「能書き」とは?意味や使い方!例文や解釈
「能書き」とは、「自分の優れた点・長所を並べ立てた言葉」を意味する言葉です。
「能書き」の「意味・読み方・語源や由来・使い方・能書きを使った言葉・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「能書き」とは?
- 「能書き」の表現の使い方
- 「能書き」を使った言葉と意味を解釈
- 「能書き」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「能書きを垂れる」と「講釈を垂れる」の違い
- 「能書き」の類語や類義語・言い換え
- 「能書き」の英語と解釈
「能書き」とは?
「能書き」という表現は、「自分の優れた点・長所を並べ立てた言葉」や「自己宣伝・自己アピールの文句(言葉)」を意味しています。
「能書き」というのは、「自分で自分の優れていると思っている点(長所・利点・自慢)について語る言葉」を意味しているのです。
また「能書き」には、「薬の効能を書き記した文書」の意味もあります。
「能書き」という自己宣伝(自己アピール)を語る時には、「能書きを垂れる・能書きを並べる」といった慣用句が使われることが多くなっています。
- 「能書き」の読み方
- 「能書き」の語源や由来
「能書き」の読み方
「能書き」の読み方は、「のうがき」になります。
「能書き」の語源や由来
「能書き」の語源・由来は、「江戸時代以前に薬などの効能・効き目を書き記した文書(薬を売るための自己宣伝の文句)」にあります。
江戸時代の薬問屋(くすりどんや)は、薬を売るために「この薬は頭痛にも腹痛にもめまいにも効くという能書き」を書き記していましたが、実際にその薬にそんな効能・効き目があるかはよく分かりませんでした。
「自己宣伝の薬の効能書き」という語源に由来して、「能書き」は「自分で自分の優れた点についてベラベラしゃべること(口ばかりで実力はそれほどでもない)」といった意味を持つようになったのです。
「能書き」の表現の使い方
「能書き」の表現の使い方は、「自分で自分の長所・利点を並べ立てている時」や「口先ばかりで自慢するが実際の実力は大したことがない場合」に使うという使い方になります。
「能書き」という言葉は、基本的に「自己宣伝ばかりで実力が伴っていないというネガティブなニュアンス」で使われることが多いのです。
例えば、「彼は能書きは立派なのですが、専門家としての力量は今ひとつなのです」といった文章で、「能書き」の表現を正しく使えます。
「能書き」を使った言葉と意味を解釈
「能書き」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「能書きを並べる」
- 「能書きを垂れる」
- 「能書きは要らない」
「能書きを並べる」
「能書きを並べる」というのは、「自分で自分の優れた点や長所について述べる言葉を並べること」を意味する表現です。
例えば、「能書きを並べていましたが、実際の勝負ではあっけなく敗れてしまいました」といった文章で使用することができます。
「能書きを垂れる」
「能書きを垂れる」という表現は、「自分で自分の優れている所や長所・得意について偉そうに語ること」を意味しています。
例えば、「中学生の息子は、親に対して能書きを垂れることだけは一人前になってきました」といった文章で使えます。
「能書きは要らない」
「能書きは要らない」という表現は、「自分で自分が優れている存在だとして自慢する言葉・自己宣伝の文句は不要であること」を意味しています。
例えば、「もう能書きは要らないので、実際の数字で結果を出してください」といった文章で、この言葉を使用することができます。
「能書き」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「能書き」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「能書き」を使った例文1
- 「能書き」を使った例文2
「能書き」を使った例文1
「能書きばかりで実際の行動が伴っていない新入社員を見ていると、この先やっていけるのかと心配になります」
この「能書き」を使った例文は、「自分で自分の長所・利点について得意げに語るばかりで、実際の行動が伴っていない新入社員を見ていると、この先やっていけるのかと心配になる」ということを意味しています。
「能書き」を使った例文2
「彼の立て板に水が流れるような立派な能書きを聞いていると、まるで何でも簡単にできる超人のように感じられます」
この「能書き」を使った例文は、「彼の流暢(りゅうちょう)で立派な自己宣伝の言葉を聞いていると、まるで何でも簡単にできる超人のように感じられる」ということを意味しています。
「能書きを垂れる」と「講釈を垂れる」の違い
「能書きを垂れる」という表現は「自分で自分の優れていると思う部分について、上から目線で自慢げに語ること」を意味していますが、「講釈を垂れる」は「ある物事について、偉そうな態度で長々と詳しい説明をすること」を意味しているという違いがあります。
「能書きを垂れる」の表現は「自分の優れている点に関する自己宣伝」に意味の重点がありますが、「講釈を垂れる」の方は「上から目線で長々とある物事について説明すること」に意味の重点があるという違いがあるのです。
「能書き」の類語や類義語・言い換え
「能書き」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「自慢話・自画自賛」
- 「手前味噌」
- 「謳い文句・キャッチフレーズ」
「自慢話・自画自賛」
「能書き」の類語・言い換えとして、「自慢話・自画自賛(じがじさん)」があります。
「能書き」というのは、「自分で自分の長所や得意なことについて自慢話をすること」を意味する表現です。
「自画自賛」というのは、「自分で自分の仕事・作品・能力などを褒めること」を意味する四字熟語です。
それらの意味から、「能書き」の表現は「自慢話・自画自賛」という表現で言い換えられるのです。
「手前味噌」
「能書き」の類義語・言い換えとして、「手前味噌(てまえみそ)」があります。
「手前味噌」という慣用句は、「自画自賛」と同じで「自分で自分のことを称賛すること」を意味しています。
その意味合いから、自分で自分の優れている点を並べ立てる「能書き」と良く似た意味を持つ類義語として、「手前味噌」という表現を指摘できます。
「謳い文句・キャッチフレーズ」
「能書き」の類義語・言い換えとして、「謳い文句(うたいもんく)・キャッチフレーズ」があります。
「謳い文句」という表現は、「製品・商品などの特長や利点を強調して言う宣伝文句」を意味しています。
「キャッチフレーズ」とは、「その商品の特長や魅力を一言で表現した自己宣伝の言葉」を意味する表現です。
それらの意味から、「能書き」と近しい似た意味を持つ類義語(シソーラス)として、「謳い文句・キャッチフレーズ」を指摘することができます。
「能書き」の英語と解釈
「能書き」という言葉を英語で表現すると、“one's advertisement”(自己宣伝の文句・能書き)や“one's own praises”(自分自身に対する褒め言葉・能書き)、“one's own merits”(自分自身のメリット・能書き)などになります。
- “She dwelt on her own praises when she joined the company.”
“She dwelt on her own praises when she joined the company.”
「能書き」を使ったこの英語の例文は、「彼女は入社する時に、(自分の長所について)能書きを並べ立てていました」ということを意味しています。
「能書き」という言葉について徹底的に解説しましたが、「能書き」には「自分の優れた点・長所を並べ立てた言葉」などの意味があります。
「能書き」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「自慢話・自画自賛」「手前味噌」「謳い文句・キャッチフレーズ」などがあります。
「能書き」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。