「庇護欲を掻き立てられる」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんは「庇護欲を掻き立てられる」という言葉を聞いたなら、どのような気持ちが心の中には起きてくるでしょうか?
この気持ちは、接する人によって生まれてきたり、全くなかったりと様々です。
そこで今回は、この「庇護欲を掻き立てられる」について考察していくことにします。
目次
- 「庇護欲を掻き立てられる」とは?
- 「庇護欲を掻き立てられる」を分解して解釈
- 「庇護欲を掻き立てられる」の表現の使い方
- 「庇護欲を掻き立てられる」を使った例文と意味を解釈
- 「庇護欲を掻き立てられる」の類語や類義語・言い換え
「庇護欲を掻き立てられる」とは?
「庇護欲を掻き立てられる」とは、「立場の弱い人を見ると、思わずその人を守ろうとしたり、庇うような気持ちになること」を意味しています。
「庇護欲を掻き立てられる」を分解して解釈
では、「庇護欲を掻き立てられる」を「庇護欲」と「掻き立てられる」の2つの言葉に分けて、それぞれの言葉の意味を調べてみることにします。
- 「庇護欲」
- 「掻き立てられる」
「庇護欲」
「庇護欲」とは、「力や能力の弱い人や困窮している相手に対して、自分が守ってあげたいと感じる欲求」のことです。
幼い子どもを見ると、どうしてもその子を守ろうとする気持ちが生まれて来るものですが、そのような気持ちと同じように、齢人を見ると、思わず外部からの圧力から庇おうという気持ちになることがあります。
「掻き立てられる」
「掻き立てられる」とは、「心が刺激されてある心情を強く起こさせること」を意味している表現ですが、「不安を掻き立てられる」などのような場面でよく使われています。
「庇護欲を掻き立てられる」の表現の使い方
「庇護欲を掻き立てられる」は「か弱い人を守ろうとする気持ちになること」という意味があるので、何か困っている人やいつも何かに怯えているような人に対して使うことになります。
「庇護欲を掻き立てられる」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「庇護欲を掻き立てられる」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「庇護欲を掻き立てられる」を使った例文1
- 「庇護欲を掻き立てられる」を使った例文2
「庇護欲を掻き立てられる」を使った例文1
「うちの委員長は、弱いクラスメートを見ると、庇護欲を掻き立てられるのか、いつも優しく接していた」
クラスの中には、1人や2人くらいは、立場の弱い生徒がいるものです。
周りからは何となく馬鹿にされたり、苛められたりするのでしょうが、責任感が強く優しいクラスの委員長だったなら、「庇護欲を掻き立てられる」ような思いで、そんな人達を守ろうとするのかもしれません。
「庇護欲を掻き立てられる」を使った例文2
「災害で家を失った人や家族を失くした人を見ると、庇護欲を掻き立てられるても不思議ではありません」
立場の弱い人、社会的に苦労している人を見ると、「庇護欲を掻き立てられる」ことは不思議なことではありません。
ましてや地震や台風で精神的にも肉体的にも疲弊している人を見ると、「庇護欲が掻き立てられる」ことは自然と芽生えてくるものです。
「庇護欲を掻き立てられる」の類語や類義語・言い換え
「庇護欲を掻き立てられる」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるのかを見ていくことにします。
- 「保全欲が強まる」【ほぜんよくがつよまる】
- 「贔屓する気持ちが高くなる」【ひいきするきもちがたかくなる】
「保全欲が強まる」【ほぜんよくがつよまる】
「保全欲が強まる」が「庇護欲を掻き立てられる」に近い意味を持つ言葉として考えられますが、「特定のものを外からの脅威から切り離してお世話する気持ちが強くなること」という意味があります。
「贔屓する気持ちが高くなる」【ひいきするきもちがたかくなる】
「贔屓する気持ちが高くなる」という表現も類義語の1つとして挙げることができると思います。
意味は「特定の人がうまくいくように手助けする気持ちが高まってくる」ということで解釈することができます。
「庇護欲を掻き立てられる」という言い回しの意味や使い方を例文形式で説明をしてきましたが、困っている人を見たなら、自然とこのような思いを持てるようにしたいものです。