「悋気売り」の意味とは!例文や表現の使い方
この「悋気売り」は、株式やFXなどの投資の世界で使う相場用語と呼ばれる言葉です。
目次
- 「悋気売り」とは?
- 「悋気売り」が損になってしまう注意点
- 「悋気売り」の表現の使い方
- 「悋気売り」を使った例文と意味を解釈
「悋気売り」とは?
悋気売りとは、相場自体の傾向としては上がり気味なのに、自分の所持しているポジションは全く上がらないという状態にやけになって、そのポジションを清算してしまう(全て売ってしまう)ことです。
その後のことは全く考えずに一時の感情だけで全て売ってしまうことで、これを行ってしまうと、それから相場が上がって後悔することが少なくないと言われています。
- 「悋気売り」の読み方
「悋気売り」の読み方
「悋気売り」は、「りんきうり」と読んでください。
この「悋気」は、言わば「癇癪」(かんしゃく)のことで、自分のポジションの相場が上がらないことに対して癇癪を起こして、売ってしまうことというそのままの意味の言葉です。
「悋気売り」が損になってしまう注意点
悋気売りは、周りの相場が上がっているのに、どうしてこれ(自分の持っている銘柄や外貨など)だけが上がらないのかとやけになって売ってしまうことなので、それによって特に損をするという訳ではありません。
しかし、周りの相場が上がっているということは、そのポジション内の銘柄や外貨も、これから上がるという可能性が高い状況だと言えるでしょう。
それを待たずに売ってしまった為に、後で後悔することが少なくないのです。
実質的な損こそないものの、後先を考えずに売ってしまった所為で、そのまま持っていれば上がったはずの分が損になってしまうと考えてください。
もちろん、その後に必ずしも上がるとは限りませんが、そのような売り方をすると、何故かそれから上がり始めることが多いのが相場というものです。
「悋気売り」の表現の使い方
悋気売りという言葉は、やけになってそれを行った、それだけはやらないようにしようなどと使う言葉です。
また、人がそれをしたと使うこともあり、その場合は反面教師として、その後に相場がどうなったのか見ておくといいかも知れません。
「悋気売り」を使った例文と意味を解釈
「悋気売り」を使った例文と、その意味の解釈です。
結果として、悋気売りをしてよかったという場合もない訳でもありません。
- 「悋気売り」を使った例文1
- 「悋気売り」を使った例文2
「悋気売り」を使った例文1
「ついカッとなって1週間前に悋気売りした銘柄が、また上がっていてガッカリだ」
ガッカリする気持ちは分かりますが、このようなことになってしまった時には、ただそう思うだけでなく、大事な経験として覚えておかないといけません。
投資の世界では、二度、三度と同じ失敗をすることも少なくないからです。
「悋気売り」を使った例文2
「悋気売りをした銘柄がその後に急落し、怪我の功名とはこのことだと思った」
あくまで結果的にですが、売ってしまったことが幸いしたと使っている例になります。
そうあることではありませんが、このようなことも起こるのが相場です。
ただし、そんなうまいことが何度も続けてあると思ってはいけません。
「悋気売り」は、基本的には行わないに越したことはないでしょう。
周りの相場は上がっているという状況であれば、もう少し売却のタイミングを待つべきなのが、この世界での一般的な考え方です。