「お噂はかねがね」とは?意味や類語!
皆さんは「お噂をかねがね」という表現を聞いたことがあるかと思いますが、この言葉は普段の会話の中や仕事で取引先とのコミュニケーションの中で使われていることがあります。
しかし、そんなに頻繁に出て来る言葉でもないので、じっくりと言葉の意味に触れて見る機会が意外と少ないのかもしれません。
そこでここでは、この「お噂をかねがね」の意味などを見て行くことにします。
目次
- 「お噂はかねがね」とは?意味
- 「お噂はかねがね」の表現の使い方
- 「お噂はかねがね」の「かねがね」とは
- 「お噂はかねがね」を使った例文と意味を解釈
- 「お噂はかねがね」の類語や言い換え
「お噂はかねがね」とは?意味
「お噂はかねがね」とは「以前から噂を聞いております」という意味がある表現です。
ただ、「噂」というと、「人の身上のことや物事についての確実でない話」という意味から風説的な意味合いがあるのですが、「お噂」という敬語的な形を取っていることから、「評判」という人に対する尊敬的な要素も含まれています。
その結果、「お噂はかねがね」とは「評判を以前から伺っております」とへりくだった意味で理解いた方がいいのかもしれません。
- 「お噂はかねがね」の読み方
「お噂はかねがね」の読み方
「お噂はかねがね」は「おうわさはかねがね」という読み方になります。
「お噂はかねがね」の表現の使い方
「お噂はかねがね」ろ使う場面としては、初対面で会う人との挨拶で、その人のことについて色々と知ってようなことを伝えたい時にこの言葉を使うことがあります。
「お噂はかねがね」の「かねがね」とは
「かねがね」は「ある行いが以前から続いて今に至っている状態」という意味があります。
簡単に言うと、「以前から」、「前々から」、「前以て」という解釈になります。
「お噂はかねがね」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「お噂はかねがね」を使った例文をいくつか見て行くことにしましょう。
- 「お噂はかねがね」を使った例文1
- 「お噂はかねがね」を使った例文2
「お噂はかねがね」を使った例文1
「お噂はかねがね聞き及んでおります。あなたに実際にお会いできて、非常に光栄です」
初対面の人との会話でしょうが、会う前にすでに「あなた」の評判はよく聞いているということを相手に伝えてことで、2人の距離感を縮めようとする意図が理解できます。
「お噂はかねがね」を使った例文2
「お噂うわさはかねがね伺っております。是非、お力を貸して頂きたく」
このような使い方もありますが、この例文では力を貸して欲しい人に初めて会った時の挨拶のことのようですね。
「あなたの高い功績や才能のことは、よく耳にしています。
その力を是非、貸して頂きたくて、お伺いした次第です」というような意味が込められています。
「お噂はかねがね」の類語や言い換え
「お噂はかねがね」を他の言葉で言い換えると、どのような言葉があるのか、いくつか類義語を挙げてみることにします。
- 「評判は以前から」
- 「従来からお噂を」
- 「従前より伺って」
「評判は以前から」
「以前」とは「その時から前」、「ずっと前」という意味があり、「評判は以前から」は「以前から評判をお聞きしておりました」というような意味合いになってきます。
「かねがね」の部分では、「以前から」が平易で日常的に使われている言葉でしょう。
「従来からお噂を」
「従来」とは「以前から今まで」や「これまで」という意味があり、「従来からお噂を」では、「前々からお噂をお聞きしています」という意味合いで使われることになります。
この言い回しも、日常的によく使う言葉でしょう。
「従前より伺って」
「従前より伺って」とは「以前からお聞きしております」という意味がありますが、「従前」には「今より前」、「これまで」、「以前」ということを指しており、かなり丁寧な言葉なので、目上の方に会う場合などで使われることがあります。
「お噂をかねがね」という言葉は、どちらと言うと目上の人を始めて会う時に使われる言葉でしょう。
この言い回しを使うことで初対面の人であっても、相互の距離感を近くする効果があるように思えます。