「お見かけする」とは?意味や類語!例文や使い方!
敬語に対して苦手意識を持つ人は多いと言われています。
その一方で、日本社会において敬語はとても大切ですよね。
それならば、「お見かけする」という表現について聞いたことがあるでしょうか。
ここではこの表現について詳しく紹介します。
目次
- 「お見かけする」の意味とは?
- 「お見かけする」の間違った使い方
- 「お見かけする」を使った言葉と意味を解釈
- 「お見かけする」を使った例文と意味を解釈
「お見かけする」の意味とは?
これは見かけるという言い回しの尊敬語になります。
見かけている対象は相手ですから、相手を高めて表現しなければいけません。
そこで「お見かけする」という表現になるのです。
謙譲語にする場合は拝見する、という言い回しが適切です。
例えば「今年は一般参賀に参列し、天皇陛下を拝見しました」などという表現になります。
「お見かけする」の間違った使い方
この表現はあくまでも相手に対して使う言葉であり、自分が相手を見かけた場合のみに使える表現です。
そのため、誰かが自分を見かけた場合はこの表現は使えません。
例えば、「山田さんが自分のことをお見かけする」という言い回しは誤った使い方になりますので気をつけましょう。
「お見かけする」と言う表現はよく使われる敬語ですから、間違えてしまうと敬語に対して知識がないように思われてしまうこともあるかもしれません。
「お見かけする」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「お見かけする」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「先日お見掛けした時は」
「先日お見掛けした時は」
その人を見かけた時はこの表現が使えます。
例えば、ショッピングモールなどで知り合いを見かけることがありますよね。
声をかけなかったとしても、後日偶然すれ違った時などに「先日モールでお見かけしましたよ」などと話すことがあるのではないでしょうか。
今話をしている相手を見かけた場合、目的語を言わずに「昨日お見かけした時は」「先週お見かけしました」などと表現できます。
誰のことを話しているのか明確にしなくても充分に伝わります。
「お見かけする」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「お見かけする」を使った例文1
- 「お見かけする」を使った例文2
- 「お見かけする」を使った例文3
「お見かけする」を使った例文1
「先日、スーパーで校長先生をお見かけしました」
校長先生も人間ですから、スーパーで買い物をすることがあるでしょう。
そのような時、偶然校長先生を見かけることもあるかもしれません。
校長先生に限らず、担任の先生などを見かけることもあるのではないでしょうか。
先生に対しては正しい敬語が使えるようにしておきたいものです。
「お見かけする」を使った例文2
「先日お稽古事の先生をお見かけしたのですが、先生は私に気づかなかったようです」
誰かを見かけたからといって、その人が自分に気づくとは限りません。
また、自分がその人を見かけたとしても実際に声をかけるとは限らないですよね。
特に相手が自分に気づかなかった場合、わざと声をかける事はしないという人も多いのではないでしょうか。
そのような時、「先日お見かけしましたよ」と話ができます。
「お見かけする」を使った例文3
「昨日、自治会長をお見かけしました」
「お見かけする」という言葉を使うと相手は自分よりも目上の人間になりますので、自治会などを見かけた場合も「お見かけする」、という言い回しが使えます。
スーパーやショッピングモールなどで、近所の人を見かけることもあるのではないでしょうか。
自治会長に限らず、近所の人に対して「お見かけする」という表現を使うこともできます。
たとえ目上、目下、ということがなかったとしても、普段丁寧語を使って会話をする近所の人であれば、「お見かけする」という表現が使えるととても丁寧になります。
日本社会において敬語はとても大切ですが、敬語がうまく使えないという人は珍しくありません。
見かける、といった表現はよく使われる言い回しですので、ぜひ覚えておきましょう。
また、必要に応じて拝見するという言い回しも使えるようにしたいですね。