「因縁」とは?意味や使い方!例文や解釈
「因縁」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは「因縁」という言葉について詳しく解説していきます。
それでは一緒に見ていきましょう。
目次
- 「因縁」とは?
- 「因縁」の表現の使い方
- 「因縁」を使った言葉と意味を解釈
- 「因縁」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「因縁」の反対語
- 「因縁」の類語や類義語・言い換え
- 「因縁」の英語と解釈
「因縁」とは?
「因縁」とはいくつかの意味があります。
「前世から決まっていたこと、そして認めるしかないこと」、いわゆる宿命といった意味合いがあります。
また、前々からの縁、由来、いわれといったものもあります。
最後に言いがかりのことも「因縁」と言います。
- 「因縁」の読み方
「因縁」の読み方
「因縁」と書いて「いんねん」と読みます。
「いんえん」と読んでしまわないように注意が必要です。
「因縁」の表現の使い方
「因縁」とは複数の意味合いがありますので、使い方も複数あるということになります。
まず前世から決まっていた、宿命といった意味で使う場合は「これも何かの因縁なのか」「お前とは何か因縁めいたものがあるような気がする」などと言います。
前々からの関係、縁という意味であれば「浅からぬ因縁がある様子」「因縁の二人の対決」という言い方になります。
由来、来歴といった意味合いでは「因縁を語り出した」「これにまつわる因縁話をいたしましょう」と使います。
最後にあまりいい使い方ではありませんが、言いがかりという意味では「因縁をつけてくるな」「因縁をつける」と使います。
「因縁」という言葉に複数の意味がありますので、どの「因縁」なのか、会話、文章の流れなどを見て判断するようにしましょう。
「因縁」を使った言葉と意味を解釈
「因縁」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「因縁話」【いんねんばなし】
- 「因縁尽く」【いんねんずく】
- 「因縁をつける」【いんねんをつける】
「因縁話」【いんねんばなし】
「因縁話」とは、ある結末に至るまでの、原因であったり、事情を含めた話のことを言います。
前世の因縁を主とする昔話のことを言います。
「因縁尽く」【いんねんずく】
「因縁尽く」とは因縁があることで、発生した自分ではどうすることもできないことを言います。
「因縁をつける」【いんねんをつける】
「因縁」を使った言葉で一番多く使われているのは「因縁をつける」ではないでしょうか。
意味は言いがかりをつけるということですから、悪い意味です。
例えば、いきなり知らない人に喧嘩をふっかけるような行為を「あいつがいきなり因縁をつけてきた」と言い表します。
また言いがかりをつけられた人が怒って「因縁つけるな」と言うこともあります。
「因縁」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「因縁」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「因縁」を使った例文1
- 「因縁」を使った例文2
「因縁」を使った例文1
「離れてもまた一緒になってしまうのは何か因縁があるのではないか」
「因縁」とは前々からの関係、縁という意味があります。
例えば嫌いな人であったり、気まずい相手となぜか偶然一緒になる機会に恵まれるというのは、ある意味「何かしらの縁」と考えられるのです。
しかしあまりうれしくない縁の場合は「因縁」という言葉を使って言い表すのです。
「因縁」を使った例文2
「因縁をつけるなんて、みっともないことは止めろ」
「因縁をつける」とは、ようするに言いがかりをつける、喧嘩を売るというような意味になります。
そのような言動は褒められたものではなく、みっともないことと言われても仕方がないでしょう。
「因縁」の反対語
「因縁」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「無為」【むい】
「無為」【むい】
「無為」とはあるがままで、作為しないことを言います。
仏教用語においては、因果関係に支配される関係を超えている、涅槃、真如といった絶対的真理のことでもあります。
「因縁」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「因縁」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「巡り合わせ」【めぐりあわせ】
- 「縁し」【えにし】
- 「宿世」【しゅくせ】
- 「天意」【てんい】
- 「係わり」【かかわり】
「巡り合わせ」【めぐりあわせ】
「巡り合わせ」とは偶然にそうなることを言います。
運命のことでもありますから「因縁」と似た言葉として解釈してもいいでしょう。
「奇妙な巡り合わせだな」「この巡り合わせに感謝をしたい」「何であいつがここにいるの、こんな巡り合わせってあんまりだわ」などと使います。
「縁し」【えにし】
「縁し」とは縁のことを言います。
特に、男女の間の縁のことで、「縁しの糸で繋がっている」などと言いますと、ロマンチックな雰囲気が伝わります。
「宿世」【しゅくせ】
「宿世」とは、前の世のこと、前世からの因縁という意味です。
「宿世結び」とは縁結びと同じ意味の言葉です。
また「宿世焼き」とはお餅を焼き、そのふくれた具合によって縁結びを占う遊びのことを言います。
「すくせ」とも読みます。
「天意」【てんい】
「天意」とは天の心で、自然の道理という意味になります。
「天意には素直に従うものだ」「天意に背くからこんなことになる」などと使います。
また天子の意思という意味もあります。
天子とは天命を受けて、地上を治める者ということで、帝王、天皇といった方のことです。
また、仏教においては仏教上の神様のことになります。
「係わり」【かかわり】
「係り」とは繋がりのある者、関係者という意味です。
「昔からの係わりがある」「多少の係わり」などと使います。
「因縁」の英語と解釈
「因縁」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“fate”(運命)、“connection”(関係)という単語を使います。
例文は“I resigned myself to my fate”(前世からの因縁と諦めた)となります。
また「因縁をつける」とは“pick a quarrel”(喧嘩をふっかける)となります。
いかがでしたでしょうか。
「因縁」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「因縁」には複数の意味合いがありますので、これを機会にしっかり覚えておきますと、語彙力がアップすることでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。