「含蓄に富む話」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「含蓄」という言葉を使った表現はそう多くはなく、「含蓄に富む話」がその代表的な形です。
目次
- 「含蓄に富む話」とは?
- 「含蓄に富む話」の表現の使い方
- 「含蓄」と「うんちく」の違い
- 「含蓄に富む話」を使った例文と意味を解釈
- 「含蓄に富む話」の類語や類義語・言い換え
「含蓄に富む話」とは?
「含蓄に富む話」とは、「意味が多々含まれている話」と理解していいでしょう。
「含蓄」には、意味をもっている、深い意味があるといった意味があり、それに富んでいる(多分に含まれている)話が、この「含蓄に富む話」だと表現されます。
それだけ為になる(なりそうな)話だという解釈になりますが、きちんと話の内容を理解した上で使う場合だけでなく、(そこまで分かった訳ではないが)そういう話だろうという程度でも、この表現が使われることが少なくありません。
- 「含蓄に富む話」の読み方
「含蓄に富む話」の読み方
「含蓄に富む話」は、「がんちくにとむはなし」と読んでください。
「含蓄」を「がんちく」と読むと分かっていれば、問題なく読める言葉です。
この「含蓄に富む話」とすると、豊富に含蓄が含まれている(と思われる)話になりますが、そこまで多く(意味が)含まれているとまでは言わない「含蓄のある話」という形で使うこともあります。
「含蓄に富む話」の表現の使い方
「含蓄に富む話」は、それだけ色々な意味で役に立ったと言いたい時に使うことが多い表現です。
先のように、完全に理解できた訳ではなくても使うことがある為、「さっきのあの人の話は、とても含蓄に富む話だった」といった使い方を聞いた時でも、そこまで(そう使った人が)分かっていないことがあると考えていいでしょう。
含蓄における「意味」とは、知識として役に立つというニュアンスが強いと解釈してください。
よって、「含蓄に富む話」は、聞いてとても役に立つ(知識になる)話だということです。
「含蓄」と「うんちく」の違い
「うんちく」は、「含蓄」とは違い、その対象に関する深い知識という意味で使う言葉です。
例えば、「あの人に電車に対するうんちくを語らすと止まらなくなる」といったように、特定分野やジャンルに関する(普通の人で知らないレベルの)知識のことだと考えてください。
「雑学」と似た意味で使うことが多い言葉で、「うんちくは結構だから、要点だけに絞って話して欲しい」などといった使い方もよく見られます。
「含蓄に富む話」を使った例文と意味を解釈
「含蓄に富む話」を使った例文と、その意味の解釈です。
難しい意味のある言葉ではないので、どちらも解釈は簡単です。
- 「含蓄に富む話」を使った例文1
- 「含蓄に富む話」を使った例文2
「含蓄に富む話」を使った例文1
「どれだけ含蓄に富む話を聞いても、きちんと理解できなければ馬耳東風だ」
折角の含蓄に富む話でも、理解できないと全く意味がないと言っています。
「馬耳東風」は、「馬の耳に念仏」などと同じ意味で、どれだけたくさんの意味含まれていた話だったとしても、それらをきちんと汲み取れないと何の意味もないということです。
「含蓄に富む話」を使った例文2
「折角の演説の機会なので、含蓄に富む話でもしようと思ったが、それも難しいものだ」
無理に色々な意味を含ませた話にしようとするのも難しいものです。
聞いた人から後からそうだったと言われるのが一番で、最初からそのような話にしようとすると、考え過ぎてしまい、反ってあまり内容のない話になってしまうこともあるので注意が必要です。
「含蓄に富む話」の類語や類義語・言い換え
「含蓄に富む話」と似た意味で使える言葉や表現です。
「含蓄のある話」は、既に上で挙げているので含めません。
- 「示唆に富む話」【しさにとむはなし】
「示唆に富む話」【しさにとむはなし】
「示唆」は、暗に示すことで、「暗に含んだ意味が多い話」という意味になります。
「含蓄に富む話」とよく似ている意味ながら、含まれるその意味の解釈が「含蓄に富む話」より難しい場合の表現だと考えていいでしょう。
「隠された意味の多い話」とするのが分かりやすく、その隠された部分の解釈が多いに求められる話です。
「含蓄に富む話」は、含まれた意味全部は理解できなくても、大変為になる話だと考えていいでしょう。
また、そのような話だったと分かっただけでも、いくつかの意味は理解できたということなので、聞いた甲斐はあったと考えられます。