「摯実」とは?意味や使い方や例文!
「摯実」とは、「心が込められていて誠実であること・真摯で真面目であるさま」です。
「摯実」の「意味・語源や由来・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「摯実」とは?
- 「摯実」の言葉の使い方
- 「摯実」の類語や類似表現や言い換え
- 「摯実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「摯実」の反対語
- 「摯実」の英語と解釈
「摯実」とは?
「摯実」という言葉は、「真心が込められていて誠実(真摯)であること」や「嘘をつかず正直で真面目なさま」を意味しています。
「摯実」というのは「真摯で誠実(実直)な人物・言動・様子」を意味していて、基本的に「道徳的・社会的・人格的に好ましいパーソナリティーや生き方」を指し示しているのです。
例えば、「摯実であるということは、人を裏切らず自分の職務を誠実に果たすことなのです」や「現代では摯実な人を滅多に見かけなくなった」という文章で、「摯実」の意味を示せます。
- 「摯実」の語源や由来
- 「摯実」の読み方
「摯実」の語源や由来
「摯実」の語源・由来は、「摯実」を構成する漢字の「摯」と「実」の意味・成り立ちから理解することができます。
「摯」という漢字の成り立ちは、「手枷(てかせ)に手を結び付けられて、ひざまずく人」の象形文字(会意兼形声文字)にあり、元々は「手でしっかりと持つ・握る・つかむ」を意味していました。
「摯」の漢字の語源的な意味は、「持つ・握る・つかむ」や「まじめ・まこと・手厚い」になります。
「実」の漢字の語源的な意味は、「みのる・満ちる・満たす」や「まこと・真心・本当」になります。
「摯+実=摯実」で、「真面目・誠実で本物の真心があるさま」を意味しているのです。
「摯実」の読み方
「摯実」の読み方は、「しじつ」になります。
「摯実」の言葉の使い方
「摯実」の言葉の使い方は、「誠実で真面目な人物(人柄)」や「真心のある実直な人間性」を指し示して使うという使い方になります。
「摯実」という言葉は、「真摯で真面目なさま・誠実で裏切らない人間性(嘘をつかず約束を守る人間性)」を意味して使うことができるのです。
例えば、「彼の他者を見捨てない摯実な仕事ぶりによって、助けられた同僚が多くいました」や「損得勘定を超えて、人と仕事に対して摯実であれば、人からの尊敬を自ずから集めやすくなります」といった文章で、「摯実」の言葉を使用できます。
「摯実」の類語や類似表現や言い換え
「摯実」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「誠実・篤実」
- 「真摯・実直」
- 「真面目・正直」
「誠実・篤実」
「摯実」の類語・言い換えとして、「誠実(せいじつ)・篤実(とくじつ)」があります。
「誠実」とは、「私利私欲がなく、真心を尽くしてまじめに人・物事に対するさま」を意味する言葉です。
「篤実」という言葉は、「思いやりの心が篤くて誠実なこと」を意味しています。
それらの意味から、真心があって誠実なさまを意味する「摯実」の言葉は、「誠実・篤実」という言葉に言い換えることができるのです。
「真摯・実直」
「摯実」の類似表現・言い換えとして、「真摯(しんし)・実直(じっちょく)」があります。
「真摯」という言葉の意味は、「真面目で誠実・熱心であるさま」になります。
「実直」というのは、「誠実で、嘘偽りがなくて正直であること」を意味している言葉です。
それらの意味から、誠実で真摯であることを意味する「摯実」に似ている類似表現として、「真摯・実直」を上げることができます。
「真面目・正直」
「摯実」の類語・言い換えとして、「真面目(まじめ)・正直(しょうじき)」があります。
「真面目」という言葉は、「真心があって誠実であるさま」「嘘偽りがなくて真剣(本気)であること」を意味しています。
「正直」というのは、「まっすぐな心を持っていて、嘘・騙しがないこと」を意味している言葉です。
それらの意味合いから、真心があって真面目なさまを意味する「摯実」の言葉は、「真面目・正直」という言葉で言い換えられるのです。
「摯実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「摯実」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「摯実」を使った例文1
- 「摯実」を使った例文2
「摯実」を使った例文1
「近年は、ジャーナリストに摯実な報道姿勢がないと、報道番組やドキュメンタリー番組にも批判が寄せられやすくなっています」
この「摯実」を使った例文は、「近年は、ジャーナリストの側に信念(価値観)を持った実直(正直)な報道姿勢がないと、報道番組やドキュメンタリー番組にも批判が寄せられやすくなっている」ということを意味しています。
「摯実」を使った例文2
「彼は約束を守るその摯実な人柄が慕われて、グループのリーダーとしてみんなから承認されています」
この「摯実」を使った例文は、「彼は約束を守るそのまっすぐで誠実な人柄(真面目な人柄)が慕われて、グループのリーダーとしてみんなから承認されている」ということを意味しています。
「摯実」の反対語
「摯実」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「不実・不誠実」
- 「不真面目」
「不実・不誠実」
「摯実」の反対語は、「不実(ふじつ)・不誠実(ふせいじつ)」になります。
「不実」という言葉は「真面目でないこと・誠実でないこと」を意味していて、「不誠実」という言葉は「誠実さがないこと・相手を騙したり嘘をついたりすること」を意味しています。
真心を持っていて誠実なさまを意味する「摯実」とは反対の意味を持つ反対語として、「不実・不誠実」を上げられます。
「不真面目」
「摯実」の反対語として、「不真面目(ふまじめ)」があります。
「不真面目」という言葉は、「まじめさがないこと」や「物事に真剣(本気)に取り組まず、いい加減にやるさま」を意味しています。
真摯かつ誠実に物事に取り組むことを意味する「摯実」と反対の意味を持つ反対語として、「不真面目」という言葉を指摘することができます。
「摯実」の英語と解釈
「摯実」という言葉は、“sincerity, sincerely”(誠実・真摯)や“honest, honesty”(正直・実直)、“integrity”(誠実・高潔)、“faithful”(誠実な・忠実な)、“serious”(真剣な・本気の)などの英語で言い表すことができます。
- “He is usually a person of integrity.”
- “Sincerity and honesty are important virtue to humans as social being.”
“He is usually a person of integrity.”
この「摯実」を使った英語の例文は、「彼は普段から摯実な人です」ということを意味しています。
“Sincerity and honesty are important virtue to humans as social being.”
この「摯実」を使った英語の例文は、「摯実と正直さは、社会的存在である人間にとって大切な美徳です」ということを意味しています。
「摯実」という言葉について徹底的に解説しましたが、「摯実」には「心が込められていて誠実であること」や「一途で真面目であるさま」などの意味があります。
「摯実」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「誠実・篤実」「真摯・実直」「真面目・正直」などがあります。
「摯実」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。