「気位」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「気位」とは、「自分の品位と価値を誇って、それを保とうとする心の持ち方」です。
「気位」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈・気位が高いとプライドが高いの違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「気位」の意味とは?
- 「気位」の読み方
- 「気位」の言葉の使い方
- 「気位」を使った言葉と意味を解釈
- 「気位」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「気位」の類語(シソーラス)や言い換え
- 「気位」の英語(解釈)など
- 「プライドが高い」と「気位が高い」の違い
「気位」の意味とは?
「気位」の意味は、「自分の品位と人格の価値を誇りに思い、その価値を保とうとする心の持ち方」や「自分で自分のことを人よりも価値があると思う自尊心」になります。
「気位」というのは「気の位(きのくらい)」であり、「自分自身の価値の肯定的な位置づけ」や「人格的な尊厳に基づく自己評価の高さ(自分のほうが他人よりも上と思う自己評価)」を意味する言葉なのです。
例えば、「気位がいくら高くても、自分で自立した生活ができなければ意味がない」や「自分の気位をどう保つかによって、その人の印象が大きく変わる」などの文章で、「気位」の意味を示せます。
「気位」の読み方
「気位」の読み方は、「きぐらい」になります。
「気位」の言葉の使い方
「気位」の言葉の使い方は、「自分の品位・人格の価値を誇りに思っている人物」に言及する場合に使うという使い方になります。
例えば、「気位が高い彼には、そんな地道な仕事を続けることはできないでしょう」などの文章で、「気位」の言葉を使えます。
一般的に、「気位が高い」という慣用句的な表現がよく使われます。
また、「自分の人格的な価値・尊厳を保とうとする気持ちがある場合」や「他人よりも自分のほうが上だと思う自己評価がある時」にも、「気位」という言葉が使われます。
例えば、「常に気位を保つことによって、私は自分の志を貫きました」や「誰にも負けないという彼女の気位だけは一人前です」などの文章で使用することができます。
「気位」を使った言葉と意味を解釈
「気位」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「気位が高い」
- 「特有の気位」
「気位が高い」
「気位が高い」の言葉の意味は、「自分の人格・品位は人並み以上であるという自己評価が高いこと」や「自分のほうが他人よりも優れているという自己認識が強いこと」になります。
「気位が高い」というのは、「自分で自分の価値を高く見積もっていて、その自己評価を保っていること」を意味しているのです。
例えば、「気位が高い人は、人間関係が上手くいきにくいのです」や「気位が高いと、他人との競争意識が強くなります」などの文章で使えます。
「特有の気位」
「特有の気位」というのは、「その人に備わっている独特の自分を重んじている自己認識・自己評価」のことを意味しています。
「特有の気位」という言葉は、「その人だけに備わっている固有の自己認識や自己評価の高さ」を意味しているのです。
例えば、「特有の気位のある閣下には誰も異論を挟めませんでした」や「彼女の持つ特有の気位が男たちを魅了したのです」などの文章で使えます。
「気位」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「気位」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「気位」を使った例文1
- 「気位」を使った例文2
「気位」を使った例文1
「まずはその気位の高さに見合うだけの実力を身につけて実績を出してみなさい」
この「気位」を使った例文は、「まずはその自己評価や自尊心の高さに見合うだけの実力を身につけて実績を出してみなさい」ということを意味していて、やや挑発的な内容になっています。
「気位」を使った例文2
「今の彼女を支えているのは、過去に上流階級の世界で華やかな生活を送っていたという空虚な気位だけでした」
この「気位」を使った例文は、「今の落ちぶれた彼女を支えているのは、過去に上流階級の世界で華やかな生活を送っていたこともあるという、(過去の栄光にすがった)空しいプライドや自負心だけでした」ということを意味しています。
「気位」の類語(シソーラス)や言い換え
「気位」の類語(シソーラス)・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「誇り・矜持・自負」
- 「自慢・自尊心」
- 「貫禄・エリート意識」
「誇り・矜持・自負」
「気位」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「誇り・矜持(きょうじ)・自負(じふ)」があります。
「誇り」というのは、「名誉を感じて胸を張れること・素晴らしさを感じて自信になること」を意味しています。
「矜持」とは、「自分の人格・能力を優れていると感じて誇る気持ち」を意味しています。
「自負」の意味は、「自分の能力・実績・知識などの自信を持っていること」になります。
それらの意味から、自分の品位を誇る「気位」のシソーラスとして、「誇り・矜持・自負」を指摘できます。
「自慢・自尊心」
「気位」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「自慢・自尊心」があります。
「自慢」の言葉の意味は、「自分や自分に関連することを褒めて、他人に誇ること」になります。
「自尊心」とは、「自分で自分を尊重する気持ち」を意味します。
そのことから、自分の人格・品位を高く評価する「気位」は、「自慢・自尊心」という言葉に言い換えることができます。
「貫禄・エリート意識」
「気位」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「貫禄(かんろく)・エリート意識」があります。
「貫禄」の言葉の意味は、「その人の体つき・雰囲気から感じる風格・威厳」になります。
「エリート意識」というのは、「自分が他人よりも優れている特別な存在だと思う意識、優越感」を意味しています。
その意味から、「気位」と似た意味を持つ類語として、「貫禄・エリート意識」を上げることができます。
「気位」の英語(解釈)など
「気位」を英語で表現すると、“proud”(誇る・気位が高い)、“pride”(名詞形の気位)や“self-respect”(自己尊厳)、“haughty”(横柄な・高慢な)、“arrogant”(鼻につく・偉そうな)になります。
- “She is proud of her polite behavior.”
- “He was too haughty to work employed.”
“She is proud of her polite behavior.”
この「気位」を使った英語の例文は、「彼女は自分の礼儀正しい立ち居振る舞いに、高い気位を持っていました」を意味しています。
“be proud of〜”で、「〜を誇る・〜を誇って気位が高い」の意味を伝えられます。
“He was too haughty to work employed.”
この「気位」を使った英語の例文は、「彼は気位が高すぎて、雇われて働くことができませんでした」を意味しています。
“be too haughty(proud) to〜”のイディオムで、「気位が高すぎて〜できない」を表せます。
「プライドが高い」と「気位が高い」の違い
「プライドが高い」と「気位が高い」の違いは、「プライドが高い」には「自分の能力・実績・長所などの根拠があって、そのことに誇りを持っている」という意味のニュアンスがありますが、「気位が高い」は「具体的な根拠がないのにお高く止まって、他人を自分よりも下に見ている」というややネガティブな意味のニュアンスがあるという違いがあります。
「プライドが高い」も「根拠がないのに自己評価だけが高い」の意味で使われることもありますが、「気位が高い」という言葉の方が「根拠がないのに、鼻持ちならない態度でお高く止まっている・高慢な雰囲気がある(人を見下した感じがある)」というニュアンスが強いのです。
「気位」という言葉について徹底的に解説しましたが、気位には「自分の品位と人格的価値を誇りに思い、その価値を保とうとする心理状態」などの意味があります。
「気位」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「誇り・矜持・自負」「自慢・自尊心」「貫禄・エリート意識」などがあります。
「気位」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。