「難しい局面」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「難しい局面」という表現を知っているでしょうか。
ビジネスなどでよく使われる言い回しの1つでもあります。
ここでは「難しい局面」という表現について詳しく紹介していきます。
目次
- 「難しい局面」とは?
- 「難しい局面」を分解して解釈
- 「難しい局面」の表現の使い方と注意点
- 「難しい局面」を使った例文と意味を解釈
- 「難しい局面」の類語や類義語・言い換え
「難しい局面」とは?
「難しい局面」というのは困難な状況を指しています。
問題等が簡単には解決できない状況のことを指し、深刻である、厳しい、というニュアンスを持っています。
例えばビジネスにおいて利益が追求できない場合、それは非常に「難しい局面」になりますよね。
ありとあらゆる話し合いを重ねて打開策をとっても全然解決できない、利益が伸びない、という場合はまさに「難しい局面」だと言えるでしょう。
例えば、日本は自動車産業が栄えていますかそのような自動車産業も「難しい局面」を経験することがあります。
不況によって請負の会社が機能せず、工場を休業しなければならないこともありますし、ありとあらゆる機能をつけた車を開発してもどこかで方向転換を図らなければいけない場合もありますよね。
ビジネスは常に「難しい局面」を抱えているとも言えるのです。
- 「難しい局面」の読み方
「難しい局面」の読み方
「難しい局面」というのは「むずかしいきょくめん」と読みます。
それこそ難しい漢字ではありませんので、ぜひ読めるようにしておきたいものです。
「難しい局面」を分解して解釈
ここでは「難しい局面」という表現を分解して紹介します。
- 「難しい」
- 「局面」
「難しい」
難しいという言葉は誰もが使う形容詞です。
「むつかしい」と言われることもありますが、基本的には「むずかしい」と読むのが一般的です。
理解や習得がしにくい、困難であるという意味で使われます。
「局面」
局面というのはその勝負の形成、あるいは物事の成り行きを指します。
例えば夏目漱石の作品『吾輩は猫である』にも局面という表現が使われています。
「難しい局面」の表現の使い方と注意点
「難しい局面」という表現は深刻な情勢、由々しき事態、などという意味で使われます。
家庭においても「難しい局面」を抱えることがあり、例えば成長期の子供たちが何を考えているのかわからない、そんな時に夫は仕事で忙しく、子育てにほとんど関与しない、などという時はまさに「難しい局面」だと言えるでしょう。
出産を経て職場復帰をしようと思ったにもかかわらず、そして男女雇用機会均等法などで女性の労働が守られているはずなのにもかかわらず、出産前と同じポストが与えられなかった、育児休暇等によって白い目で見られた、その結果、育児と仕事の両立ができない、などと悩む人もいるかもしれません。
そのような時も「難しい局面」だといえます。
「難しい局面」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「難しい局面」を使った例文1
- 「難しい局面」を使った例文2
「難しい局面」を使った例文1
「父は定年退職をしたにもかかわらず年金の受給年齢まで働かなければならないため、難しい局面に陥っている」
最近は定年退職をしても年金がもらえないということがありますよね。
年金を受け取れる年齢まで働けないため、年金を受け取れるようになるまでは第二就職などをして働かなければいけないという人もいるでしょう。
しかし、その年齢での第二就職はなかなか困難で、むしろ収入は半減だという人も珍しくありません。
その年代にいる人たちが仕事を始めた頃は定年退職と同時に年金がもらえるという概念が一般的であり、その人たちにとってはまさに難しい局面になっていると言えるでしょう。
「難しい局面」を使った例文2
「育児と仕事を両立するために、今は難しい局面にあります」
先ほども述べた通り、女性にとっての育児と仕事は重要な課題です。
確かに法的には女性の労働が守られていますが、実際の職場ではそうもいかないという現実があります。
出産等の休みを経て職場に戻ったら前と同じポストがなかった、子供を保育園に送り迎えしなければならず、子供が病気になったら仕事を抜けなければいけないために辛い、などと考える人も珍しくありません。
職場の理解が得られれば何の問題もないのですが、男性が多い、中年以上の女性が多い、などということだと理解が得られず、仕事を諦める人も増えていると言われています。
その一方で、最近は子供を保育園に入れられず、それが理由で退職しなければいけない人も増えているため、子供を抱えながら働きたい人にとって、難しい局面だといえます。
「難しい局面」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「困難な状況」【こんなんなじょうきょう】
- 「逆境」【ぎゃっきょう】
「困難な状況」【こんなんなじょうきょう】
困難な状況というのは進展が期待できない状況という意味になります。
障害がある人に対し、「歩行に困難な状況」などという表現を使うこともあります。
「逆境」【ぎゃっきょう】
逆境というのは物事がうまくいかず、苦労が多い身の上という意味になります。
順調に物事が進んでいたとしても、災難に見舞われて逆境に陥ってしまう人もいるでしょう。
しかし、そのハードルを乗り越えたときには達成感を得ることが可能となり、それが糧となって成功することもあります。
逆境で潰れないようにしなければいけません。
「難しい局面」という表現は比較的形式的な言葉ですので、日常的には効かないかもしれません。
「難しい局面」に陥ったら、ぜひ前向きに捉え、努力をしていきたいですね。
諦めないようにしましょう。