「気位が高い」とは?意味や類語!「プライドが高い」と「気位が高い」の違い
「気位が高い」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
日常的にも使われますし、ビジネスにおいても聞いたことがあるという人もいるかもしれませんね。
それならば、「気位が高い」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「気位が高い」という言葉について紹介します。
目次
- 「気位が高い」とは?意味
- 「気位が高い」の表現の使い方
- 「気位が高い」を分解して解釈
- 「気位が高い」を使った例文と意味を解釈
- 「気位が高い」の類語や類義語・言い換え
- 「気位が高い」の英語と解釈
「気位が高い」とは?意味
「気位が高い」、というのは自分を尊い人間だとみなし、重んじようとする様子、自分を大切に思って尊重する傾向が強い、自尊心が強い、などという意味を持ちます。
実際の身分等は関係なく、自分の心の中で自分は偉い人間だと感じ、その品位を重んじている様子を「気位が高い」と表現するのです。
そのため、例えば職場においても、「気位が高い」人間に悩まされている人もいるのではないでしょうか。
あるいは、例えば「京都は気位が高い」などといった使われ方もあります。
「気位が高い」の表現の使い方
「気位が高い」という表現は人に対しても使われますが、街に対しても使われます。
例えば、よく京都、兵庫、大阪は比較される傾向がありますが、その中でも京都は「気位が高い」などと表現されることもあります。
また、職場の上司は自分の方が肌に合わず、「気位が高い」、「気位が高い物言いをする」などということもあるのではないでしょうか。
本来の自分の立場は関係なく、自分は非常に大切な人間であると考えている人のことを「気位が高い」と表現できます。
- 「プライドが高い」と「気位が高い」の違い
「プライドが高い」と「気位が高い」の違い
それに対し、プライドが高いという表現もあります。
プライドが高い人は面倒くさいというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
プライドが高い人は自尊心が高いと表現されることもありますが、自信が過剰であったり、人のことを見下している、とにかく負けず嫌いですぐに優劣をつけようとする、否定されるのがとにかく嫌、すぐに敵対視をする、などという特徴が指摘されています。
相手の目線で物事が考えられず、自分の主観を相手に押し付ける傾向があるとも言われています。
それに対し、「気位が高い」というのはあくまでも誇り高く生きている人であり、例えばフランス革命の際、投獄されながらも王妃としての生活を維持しようとしたマリーアントワネットは気位が高かったと言えるのです。
プライドが高かったわけではありません。
「気位が高い」を分解して解釈
ここでは「気位が高い」という表現を分解して紹介します。
- 「気位」
- 「高い」
「気位」
気位というのは自分の品位を誇りに思い、それを保とうとする心の持ち方を指しています。
自分の気持ちの持ちようのことを気位というのです。
「きぐらい」と読みます。
「高い」
高いというのはかなり上の位置にある、という意味であり、何かの基準になるところから上にある、伸び具合が大きい、出っ張りが大きい、などという意味で使われます。
ここでは基準になるところから上にあること、という意味を持ちます。
「気位が高い」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「気位が高い」を使った例文1
- 「気位が高い」を使った例文2
「気位が高い」を使った例文1
「マリーアントワネットが処刑されるその時まで気位が高かった」
マリーアントワネットはコンコルド広場で処刑される時まで、王妃としての誇りを忘れなかったと言われています。
コンコルド広場の処刑台に登る時、役人の足を踏んでしまい、「お許し下さいませ、わざとでは無いのです」という品位のある言葉を投げかけたという事は多くの人に知られています。
「気位が高い」を使った例文2
「あの政治家は気位が高すぎて笑ってしまう」
確かに政治家は様々な決定権を持ち、政治に関与し、大きな力を持っているといえます。
しかしその一方で自分は自分のことを偉い人間であると勘違いしており、周りはそうは持っていない、などという温度差が生じる場合もあります。
「気位が高い」の類語や類義語・言い換え
ここでは「気位が高い」という表現の類義語を紹介します。
- 「自尊心が強い」
- 「誇り高い」
- 「貫禄がある」
「自尊心が強い」
自尊心が強いというのは自分の能力を過信したり自分を過剰に大切にしている様子という意味がありますが、一般的には自己を大切に思い、尊重する傾向が強い、という意味を持ちます。
ただし自尊心が強すぎる場合も「あの人は自尊心が強いから」といった形で揶揄される場合もあります。
「誇り高い」
誇り高いというのは誇りを持ち、品格を保っている、誇りに満ち溢れている、という意味です。
例えば王族や皇族を実際に見た人は、「やっぱりあの人たちは誇り高い」「オーラが違う」などのように表現することがあります。
一般人とは違った雰囲気を醸し出しており、誇り高いオーラを感じ取る人も多いのではないでしょうか。
「貫禄がある」
貫禄があるというのは堂々としているという意味です。
自分に自信がある人はどこにいても堂々としていますので、ある一定の貫禄を身に付けています。
貫禄がある人は堂々としているだけではなく、決断力があり、威張ることがなく、さらに姿勢が良いのではないかという指摘もされています。
「気位が高い」の英語と解釈
「気位が高い」という表現を英語にすると“be proud”になります。
あるいは“have a high opinion of oneself”という表現でも良いでしょう。
「彼は気位が高いからそんな行いはしない」ということであれば“He is too proud to do something like that.”になります。
「気位が高い」という表現は悪い意味でも使われますが、良い意味で使われることもあります。
ただし、職場などで使われる場合は悪口で言われていることもありますので、その前後関係に注意を払うことも重要です。