「皮肉を込める」とは?意味や類語!
「皮肉を込める」という言葉はどの様な意味があるのでしょうか。
使い方や例文を紹介しますので参考にして下さい。

目次
- 「皮肉を込める」とは?意味
- 「皮肉を込める」の表現の使い方
- 「皮肉を込める」の英語と解釈
- 「皮肉を込める」を使った例文と意味を解釈
- 「皮肉を込める」の類語や言い換え
「皮肉を込める」とは?意味

「皮肉を込める」の概要を紹介します。
- 「皮肉を込める」の読み方
- 「皮肉を込める」の意味
- 「皮肉」と「嫌味」の違い
「皮肉を込める」の読み方
「皮肉を込める」は「ひにくをこめる」と読みます。
難しい漢字ではありませんが、「かわにく」と読まない様にしましょう。
「皮肉を込める」の意味
「皮肉を込める」の意味は、「言葉の中に少しだけ相手を見下すニュアンスを含むこと」です。
相手をほめる時にそのまま言うのではなく、チクリとわずかに気持ちに引っかかる様なことを言うのです。
本人以外の人が聞いても特に気にならないことが多く、言われた人が気にするパターンが多くなります。
例えばいつもミスをして迷惑をかけられている後輩がたまに良い仕事をした時に、「ありがとう、『いつも』助かるよ」と言うと、周囲の人は「ほめているな」と思っても、本人はいつも失敗ばかりしているという自覚があるので、皮肉を言われたのだと感じます。
この時の相手の言葉に対て「皮肉を込める」と言うのです。
「皮肉」と「嫌味」の違い
「皮肉」と似た様な意味の言葉に「嫌味」があります。
「皮肉」は「直接ではなく遠まわしに非難すること」という意味です。
「嫌味」は「直接又は遠まわしで人に不快感を与える言動」という意味です。
「皮肉」と「嫌味」の違いは「直接的か間接的か」というニュアンスによります。
「皮肉を込める」の表現の使い方

「皮肉を込める」の使い方は、「皮肉を込めて〇〇と言った」として使われるのが一般的です。
どの様に言ったのかということを説明した方が、聞いている方も理解し易くなります。
また、「皮肉を込める」は言葉の中に少しだけ皮肉を含めることですので、はっきりと非難した、されたと分りにくくなります。
その為に、言った方、言われた方が気付かずに終わってしまうこともあるのです。
「皮肉を込める」の英語と解釈

“She said 'Thank you.' sarcastically to him.”
「彼女は彼に皮肉を込めて『ありがとう』と言った」になります。
「sarcastically」は「皮肉を込めて」という副詞です。
日本人には非常に発音しにくいのでよく練習してから使いましょう。
「皮肉を込める」を使った例文と意味を解釈

「皮肉を込める」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「皮肉を込める」を使った例文1
- 「皮肉を込める」を使った例文2
「皮肉を込める」を使った例文1
「彼は皮肉を込めて無表情で『いいね』と言った」
こちらはプライベートが充実していてデート意外にも予定が沢山ある女性のケースです。
毎日イベントが多くて中々デートができずに、彼氏が不満を感じている時の言葉です。
彼女が楽しそうに友達との付き合いについて話している時に彼氏が思わず皮肉を込めて「いいね」とつぶやきました。
「皮肉を込める」を使った例文2
「彼には多少皮肉を込めた言い方などでは伝わらないと思う」
とても鈍感な人がいて、周囲の人が時折皮肉を込めて注意してあげているのですが、その意味が全く伝わりません。
自分は周囲と上手くやれていると思っているので、もう少しはっきりと欠点を指摘してあげるべきだという意見です。
「皮肉を込める」の類語や言い換え

「皮肉を込める」の類語を紹介します。
- 「茶化して言う」【ちゃかしていう】
- 「揶揄気味に言う」【やゆぎみにいう】
- 「意味深に言う」【いみしんにいう】
「茶化して言う」【ちゃかしていう】
「真面目な話を冗談にして言うこと」です。
人を見下した言い方をすることで相手を不快にさせることがあります。
「揶揄気味に言う」【やゆぎみにいう】
「からかう様に言うこと」で、相手の欠点などを見下す時に使われます。
「意味深に言う」【いみしんにいう】
「なにか意味ありげに言葉に含ませて言うこと」です。
「皮肉を込める」は「言葉の中に少しだけ相手を見下すニュアンスを含むこと」です。
ほめられている様でそうではないと感じた時に使ってみましょう。