「概ね」とは?意味や使い方!例文や解釈
「概ね」とは、「正確な数字が分からない場合に大体・おおよそ・約」を意味する言葉です。
「概ね」の「意味・読み方・使い方・概ねを使った言葉・例文と解釈・概ねと大体の意味の違い・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「概ね」とは?
- 「概ね」の表現の使い方
- 「概ね」を使った言葉と意味を解釈
- 「概ね」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「概ね」と「大体・ほとんど」の意味の違い
- 「概ね」の類語や類義語・言い換え
- 「概ね」の英語と解釈
「概ね」とは?
「概ね」という表現は、正確な数字・範囲が分からない時に副詞的に使われることが多く、「大体・おおよそ・約」を意味しています。
「概ね」というのは、「その状態が全体の大部分を占めているさま」や「その程度・範囲である確率がかなり高いさま」を意味しているのです。
「概ね」という表現を名詞として使用する場合には、「大体の趣旨・内容」や「内容・出来事のあらまし」を意味しています。
「概ね」という表現は、「大旨(おおむね)」と漢字表記されることもあります。
- 「概ね」の読み方
「概ね」の読み方
「概ね」の読み方は、「おおむね」になります。
「概ね」の表現の使い方
「概ね」の表現の使い方は、「正確な程度・範囲が分からない場合」や「大体(おおよそ)の数字・範囲を示す場合」に使うという使い方になります。
また「概ね」は、「出来事・内容のあらまし」といった名詞的な用法でも使うことができます。
例えば、「今までの状況証拠を突き合わせると概ね彼の容疑は晴れました」や「これがレポートの概ねになります」といった文章で、「概ね」という表現を使うことができます。
「概ね」を使った言葉と意味を解釈
「概ね」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「概ね良好」【おおむねりょうこう】
- 「事件の概ね」【じけんのおおむね】
- 「概ね終わった」【おおむねおわった】
「概ね良好」【おおむねりょうこう】
「概ね良好」という表現は、「だいたい良い状態にあること」や「ほとんど悪い所がなくて良い状態にあること」を意味しています。
例えば、「体調は概ね良好なので、来週からの旅行には行けると思います」といった文章において、この表現を使えます。
「事件の概ね」【じけんのおおむね】
「事件の概ね(事件の大旨)」という言葉は、「その事件の大まかな内容・概略」や「その事件の大体の経緯・あらまし」を意味しています。
例えば、「もう少し事件の概ねが分からないと、どう判断すれば良いのかが分かりません」といった文章で使うことができます。
「概ね終わった」【おおむねおわった】
「概ね終わった」という表現は、「大部分がすでに終わった状態にあること」や「ほとんど終わってしまったこと」を意味しています。
例えば、「期末試験は概ね終わったので、後は夏休みの計画を立てて楽しもうと思います」といった文章で使用できます。
「概ね」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「概ね」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「概ね」を使った例文1
- 「概ね」を使った例文2
「概ね」を使った例文1
「明日から登山に出かける予定ですが、天気予報を見ると明日の天気は概ね晴れて雨の心配はないようです」
この「概ね」を使った例文は、「明日から登山に出かける予定ですが、天気予報を見ると明日の天気は大体(高い確率で)晴れで、雨の心配はないようだ」ということを意味しています。
「概ね」を使った例文2
「新規ビジネスをスタートさせましたが、今のところ、概ね予定通りの客数と売上を獲得することができています」
この「概ね」を使った例文は、「新規ビジネスをスタートさせたが、今のところ、だいたい(おおよそ)予定通りの客数と売上を獲得することができている」ということを意味しています。
「概ね」と「大体・ほとんど」の意味の違い
「概ね」と「大体・ほとんど」の意味の違いは、「概ね」は「文語的(書き言葉的)な文章」で使われることが多くて、フォーマルな意味のニュアンスがあるということです。
「概ね」と比較すると「大体・ほとんど」は、「口語的(話し言葉的)なやり取り」で使われることが多く、フォーマルではなくフランクな砕けた意味のニュアンスが強いという違いがあるのです。
「概ね」という表現は「正確な数字の程度・範囲が分からない場合」に「大体・おおよそ・約」を意味しています。
そのため、言葉としての意味自体は「概ね」と「大体・ほとんど」はほぼ同じと言えますが、上記したように「概ね」の方が「文語的・書き言葉的・公文書的な意味のニュアンス」が強くなっているという違いがあります。
「概ね」の類語や類義語・言い換え
「概ね」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「大体・おおよそ」
- 「約・およそ」
- 「あらまし・主旨」
「大体・おおよそ」
「概ね」の類語・言い換えとして、「大体・おおよそ」があります。
「概ね」という表現は、正確な程度や状態などが分からない時に、「大体(だいたい)・おおよそ」ということを意味しています。
「大体」という言葉は、「全体を大づかみにしたところ・細かい部分を除いた要点・あらまし」を意味しています。
それらの意味合いから、「概ね」という表現は「大体・おおよそ」という表現で言い換えることができるのです。
「約・およそ」
「概ね」の類義語・言い換えには、「約・およそ」があります。
「約」という表現は、「約80%・約100個というように、はっきりした程度・数量・範囲が分からない時のおおよその推測・見積もり」を意味しています。
「およそ」という言葉も、「大体・約・概ね」を意味しています。
それらの意味から、「概ね」と良く似た意味を持つ類義語として、「約・およそ」を指摘できます。
「あらまし・主旨」
「概ね」の類義語・言い換えには、「あらまし・主旨」があります。
「概ね(大旨)」の名詞的用法の意味は、「物事の大部分・あらまし(大まかな内容)・重要な部分をまとめた主旨」を意味しています。
その意味合いから、「概ね」と近しい類似の意味を持つ類義語として、「あらまし・主旨」を上げることができます。
「概ね」の英語と解釈
「概ね」という言葉を英語で書き表すと、以下のようになります。
“general, generally”(大体の・一般的な・概して・概ね)
“rough, roughly”(大体の・およそ・大雑把な・約・概ね)
“almost”(ほとんど・大部分・概ね)
“about”(約・大体・およそ・概ね)
- “We have almost finished our establishment of a new business.”
“We have almost finished our establishment of a new business.”
「概ね」を使ったこの英語の例文は、「私たちは、新規ビジネスの設立・準備を概ね終わらせました」ということを意味しています。
「概ね」という言葉について徹底的に解説しましたが、「概ね」には「大体・おおよそ・約」などの意味があります。
「概ね」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「大体・おおよそ」「約・およそ」「あらまし・主旨」などがあります。
「概ね」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。