「水増し」とは?意味や類語!例文と解釈
日常会話で「水増し」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「水増し」とは?
- 「水増し」の表現の使い方
- 「水増し」の対義語
- 「水増し」を使った例文と意味を解釈
- 「水増し」の類語や類義語
「水増し」とは?
「水増し」の概要について紹介します。
- 「水増し」の読み方
- 「水や液体を加えて分量を増やすこと」の意味
- 「何らかの操作をして見かけの数量を増やすこと」の意味
- 「水増し」の由来
- 「水増し」と「かさ増し」の違い
「水増し」の読み方
「水増し」は「みずまし」と読みます。
難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「水や液体を加えて分量を増やすこと」の意味
飲み物や薬液などの液体に、水や最も単価の安い液体を加えて量を増やすことを言います。
量が増えることにより同じ単価で売ればそれだけ利益が上がります。
「何らかの操作をして見かけの数量を増やすこと」の意味
本来の数字を書き換えたり、虚偽の報告をするなどして元の数や量を増やすことを言います。
ビジネスで使われる不正の一種で、「水増し」することによりそれだけ経費がかかるとして予算を多く貰えたり、税金を少なくできたりします。
「水増し」の由来
「水増し」の由来は江戸時代の酒屋による不正からきています。
当時はアルコールの濃度を検出する様な検査機会などはなかったので、仕入れたお酒にバレない程度に最大限の水を加えて薄めて量を増やしていました。
それだけ多くのお客に提供できて、不正に儲ける酒屋が増えたのです。
このことから量を増やす為に水を加えたり、そこから転じて数量を操作して増やすという意味で使われる様になりました。
「水増し」と「かさ増し」の違い
最近では「かさ増しレシピ」など、「かさ増し」という言葉が使われる様になっています。
「水増し」とよく似ていますが、「かさ増し」は見た目のボリュームを増やす為に材料を追加することを言います。
「水増し」の様に液体を加えたり数量を調整するのではなく、「固体としての大きさや重さを増やすこと」という意味の言葉です。
「水増し」の表現の使い方
「水増し」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「水増し請求」
- 「水増しインフルエンサー」
文法的な使い方
「水増し」は名詞で、文章で使う場合は「水増しをする」と動詞を伴って使われることが多くなります。
また、「水増し〇〇」と名詞をつなげて一つの名詞として使うこともあります。
「水増し請求」
「水増し請求」は、料金を請求する時に、架空の金額を上乗せすることを言います。
実際にはなかった内容を付け加えてそれにかかった金額も合わせて不正に請求することを言います。
「水増しインフルエンサー」
SNSで、フォロワー数を増やす為に不正にアカウントを利用している人を表すネットスラングです。
「インフルエンサー」とは「影響力のある人」という意味で、ネット上での知名度も高くなります。
「水増し」の対義語
「水増し」の対義語を紹介します。
- 「鯖読み」【さばよみ】
- 「へずる」【へずる】
「鯖読み」【さばよみ】
「数字をごまかすこと」という意味です。
由来は江戸時代に、サバは傷み易く早口で数える為に数が合わなくなることからきています。
「へずる」【へずる】
「少し削り取ること」という意味です。
「水増し」を使った例文と意味を解釈
「水増し」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「水増し」を使った例文1
- 「水増し」を使った例文2
「水増し」を使った例文1
「あの学校は水増し入学をさせている」
定員をオーバーして入学させて、それだけ多く授業料を得ている学校であるという意味です。
「水増し」を使った例文2
「原価の安いシロップを水増ししてジュースとして販売している」
観光地や縁日で、業者が品質の悪いジュースを売って稼いでいることを非難しています。
「水増し」の類語や類義語
「水増し」の類語を紹介します。
- 「下駄を履かせる」【げたをはかせる】
- 「上げ底」【あげぞこ】
「下駄を履かせる」【げたをはかせる】
「数値を調整して実際よりも立派に見せること」という意味です。
「上げ底」【あげぞこ】
「実力以上の評価をして素晴らしく見せかけること」という意味です。
「水増し」は「水や液体を加えて分量を増やすこと」「何らかの操作をして見かけの数量を増やすこと」という意味です。
不正が疑われるシーンで使ってみましょう。