「従容」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「従容」とは、「落ち着いていてゆったりしているさま・何かあっても慌てたり焦ったりしない様子」を意味する言葉です。
「従容」の「意味・読み方・使い方・語源・英語と解釈・従容を使った言葉・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「従容」とは?意味
- 「従容」の表現の使い方
- 「従容」の英語と解釈
- 「従容」を使った言葉と意味を解釈
- 「従容」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「従容」の類語や類義語、関連語
「従容」とは?意味
「従容」という言葉は、「落ち着いてゆったりしているさま」や「何か危急の問題があっても、慌てたり焦って騒いだりしない様子」を意味しています。
「従容」というのは、「何か異変・問題が起こっても、取り乱して騒ぐことがない冷静沈着なありさま・態度」を意味する言葉なのです。
例えば、「火災が発生した時にも、消防隊員たちは従容として被災者を安全な脱出経路へと案内していました」といった文章で、「従容」という言葉の意味を分かりやすく伝えることができます。
- 「従容」の読み方
「従容」の読み方
「従容」の読み方は、「しょうよう」になります。
「従容」の表現の使い方
「従容」の表現の使い方は、「何かの変化(異変)が起きても、慌てたり取り乱したりせずに落ち着いている様子・態度」を意味して使うという使い方になります。
「従容」というのは、「危急の時でも、慌てて騒いだりパニックになったりしないさま」を意味して使われる言葉なのです。
例えば、「彼女は末期がんの宣告を受けても、従容として取り乱すことがありませんでした」や「従容たる雰囲気によって、彼の発言には説得力があるように感じるのです」といった言葉において、「従容たる態度」の表現を正しく使用することができます。
- 「従容」の語源・漢字の意味
「従容」の語源・漢字の意味
「従容」の「従」という漢字の語源的な意味には、「したがう」以外にも「ゆるやか・ゆったり」という意味があり、その意味が「ゆったりと落ち着いているさま」を意味する「従容」の語源になっているのです。
「従容」の「容」という漢字には、「いれる・包む・形・すがた」以外にも「ゆとりがあるさま・ゆったりしている様子」という語源的な意味があります。
そのため、「従+容=従容」で「ゆったりとしていて落ち着いているさま・冷静で慌てることのない様子」を意味しているのです。
「従容」の英語と解釈
「従容」という言葉は、“calm, calmly”(穏やかに落ち着いている・冷静に)や“composed”(落ち着いた・冷静な・平静な)、“with composed”(落ち着いた感じで)といった英語で言い表すことができます。
- “Even when an important game starte
“Even when an important game starte
“Even when an important game started, he was very calm(composed).”
「従容」という言葉を使ったこの英語の例文は、「大事な試合が始まる時でさえ、彼は従容としていました」ということを意味しています。
「従容」を使った言葉と意味を解釈
「従容」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「従容不迫」
- 「従容自若」
- 「従容として受け入れる」
「従容不迫」
「従容不迫(しょうようふはく)」という四字熟語は、「ゆったりと落ち着いている感じで、慌てないこと」を意味していて、「従容として迫らず」と漢文のように書き下すこともできます。
「従容」には「ゆったり落ち着いたさま」の意味があり、「不迫」には「焦らないこと・慌てないこと」の意味があります。
「従容自若」
「従容自若(しょうようじじゃく)」という四字熟語は、「慌てて焦ったり騒いだりせずに、ゆったり落ち着いているさま」を意味しています。
「従容」には「ゆったり落ち着いたさま」の意味があり、「自若」には「慌てないさま・物事に動じないこと」の意味があります。
「従容自若」は、「泰然自若(たいぜんじじゃく)・鷹揚自若(おうようじじゃく)」とほとんど同じ意味になります。
「従容として受け入れる」
「従容として受け入れる」という慣用句は、「危急の時であっても、慌ててパニックになったり騒いだりすることなく、落ち着いて現実・現状を認めて受け入れること」を意味しています。
例えば、「私は高齢の祖父の死を、従容として受け入れた」などの文章で使うことができます。
「従容」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「従容」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「従容」を使った例文1
- 「従容」を使った例文2
「従容」を使った例文1
「物事の変化や緊急事態にあっても動じることのない従容たる態度は、人としての器量の大きさ・格の高さを表しています。」
この「従容」を使った例文は、「物事の変化や緊急事態にあっても動じることのない堂々としていて落ち着いている態度(取り乱してパニックになることなどない態度)は、人としての器量の大きさ・格の高さを表している」ということを意味しています。
「従容」を使った例文2
「特攻隊員の若き青年たちは従容として死地に赴いたとされますが、残された手紙には家族との別れを惜しむ気持ちが溢れていました。」
この「従容」を使った例文は、「特攻隊員の若き青年たちは、取り乱して騒ぐことなく泰然として死地に赴いたとされるが、残された手紙には家族との別れを惜しむ気持ちが溢れていた」ということを意味しています。
「従容」の類語や類義語、関連語
「従容」の類語・類義語・関連語について、分かりやすく解説していきます。
- 「平静・平然」
- 「泰然自若・鷹揚自若」
- 「冷静沈着・クール」
「平静・平然」
「従容」の類語・関連語として、「平静(へいせい)・平然(へいぜん)」があります。
「従容」というのは、「危急の時にも取り乱すことなく平静なままの態度を保っていること」や「何かあっても平然として落ち着いているさま」を意味しています。
それらの意味合いから、「従容」と近しい意味を持っている類語として、「平静・平然」という言葉を上げることができるのです。
「泰然自若・鷹揚自若」
「従容」の類義語・関連語として、「泰然自若(たいぜんじじゃく)・鷹揚自若(おうようじじゃく)」があります。
「泰然自若」という四字熟語は、「何か異変があっても、動じることなくどっしりと落ち着いているさま」を意味しています。
「鷹揚自若」という四字熟語も、「落ち着いていて余裕があり、物事に動じないさま」を意味しています。
その意味合いから、「従容」と良く似た意味を持つ類義語(シソーラス)として、「泰然自若・鷹揚自若」を上げることができます。
「冷静沈着・クール」
「従容」の類語・関連語には、「冷静沈着(れいせいちんちゃく)・クール」があります。
「従容」というのは、「何か変化があっても、慌てることなく冷静(クール)に対処する様子・態度」を意味する言葉です。
その意味合いから、「従容」という言葉に意味的な関連がある関連語として、「冷静沈着・クール」を指摘することができるのです。
「従容」という言葉について徹底的に解説しましたが、「従容」には「落ち着いていてゆったりしているさま・何かあっても慌てたり焦ったりしない様子」などの意味があります。
「従容」の類語(シソーラス)・関連語・言い換えとしては、「平静・平然」「泰然自若・鷹揚自若」「冷静沈着・クール」などがあります。
「従容」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。