「根拠薄弱」の意味とは?使い方や例文を紹介!
ネットや若者言葉で「根拠薄弱」という表現があります。
難しそうな四字熟語ですが、どの様な意味に解釈すれば良いのでしょうか。
目次
- 「根拠薄弱」とは?
- 「根拠薄弱」について詳しく解釈
- 「薄弱」を使ったその他の四文字熟語
- 「根拠薄弱」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「根拠薄弱」の類語や言い換え
「根拠薄弱」とは?
「根拠薄弱」の読み方と意味について紹介します。
- 「根拠薄弱」の読み方
- 「根拠薄弱」の意味
「根拠薄弱」の読み方
「根拠薄弱」は「こんきょはくじゃく」と読みます。
四字熟語ですが「根拠+薄弱」という成り立ちを覚えていればスムーズに読めます。
「根拠薄弱」の意味
「根拠薄弱」の意味は、「ものごとを判断する為の理由があやふやなこと」です。
人に対して自分の意見を述べる時には「何故そう思うのか」「それによりどの様な結果になるのか」という具体的な理由が必要です。
聞く側はそれを元に検証・判断を行い、その人の意見を取り入れるかどうか決定するのです。
しかしその理由や理論、そして想定される結果などがあいまいな場合、むやみにそれに従ってしまうと多くに人が迷惑することになり兼ねません。
「理由があやふやでとても確証がないこと」に対して「根拠薄弱」と言うのです。
「根拠薄弱」について詳しく解釈
「根拠薄弱」をより理解する為に詳しく解釈します。
- 「根拠薄弱」を分解して解釈
- 「根拠薄弱」の使い方
「根拠薄弱」を分解して解釈
「根拠」の意味は「判断や理論の理由となるもの」「行動の正当性を証明する事実」「活動の拠点となる場所」と言う3つの意味があります。
「根拠薄弱」の場合、先の2つの意味で使われています。
「薄弱」の意味は「意志や体力が低下していること」「あいまいではっきりしないこと」という意味があり、「根拠薄弱」の場合は後者の意味になります。
「薄弱」は「弱いことやあいまいなこと」を示す言葉として他の言葉を組み合わさって使われることが多くなります。
「根拠薄弱」の使い方
「根拠薄弱」の使い方は、相手の意見に対して理由やよりどころがはっきりせずに、判断のしようがない時に使われます。
名詞形ですのでそのまま「根拠薄弱で使えない」と言ったり、動詞形ににして「根拠薄弱だ」と言い切りにしたり、「根拠薄弱な意見」と後の言葉を修飾する使い方をします。
この言葉は「理由があやふやである」という意味なので、相手に対して使うとネガティブな意味になります。
あまりにも直接的過ぎるのでビジネスには向いていません。
あくまでも同僚や友達に対して使う言葉で、目上の人に対して使う時には「もう少し具体的にお聞かせ願えませんか」と遠回しな言い方をするべきでしょう。
「薄弱」を使ったその他の四文字熟語
「薄弱」を使った四文字熟語について紹介します。
- 「意志薄弱」【いしはくじゃく】
- 「薄志弱行」【はくしじゃっこう】
「意志薄弱」【いしはくじゃく】
意味は「気持ちが弱くて決断ができなかったり、ものごとに対する欲を抑えきれないこと」です。
何かあった時に一本芯の通った考え方ができず、迷いが生じてしまう人のことを言います。
また、一度決めたことなのに他人が反対意見を言うとすぐに撤回してしまう様な人にも使われます。
この様な人は他人に利用されていいように振り回されてしまう傾向があります。
「薄志弱行」【はくしじゃっこう】
意味は「意志が弱くて決断力に欠け、行動力も伴っていない人のこと」です。
どこの組織にもいる人で、目立たずに何の活躍もできず、かと言ってジャマにもならない「箸にも棒にもかからない人」のことです。
「根拠薄弱」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「根拠薄弱」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「根拠薄弱」を使った例文1
- 「根拠薄弱」を使った例文2
- 「根拠薄弱」を使った例文3
「根拠薄弱」を使った例文1
「彼は遅刻しても毎回根拠薄弱で信頼性がない」
毎回遅刻してきては「道路の穴に落ちた」「誘拐されそうになった」などと、理由としてあいまいなことを述べている人がいます。
とても認められないし、信頼を失うことになるでしょう。
「根拠薄弱」を使った例文2
「根拠薄弱でも自信に満ちていて羨ましい」
自分の意見を述べる時に「何となくそう思うから」「そうしたいから」などと理由がはっきりしなくても、いつも堂々としている人がいると羨ましく見えます。
自分もあれほどはっきりと人前で意志を通したいと思うでしょう。
「根拠薄弱」を使った例文3
「その案は根拠薄弱でとても受け入れられないね」
何かのアイデアを提唱したのですが、理由が不明瞭で相手を納得させられませんでした。
結局決断して貰えずに白紙に戻ってしまったことを表しています。
「根拠薄弱」の類語や言い換え
「根拠薄弱」の類語を紹介します。
- 「裏付けのない」【うらづけのない】
- 「信憑性に乏しい」【しんぴょうせいにとぼしい】
- 「拠り所のない」【よりどころのない】
「裏付けのない」【うらづけのない】
「ものごとが確かであることを別の面から証明すること」です。
一つの理由で納得して貰えない場合、それを証明する為に実験や検証を行い相手に提示する時に使います。
「信憑性に乏しい」【しんぴょうせいにとぼしい】
「情報や言ったことに対して信頼できるレベルが非常に低いこと」です。
内容があいまいだったり信用できない時に使われます。
「拠り所のない」【よりどころのない】
「人や情報など頼りにできる部分がないこと」の意味です。
ビジネスでは信用したくても資料やデータがなくて判断しようがない時に使われます。
「根拠薄弱」は「ものごとを判断する為の理由がはっきりしないこと」という意味です。
そのまま言うとストレートになり過ぎるので、ビジネスの場では言い替える様にしましょう。