「慎重を期す」とは?意味や類語!表現の使い方
皆さんは、日頃の日常的な会話の中や、ビジネスシーンの会話で「慎重を期す」という言い回しを使ったり、言われたことがないでしょうか?
この言葉が使われる場面は結構多いのですが、どのよう意味があるのか理解を深めるために、説明を進めていきたいと思います。
目次
- 「慎重を期す」とは?意味
- 「慎重を期す」の表現の使い方
- 「慎重を期す」を分解して解釈
- 「慎重を期す」を使った例文と意味を解釈
- 「慎重を期す」の類語や言い換え
「慎重を期す」とは?意味
「慎重を期す」とは、「慎重な姿勢で臨むことを強く思うこと」、または「非常に慎重になること」といった意味がある表現です。
- 「慎重を期す」の読み方
「慎重を期す」の読み方
「慎重を期す」は「しんちょうをきす」という読み方になります。
「慎重を期す」の表現の使い方
「慎重を期す」という表現が遣われるのは、何か物事を取り組む時に、失敗をしないように、あらゆるリスクに対して、考えうる備えをしたり、対策を施したりする場合になるでしょう。
「慎重を期す」を分解して解釈
では、ここで「慎重を期す」を「慎重」と「期す」の2つの言葉に分けて、それぞれの言葉の意味を解釈してみることにします。
- 「慎重」
- 「期す」
「慎重」
「慎重」とは、「大事をとって軽々しく行動したり、相手や対象となるとものをこうだと決めつけないこと」を指しています。
「期す」
「期す」は、「時期や期限を定めること」、「必ず実現しようと心に固く決意したり、相手や自分自身と約束すること」、あるいは「期待する」、「予期する」などの意味があります。
ここでの「慎重を期す」の場合なら、「固く決意する」という解釈が当てはまるでしょう。
「慎重を期す」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「慎重を期す」を使った例文を見ていくことにします。
- 「慎重を期す」を使った例文1
- 「慎重を期す」を使った例文2
「慎重を期す」を使った例文1
「このルートを通ることは、慎重を期する必要がある。そうでないと、遭難するリスクがあるからだ」
この例文のシチュエーションは、登山や航海など、非常時の時の会話の一文なのでしょうか。
とても切迫した雰囲気が伝わってくるのですが、それでも急がす慌てず「慎重を期す」ことを諭している感じです。
「慎重を期す」を使った例文2
「彼は何事にも慎重をきすタイプなので、仕事のペースはとても遅く感じます。しかし、決して間違いがないので、安定感があり信頼できますね」
仕事をしていくうえで、非常にスピードが早い人と、堅実にミスなく進める人がいますが、どちらが正しいのでしょうか?
とても悩ましいことですが、仕事の処理が早くてもミスが多ければ何にもなりません。
「慎重を期す」の類語や言い換え
ここからは、「慎重を期す」の類義語を見ていくことにします。
- 「念には念を入れる」
- 「万全を期す」
- 「石橋を叩いて渡る」
「念には念を入れる」
「念には念を入れる」が「慎重を期す」の類義語としてありますが、「注意した上にも、さらに注意すること」や「手抜かりがないかどうか細心の注意を払うこと」という意味があります。
「念を入れる」という「間違いのないように気を配ること」をさらに意味を強くした言い方です。
「万全を期す」
「万全を期す」という言葉もありますが、「手落ちや抜かりなどがないようにすること」や「完璧にしておくこと」といったような意味で使われています。
「万全」とは、「完全」、「完璧」という解釈になります。
「石橋を叩いて渡る」
「石橋を叩いて渡る」という言葉も「慎重を期す」に近い意味を持つ類義語で、「用心の上にさらに用心を重ねて物事を行うこと」という意味があります。
「慎重を期す」という表現の意味やどのような場面で使われるのか、ご理解できたでしょうか?
私達の生活や仕事の場面では、このように「慎重をきす」必要がたくさんあるはずです。
そのようなことを考えると、仕事でもすぐに終わらせることより、間違いなく正確にこなすことに専念することが大切です。