「手段を選ばない」とは?意味や類語!表現の使い方!
「手段を選ばない」は、いい意味で使う言葉ではありませんが、時にはそんなことにもなってしまうかも知れません。
目次
- 「手段を選ばない」とは?意味
- 「手段を選ばない」の表現の使い方
- 「手段を選ばない」の英語と解釈
- 「手段を選ばない」の類語や言い換え
- 「手段を選ばない」を使った例文と意味を解釈
「手段を選ばない」とは?意味
「手段を選ばない」は、目的の達成の為ならどんなことでもする(覚悟がある)という意味で使います。
その中には、倫理やモラルを欠いた言動だったり、犯罪行為さえ辞さないという意味まで含まれており、この言葉が使われるからには、そこまで追い込まれている状況だと分かります。
ですが、いくら目的の為であっても、犯罪行為まで行ってよい訳はなく、例えとして(そこまでの状況だと言いたい為に)使う分には構いませんが、実際に「手段を選ばない」言動は慎むべきなのは言うまでもないでしょう。
「手段を選ばない」の表現の使い方
この「手段を選ばない」を、本来の意味で使っていることはそう多くありません。
それもそのはず、本当に犯罪行為に手を染めてまで達成しなくてはいけない目標など、そうあるものではないからです。
よって、ほとんどの場合では、多少無理をする程度(もちろん法には触れない範囲)だという意味だと考えていいでしょう。
「手段を選ばない」の英語と解釈
「手段を選ばない」と英語で表現すると、“the ends justify the means”となります。
直訳では、「目的に手段を正当化する」となり、英語圏では普通に見掛ける表現です。
英語として用いる場合、日本語で「手段を選ばない」と使うより、意味が強くなると考えてください。
その為、日本語のように、本当はそこまでの意味ではないのに軽く使うようなことがないように注意しないといけません。
「手段を選ばない」の類語や言い換え
「手段を選ばない」を別の表現で言い換えると、以下のようになります。
意味自体はほとんど同じですが、実際の解釈として、「手段を選ばない」よりは軽い表現になります。
- 「方法を問わない」【ほうほうをとわない】
- 「なりふり構わず」【なりふりかまわす】
「方法を問わない」【ほうほうをとわない】
「手段」を「方法」と言い換え、それについて(どんな方法でも)問わないと使っていることで、「手段を選ばない」と同じ意味だと解釈できます。
この表現にも、例え犯罪行為でもというニュアンスが含まれますが、実際にはそこまでの意味で用いる言葉でもありません。
「なりふり構わず」【なりふりかまわす】
「どんなことをしても」と解釈できる表現です。
こちらも、法に触れるようなことをしてもという意味まで含まれますが、「方法を問わない」と同様に、そこまで求めて使うことは滅多にありません。
「手段を選ばない」を使った例文と意味を解釈
「手段を選ばない」と使った例文の意味を解釈していきます。
この言葉を使うようなシチュエーションにはならないに越したことはありません。
- 「手段を選ばない」を使った例文1
- 「手段を選ばない」を使った例文2
「手段を選ばない」を使った例文1
「こうなっては、もはや手段を選ばないで行う必要がある」
このまま(これまでの方法)ではその目的の達成が難しいと判断した時に、このような表現を使うことがあります。
しかし、犯罪になるようなことまで行うべきだと言っている訳ではないことがほとんどなので、素直に額面通りに捉えてはいけません。
「手段を選ばない」を使った例文2
「いくら手段を選ばないとは言っても、それはさすがにやり過ぎだろう」
「手段を選ばない」のであれば、どんなことをしても構わないという意味になりますが、実際にはこのように、そこまではさすがにやり過ぎだと思われることがあります。
ここがこの言葉の難しい部分で、軽々しく使うべきではない言葉だと言えるでしょう。
この「手段を選ばない」を、本来の意味そのままで使うケースは稀だと分かったと思います。
そう(何をしてもいい)とは言っても、行って構わない範囲の確認が大切になると覚えておきましょう。