「趨勢を占める」とは?意味や使い方、類語を解説!
この「趨勢を占める」は、ニュースで聞く機会も多いので、しっかり意味を覚えておきましょう。
目次
- 「趨勢を占める」とは?
- 「趨勢を占める」を分解して解釈
- 「趨勢を占める」の類語や言い換え
- 「趨勢を占める」を使った表現の解釈
「趨勢を占める」とは?
「趨勢を占める」(すうせいをしめる)とは、この言葉の対象において、「すごく勢いがある」、「多数派に(実際にはそうではなくても)見える」という意味で使います。
例えば、「昨年の自転車販売数では、電動アシスト自転車が趨勢を占めていた」といった使い方になり、意味は、電動アシスト自転車の販売に勢いがあり、多数を占めるほどになっているという解釈です。
「趨勢を占める」を分解して解釈
「趨勢を占める」を2つの言葉に分けて、詳しく解釈していきます。
「趨勢」の「趨」は常用漢字ではありませんが、多くの場合でそのまま使われています。
- 「趨勢」
- 「占める」
「趨勢」
「趨勢」(すうせい)は、「物事の様子」を指して使う言葉です。
メディアでは常用漢字以外は使わない傾向があるので、「すう勢」と表記されることもありますが、上のように、この表現に限っては、「趨勢」のままで見掛けることが多いです。
「占める」
「多数を占める」という使い方で有名な言葉です。
「多数の割合を持つこと」という意味で使い、「趨勢を占める」とすることで、その物事の様子に深く影響していると解釈できます。
そこから、「すごく勢いがあること」や「多数派に見える」という意味に繋がっています。
「趨勢を占める」の類語や言い換え
「趨勢を占める」と似た言葉や、言い換えになる表現です。
こちらの言葉の方が一般によく見聞きするかも知れません。
- 「シェアを占める」
「シェアを占める」
この「シェア」は、英語の“share”を元にしたカタカナ語で、「所有している割合」や「取り分」という意味で使われます。
先に挙げた「〜が趨勢を占めていた」という例文は、「〜がシェアを占めていた」としてもほとんど同じ意味になり、こちらで言い換えることができます。
「趨勢を占める」を使った表現の解釈
「趨勢を占める」を使ったよく見る表現と、その意味の解釈になります。
「趨勢を占める」は、このように使われる言葉です。
- 「社会の趨勢を占める」
「社会の趨勢を占める」
世の中において、それが勢いがある、多数を占めると思われるという意味になる表現です。
「○○社会の〜」と使うと、その分野やカテゴリーにおいてのことになります。
「スマホの所有者が社会の趨勢を占める今〜」などという使われ方をよく見聞きします。
現在では、類義表現の「シェアを占める」の方が使われていますが、それと同等の意味のこの「趨勢を占める」も是非覚えておいてください。