「甘んじて受ける」とは?意味や使い方!例文や解釈
「甘んじて受ける」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「甘んじて受ける」という言葉を使った例文や、「甘んじて受ける」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「甘んじて受ける」とは?
- 「甘んじて受ける」を使った言葉と解釈
- 「甘んじて受ける」の類語や類似表現や似た言葉
- 「甘んじて受ける」を使った例文や短文など
「甘んじて受ける」とは?
みなさんは「甘んじて受ける」という言葉を知っているでしょうか。
誰かからの批判を「甘んじて受けた」経験がある人もいるかもしれません。
一方で、「甘んじて受ける」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「甘んじて受ける」という言葉の意味を紹介します。
- 「甘んじて受ける」の読み方
- 「甘んじる」の意味
- 「甘んじて受ける」
「甘んじて受ける」の読み方
「甘んじて受ける」は「あまんじてうける」と読みます。
「甘んじて」は「あまんじて」、「受ける」は「うける」と読みます。
特に難しい漢字は使われていないため、読み間違えることも少ないでしょう。
これを機会に、「甘んじて受ける」は「あまんじてうける」と読みましょう。
「甘んじる」の意味
「甘んじて受ける」の「甘んじる」の意味を紹介します。
「甘んじる」には「与えられたものが不十分であっても、それを受け入れる」という意味があります。
例えば、「薄給に甘んじる」という言葉には、「給料が安くて、生活するのに十分ではないが、それを受け入れる」という意味があります。
「甘んじて受ける」
それでは「甘んじて受ける」には、どのような意味があるでしょうか。
「甘んじて受ける」には、「十分とはいえない境遇や対応を受け入れること」という意味があります。
また「甘んじて受ける」には、「仕方がないため、不満はあるが受け入れる」という意味もあります。
最近は、どちらかといえば「仕方がないため、不満はあるが受け入れる」という意味で使うことが多いようです。
例えば「批判を甘んじて受け入れる」には、「批判に対して、文句や不満はあるが、仕方がないため受け入れる」という意味があります。
このように「甘んじて受ける」には「十分とは言えない境遇や対応を受け入れる」「仕方がないため不満はあるが受け入れる」という意味があります。
「甘んじて受ける」を使った言葉と解釈
続いて「甘んじて受ける」を使った言葉を紹介し、意味を解釈して行きます。
「甘んじて受ける」を使った言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「運命を甘んじて受ける」【うんめいをあまんじてうける】
- 「甘んじて支配を受ける」【あまんじてしはいをうける】
- 「無礼を甘んじて受けることはできない」【ぶれいをあまんじてうけることはできない】
「運命を甘んじて受ける」【うんめいをあまんじてうける】
「運命を甘んじて受ける」という言葉があります。
「甘んじて受ける」には、十分ではない環境や境遇を受け入れるという意味があるため、「運命を甘んじて受ける」には、「十分とは言えない運命を、受け入れる」という意味になります。
おそらく辛いことが続くような、過酷な運命をたどっている人物が、このような言葉を口にするのでしょう。
辛すぎる運命を嘆くのではなく、これも自分に与えられた運命だと、受け入れている様子が見てとれます。
「甘んじて支配を受ける」【あまんじてしはいをうける】
「甘んじて支配を受ける」という言葉があります。
例えば、古代の世界は、強い国が周辺の国を征服するのが当たり前でした。
そのため、戦いに敗れてしまった国々の人たちは、強い国の支配を受け入れざるを得ませんでした。
受け入れない場合は、殺されてしまうかもしれないためです。
支配を受けるか、死ぬかの二択で、「甘んじて支配を受ける」と決めるのは不思議なことではないでしょう。
「無礼を甘んじて受けることはできない」【ぶれいをあまんじてうけることはできない】
「無礼を甘んじて受けることはできない」には、「相手の無礼な態度や扱いを、許せず、受け入れられない」という意味があります。
例えば仕事相手が大きな企業で、無礼な態度で接してきた時、その無礼さを受け入れて、仕事を続ける選択肢もあるでしょう。
しかし、その企業相手に仕事をしなくても、会社が成り立つ場合は、無礼を受け入れないという選択肢もあります。
そして「無礼を甘んじて受けることはできない」と、態度を表明しても不思議ではありません。
「甘んじて受ける」の類語や類似表現や似た言葉
「甘んじて受ける」の類語や類似表現を紹介します。
「甘んじて受ける」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「甘受する」【かんじゅする】
- 「容認する」【ようにんする】
「甘受する」【かんじゅする】
「甘受する」には「やむを得ないものとして、甘んじて受け入れる」という意味があります。
例えば、「苦言を甘受する」という言葉には、相手が苦言を呈すのも仕方ないと思い、不本意であるが受け入れるという意味があります。
「容認する」【ようにんする】
「容認する」には、本来は認められないようなことを、認めるという意味があります。
例えば、部下が遅刻してきた時、本来なら激怒するところを、まあいいかと矛を収める時に、「部下の遅刻を容認する」という文章にできます。
「甘んじて受ける」を使った例文や短文など
「甘んじて受ける」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「甘んじて受ける」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「甘んじて受ける」を使った例文1
- 「甘んじて受ける」を使った例文2
「甘んじて受ける」を使った例文1
「上司からの説教を『甘んじて受ける』」
この例文は、上司から説教されることに対して、本当は嫌だと思っていて逃げ出したいと思っていますが、仕方ないので説教されるままにしておくという意味があります。
このように「甘んじて受ける」には、ややキレ気味、不満が表に出ている感じがあります。
そのため、上司が不満そうな態度に気が付き、「説教されるのが不満か?」などと聞いた時に、「甘んじて受けます」などと言うと、「不満だけれど我慢して説教を受ける」という意思表示になり、より上司に怒られるかもしれません。
「批判を甘んじて受ける」もそうですが、やや逆切れ気味の言葉のため、使い方に注意しましょう。
「甘んじて受ける」を使った例文2
「一人ぼっちの寂しい生活を『甘んじて受ける』」
この例文に登場する人は、一人ぼっちの寂しい生活は、本来送るべきではないと思いつつ、受け入れています。
実際は、一人の暮らしが嫌いでないのでしょう。
このように、一般的に不満を持ちそうな生活が、合っているという人もいて、改善しようと躍起になるより、「甘んじて受ける」方が楽な場合もあります。
「甘んじて受ける」という言葉について見てきました。
仕方なく受け入れるしかないと思った時などに、「甘んじて受ける」という言葉を使ってみましょう。