語源は、ヨーロッパの墓泥棒からきています。
中世のヨーロッパでは、ミイラには不老不死の薬が使われているとされていました。
そこでミイラを盗み出しその薬で大儲けしようと企む人達が現れたのです。
ところがミイラは砂漠などの過酷な環境にあり、取に行ったけれども途中で健康を害してしまったり、ミイラに塗られている毒薬に当たるなどして命を落とすことも多かったのです。
このことから、「ミイラを取りに行って自分が命を落としてミイラになってしまうこと」ということわざが生まれました。
そこから転じて「帰って来ない人」「相手に丸め込まれてしまう人」という意味で使われる様になったのです。
「ミイラ取りがミイラになる」を使った例文と意味を解釈
「ミイラ取りがミイラになる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「ミイラ取りがミイラになる」を使った例文1
- 「ミイラ取りがミイラになる」を使った例文2
「ミイラ取りがミイラになる」を使った例文1
「彼は休憩中の後輩を呼びに行ったまま帰ってこない、ミイラ取りがミイラになってしまった様だ」
休憩室にいる後輩を呼び戻そうと出て行ったきり、自分も一服するなどして帰ってこなくなってしまった人をのことです。
「ミイラ取りがミイラになる」を使った例文2
「説得されて帰って来るとはミイラ取りがミイラになったな」
他の人に自分の意見を聞いて貰おうとして行ったのですが、相手に反論されてもっともだと思い、自分の意見を引き下げて帰ってきてしまったことを表しています。
「ミイラ取りがミイラになる」の類語や類義語
「ミイラ取りがミイラになる」の類語を紹介します。
- 「子供の使い」【こどものつかい】
- 「人捕る亀が人に捕られる」【ひととるかめがひとにとられる】
「子供の使い」【こどものつかい】
子供にお使いをさせると寄り道をしたり、頼んだものを買って来てくれたかったりとちゃんとできないことが多いことから、役に立たない人に対して使われる言葉です。
「人捕る亀が人に捕られる」【ひととるかめがひとにとられる】
「人を食う亀が、逆に人捕獲されてしまうこと」から、「人にしようとしたことが逆に自分に返ってきてしまうこと」という意味です。
「ミイラ取りがミイラになる」は、「人を連れ戻しに行ったのに帰ってこなくなること」「相手を説得しに行ったはずなのに、逆に説き伏せられて帰ってくること」という意味があります。
目的を果たせずに役に立たない人に対して使ってみましょう。