「言動をとる」とは?意味や使い方・類語など詳しく解説!
一見おかしく見える表現が、実は正しいということも多いのが日本語です。
「言動をとる」は、その1つだと言っていいでしょう。
目次
- 「言動をとる」の意味とは?
- 「言動をとる」を分解して解釈
- 「言動をとる」の表現の使い方
- 「言動をとる」の類語や言い換え
「言動をとる」の意味とは?
「言動をとる」とは、何かを言ったり、行うことです。
「言動」に「発言や行動」という意味がある為、それらをすることだと解釈してください。
頭に「言」と付いているので、「とる」とは結び付きにくいかも知れませんが、「言動」は問題なくそのように使える言葉です。
また、「行う」とするのは間違いなので気を付けてください。
- 「言動をとる」の読み方
「言動をとる」の読み方
「言動をとる」は、「げんどうをとる」と読んでください。
何かの発言をする、もしくは行動するという意味でのみ使う言葉で、読み方が難しいということもないでしょう。
「発言」の「言」と「行動」の「動」で、「言動」となっています。
これらの言葉が元となっていると考えると、おのずと意味も分かるというものです。
「言動をとる」を分解して解釈
「言動をとる」を分解して解釈していきます。
「言動」については既に解説していますが、類語も合わせて更に詳しく見ていきます。
- 「言動」
- 「とる」
「言動」
先のように、「発言」の「言」と「行動」の「動」から作られている言葉ですが、同様の意味の言葉に「言行」(げんこう)があります。
こちらの言葉も、「発言」の「言」と「行動」の「行」から作られたもので、同様の意味で使うことができます。
「言動」が「言ったり、行うこと」という意味でしか使えないのに対し、「言行」は「言うことと行うこと」の両方を指して使うこともできる点がこの2つの言葉の違いで、「言行不一致」と使うと、言っていることと行っていることが違うという意味になりますが、「言動不一致」という使い方はできません。
「とる」
この言葉の中での「とる」は、「する」と解釈してください。
何かの発言をする、行動することだと考えると分かりやすいでしょう。
「言動をとる」の「とる」は、漢字ではなく平仮名のままで使います。
漢字にした場合、「取る」、「獲る」、「採る」のように意味の異なる色々な言葉になり、それぞれ「取る」は「得点」(手にする)、「獲る」は「獲物」(獲得する)、「採る」は「人材」(選ぶ)などに対して使います。
「言動をとる」の表現の使い方
「言動をとる」は、「とった」として使われることも多いです。
例として、「あんな言動をとったのは何故だ」のような使い方もよく見聞きします。
この場合、余計なことを言ったり、したことに対して咎めてる様子です。
「言動」と発言と行動を一緒に表現していることから、「振る舞い」とも解釈できます。
「きちんとした言動をとるように」と使うと、振る舞いに注意するようにという意味になります。
「言動をとる」の類語や言い換え
「言動をとる」と同じ意味で使える表現です。
これらに置き換えても意味は一緒です。
- 「言動をする」【げんどうをする】
- 「言動に表す」【げんどうにあらわす】
「言動をする」【げんどうをする】
先の説明のように、「言動をとる」の「とる」は、「する」ことなので、意味そのままの表現です。
「そんな言動をするのは好ましくない」などいう形で、言い換えとして使えます。
「言動に表す」【げんどうにあらわす】
「言動」として表すことなので、「言動をとる」と同じ意味になります。
「彼はさっきのことを早速言動に表すらしい」といったように使える表現です。
「言動」はこれらの3つの形で使われることが多い言葉です。
「言動をとる」は、何もおかしいことはなく、普通に使える言葉です。
むしろ、言うことと行うことの両方を一度に表すことができる便利な表現だと考えていいでしょう。