「不穏当」とは?意味や使い方!例文や解釈
「不穏当」とは、「穏やかではないさま・問題があって適切ではないこと」を意味する言葉です。
「不穏当」の「意味・読み方・使い方・不穏当を使った言葉・例文と解釈・不穏当と不適切の意味の違い・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「不穏当」とは?
- 「不穏当」の表現の使い方
- 「不穏当」を使った言葉と意味を解釈
- 「不穏当」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「不穏当」と「不適切」の意味の違い
- 「不穏当」の類語や類義語・言い換え
- 「不穏当」の英語と解釈
「不穏当」とは?
「不穏当」という表現は、「人物・言動・情況などが穏やかではないさま」を意味しています。
また「不穏当」とは、「差し障り・問題・矛盾などがあって適切ではないこと、その場にふさわしくないこと」を意味する表現なのです。
- 「不穏当」の読み方
「不穏当」の読み方
「不穏当」の読み方は、「ふおんとう」になります。
「不穏当」の表現の使い方
「不穏当」の表現の使い方は、「穏やかではない荒れた状況・人物・場面・雰囲気」などを指示して使うという使い方になります。
例えば、「不穏当な空気の中で、お互いに厳しいまなざしでにらみ合っていました」といった文章で使用することができます。
また「不穏当」という表現は、「何かの差し障り・問題点があって適当ではないこと」を意味して使うという使い方もあります。
例えば、「法廷では不穏当な言動は慎むようにしてください」といった文章で使えます。
「不穏当」を使った言葉と意味を解釈
「不穏当」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「不穏当な発言」【ふおんとうなはつげん】
- 「不穏当な人物」【ふおんとうなじんぶつ】
- 「不穏当な状況」【ふおんとうなじょうきょう】
「不穏当な発言」【ふおんとうなはつげん】
「不穏当な発言」という表現は、「穏やかではない荒っぽい発言」や「問題のある不適当な発言」を意味しています。
例えば、「不穏当な発言を繰り返せば信用を失います」といった文章で使用されます。
「不穏当な人物」【ふおんとうなじんぶつ】
「不穏当な人物」という言葉は、「穏やかではなくて、怒ったり興奮したり暴れたりする危険のある人物」を意味しています。
例えば、「不穏当な人物に対しては、挑発的な言動は控えた方が無難です」といった文章で使えます。
「不穏当な状況」【ふおんとうなじょうきょう】
「不穏当な状況」という表現は、「穏やかではない何らかの危険のある状況」を意味しています。
例えば、「不穏当な状況では、冷静な判断力が求められます」といった文章で使えます。
「不穏当」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「不穏当」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「不穏当」を使った例文1
- 「不穏当」を使った例文2
「不穏当」を使った例文1
「その閣僚はいつも国民を愚弄するような不穏当な主張を繰り返していたため、首相もかばいきれずに辞職する運びになりました」
この「不穏当」を使った例文は、「その閣僚はいつも国民を愚弄するような問題のある適当ではない主張を繰り返していたため、首相もかばいきれずに辞職する運びになった」ということを意味しています。
「不穏当」を使った例文2
「荒くれ者たちが興奮して怒号を上げる不穏当なシチュエーションに直面して、恐怖のあまり、思考が停止しました」
この「不穏当」を使った例文は、「荒くれ者たちが興奮して怒りの叫び声を上げる穏やかではない危険なシチュエーション(状況)に直面して、恐怖のあまり、思考が停止した」ということを意味しています。
「不穏当」と「不適切」の意味の違い
「不穏当」という表現には、「差し障りがあって適当ではない」の意味もありますが、基本的には「穏やかではないさま」という意味に重点があります。
それに対して、「不適切」という表現は、「その場面や人物・立場にとってふさわしくないこと、適切ではなく問題があること」を意味しているという違いがあります。
例えば、「その場にふさわしくない適切ではない発言」のことを「不穏当な発言」と表現することもできますが、「不適切な発言」の方がよりふさわしい言い方になるのです。
また、「不適切」には「穏やかではないさま」といった意味合いはありません。
「不穏当」の類語や類義語・言い換え
「不穏当」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「不穏・不義」
- 「不適当・場違い」
- 「不公平・不公正」
「不穏・不義」
「不穏当」の類語・言い換えには、「不穏・不義」があります。
「不穏」という表現は「穏やかではないこと」を意味していて、「不義」という表現は「正しくなくて(適切ではなくて)間違っているさま」を意味しています。
それらの意味から、問題があって適当ではないことを示す「不穏当」の表現は、「不穏・不義」という表現で言い換えることができるのです。
「不適当・場違い」
「不穏当」の類義語・言い換えとして、「不適当・場違い」があります。
「不適当」という表現は、「問題・差し障りがあって適当ではないこと、ふさわしくないこと」を意味しています。
「場違い」という表現は、「行動・発言・身なりなどがその場にふさわしくなくて不適切なこと」を意味しています。
それらの意味から、「不穏当」に良く似た意味を持つ類義語(シソーラス)として、「不適当・場違い」を上げられます。
「不公平・不公正」
「不穏当」の類語・言い換えには、「不公平・不公正」があります。
「不公平」という表現は、「ルールの適用や物資の分配などに、人によってひいきがあって公平でないこと」を意味しています。
「不公正」の表現は、「正しいルールややり方ではなく問題があるさま」を意味しています。
それらの意味から、差し障りや不正があって適切ではないことを意味する「不穏当」の表現は、「不公平・不公正」という表現に言い換えられるケースがあるのです。
「不穏当」の英語と解釈
「不穏当」という言葉を英語で書き表すと、以下のようになります。
“improper”(不適当な・ふさわしくない・不穏当な)
“inappropriate”(不適当な・不穏当な)
“not calm”(穏やかではない・不穏当な)
“unreasonable”(合理的ではなく不適切である・不穏当である)
“unjust”(公正ではない・不穏当である)
- “He repeated his improper(inappropriate) remarks.”
“He repeated his improper(inappropriate) remarks.”
「不穏当」を使ったこの英語の例文は、「彼は不穏当な発言を繰り返しました」ということを意味しています。
「不穏当」という言葉について徹底的に解説しましたが、不穏当には「穏やかではないさま・問題や差し障りがあって適切ではないこと」などの意味があります。
「不穏当」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「不穏・不義」「不適当・場違い」「不公平・不公正」などがあります。
「不穏当」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。