「質素倹約」とは?!解説
この「質素倹約」は、昔から使われている節約に対する心構えを表す言葉です。
目次
- 「質素倹約」とは?
- 「質素倹約」の概要
「質素倹約」とは?
「質素倹約」とは、贅沢せず、節約しながら生活することです。
江戸時代から使われている言葉で、当時は幕府(現在の政府)から、諸大名や武士、農民、町人に至るまで度々これが促されていました。
その際には「倹約令」という名称で、発令中に贅沢が発覚した際には罰則まで設けられていました。
- 「質素倹約」の読み方
「質素倹約」の読み方
「質素倹約」は、「しっそけんやく」と読む言葉です。
「質素」は贅沢しないことで、「倹約」は無駄を省くという意味になり、「節約」と同義語です。
これらをまとめて表現しているのがこの「質素倹約」で、先のような意味で使われます。
「質素倹約」の概要
「質素倹約」は、ともかく節約して生活するという意味で使う言葉です。
質素に生活する、できるだけ倹約するといった表現でも、充分に節約しながら生活することが表せますが、そのような意味を更に強調した言葉だと捉えてください。
例えば、使っていない電化製品はコンセントから抜いておく、冷房は点けても28度以下にしない、一度しか読まない週刊誌などはできるだけ購入しないなど、必要以外の出費は極力抑えて生活する姿に対して、「質素倹約に励んでいる」のように使われます。
「質素倹約」はいいことには違いありませんが、江戸時代にはあまりにそれを求めたことで、各地で一揆や反乱が勃発した例もあることから、あまりやり過ぎもよくないと言えるかも知れません。