「下馬評」とは?意味や使い方!例文や解釈
「下馬評」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「下馬評」を使った言葉を紹介し、意味を解釈して行きます。
さらに「下馬評」という言葉を使った例文や、「下馬評」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「下馬評」とは?
- 「下馬評」の類語や類似表現や似た言葉
- 「下馬評」を使った例文や短文など
- 「下馬評」を使った言葉と意味
「下馬評」とは?
みなさんは「下馬評」という言葉を知っているでしょうか。
競馬などを趣味にしている人は、「下馬評通り、一番人気の馬が勝った」などと発言したことがあるかもしれません。
一方で、「下馬評」という言葉を、まるで知らないという人もいるでしょう。
そこで「下馬評」という言葉の意味を紹介します。
- 「下馬評」の読み方
- 「下馬評」の意味
- 「下馬評」の語源
「下馬評」の読み方
「下馬評」は「げばひょう」と読みます。
「下馬」は「げば」、「評」は「ひょう」と読みます。
これを機会に、「下馬評」は「げばひょう」と読みましょう。
「下馬評」の意味
「下馬評」にはどのような意味があるでしょうか。
「下馬評」には、「世間の噂」「第三者が興味本位にする評判」などの意味があります。
「下馬評通り」という場合は、「世間の噂通り」「興味本位な噂や評判通り」という意味になります。
「下馬評」の語源
「下馬評」という言葉にはどのような語源があるでしょうか。
「下馬評」の「下馬」には、「馬から下りる」という意味や、江戸時代などの風習で、城や社寺の門前など、馬を下りて歩かなければならない「下馬先」という場所を意味します。
馬に主人を乗せて、城に来たお供の物は、下馬先で馬とともに、主人の帰りを待つことになります。
その時にお供同士が、様々な噂話や評判について話し合ったとされています。
この「下馬先での、お供同士の噂や評判についての話」が、現在の「下馬評」になったと言われています。
「下馬評」の類語や類似表現や似た言葉
次に「下馬評」の類語や類似表現を紹介します。
「下馬評」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「風評」【ふうひょう】
- 「風聞」【ふうぶん】
- 「風説」【ふうせつ】
「風評」【ふうひょう】
「風評」には、「世間の噂」という意味があります。
特に「良くない噂」に対して、「風評」という言葉を使う機会が多くなります。
例えば「風評被害」という言葉には、「世間の良くない噂により、名誉棄損が生じるなど、何かしらの被害を受ける」という意味があります。
「風聞」【ふうぶん】
「風聞」には、「どこからともなく耳にする噂」という意味があります。
「A課長が浮気しているらしい」という噂が職場に流れた時、誰に聞いても証拠になるような話が出てこない時、「単なる風聞に過ぎないから、本気にしない方がいい」などと言います。
「風説」【ふうせつ】
「風説」には、「世間に広まっている、根のない噂」という意味があります。
何も根拠がないのに、なぜか世間に広まる噂があります。
健康に関する諸説、ダイエットに関する諸説の中には、単なる「風説」に過ぎないものもあります。
このように、なぜか世間に広く知れ渡っている、根のない噂を「風説」と言います。
「下馬評」を使った例文や短文など
「下馬評」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「下馬評」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「下馬評」を使った例文1
- 「下馬評」を使った例文2
「下馬評」を使った例文1
「『下馬評』が低いからこそ、勝ちたいと思う」
この例文のように、周囲の人が「負ける」「絶対に無理だ」と噂している時ほど、燃えるタイプの人がいるかもしれません。
例えば受験をする前に、先生や同級生たちに「お前の成績じゃA大学に合格するのは無理だ」と言われたら、「見返してやる」と思い、燃える人がいるでしょう。
このような、周囲の人の評価が低い状態を、「下馬評の低い」状態と言います。
しかし「下馬評が低い」状態になればなるほど燃えて、A大学に合格する人もいるでしょう。
「下馬評」を使った例文2
「『下馬評』では、ヒットするはずの商品が、まるで売れなかった」
この例文のように、新商品の発売前には、様々なレビューがネットや雑誌に掲載されます。
そのレビューを見た商品のファンは「この商品は売れる」「この商品はこける」などと噂をします。
このような「下馬評」が良く、ヒットするという人が多数なのに、実際に売り出したらまるで売れないということがあります。
そもそも新商品が必ず売れるはずはなく、世間の噂にそれほど信憑性があるわけではないためです。
「下馬評」を使った言葉と意味
次に「下馬評」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「下馬評」を使った言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「下馬評が低い」【げばひょうがひくい】
- 「下馬評を覆」【げばひょうがくつがえす】
- 「下馬評通り」【げばひょうどおり】
「下馬評が低い」【げばひょうがひくい】
「下馬評が低い」という言い回しを良く使います。
「下馬評が低い」には、「世間の評判や低い」「人々の評価が低い」という意味があります。
例えばスポーツの試合前には、ファン同士が「どちらの選手が勝つか」「どちらのチームが勝つか」という話題が盛んにされます。
その時に、ファンの評価が低く、負けるだろうと思われている選手やチームは「下馬評が低い」ことになります。
「下馬評を覆」【げばひょうがくつがえす】
「下馬評を覆す」という言い回しも定型句のように使われています。
「下馬評を覆す」には、「戦前の一般的な予想をひっくり返す」という意味があります。
先ほどの、「下馬評が低い」スポーツ選手が、試合で勝利を収めると、一般的な予想が外れたことになります。
このように、評価が低い選手やチームが、評価が高い選手やチームに勝つ時、「下馬評を覆す」と言います。
「下馬評通り」【げばひょうどおり】
「下馬評通り」という言葉も良く使われています。
「下馬評通り」には、「世間の人の予想通り」「世間の人の噂通り」という意味になります。
例えば選挙前に「彼は当選間違いなし」と噂されている候補者が、実際の選挙で当選した時、みんなの予想通りの結果になったため、「下馬評通り」と言われます。
このように、世間の噂通りに事が運んでいる時は、「下馬評通り」とい呼ばれます。
「下馬評」という言葉について見てきました。
世間の噂や評判などを、他の言葉で表現したい時、「下馬評」という言葉を使ってみましょう。