「余儀」とは?意味と使い方!例文と類語!「余儀」と「余技」の違い
「余儀」とは、「他の事柄・他に取るべき方法・異なる意見」です。
「余儀」の「意味・読み方・語源・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈・余儀と余技の違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「余儀」の意味とは?
- 「余儀」の読み方
- 「余儀」の語源
- 「余儀」を使った言葉と意味を解釈
- 「余儀」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「余儀(余儀なくされる)」の類語や言い換え
- 「余儀」の英語や例文(解釈)など
- 「余儀」と「余技」の違い
「余儀」の意味とは?
「余儀」の意味は、「他の事柄・他に取るべき方法」や「異なる意見・今までと異なる態度や処遇」になります。
「余儀」という言葉は、一般的に「余儀ない(他の方法がない)・余儀なくされる(そうせざるを得ない)」という慣用的・定形的な言い回しで使われるケースがほとんどです。
例えば、「余儀ない理由があって、葬儀に間に合いませんでした」や「想定外の異常気象によって、海外出張のスケジュールの変更を余儀なくされました」などの文章において、「余儀・余儀ない」という言葉の意味を示すことができるのです。
「余儀」の読み方
「余儀」の読み方は、「よぎ」になります。
「余儀」の語源
「余儀」の語源を漢字から考えると、「余」の漢字は「余り・残り・その他・それ以外」を意味していて、「儀」の漢字は「物事を行う方法・決まり(ルール)・作法・立派なさま」を意味しています。
「余儀」の語源は「余+儀=余儀」で、「それ以外の方法」や「その他の規範・作法」という意味にあります。
その語源から転じて、「余儀」は「その他の事柄・方法(やり方)・ルール」などを意味する言葉になったのです。
「余儀」を使った言葉と意味を解釈
「余儀」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「余儀なくされる」
「余儀なくされる」
「余儀なくされる」という慣用的・定形的な言葉の意味は、「他に取るべき方法がなくて、そうせざるを得ないこと」や「そうするしか仕方がないこと」「そうするより他に選択の余地がないこと」になります。
例えば、「交通事故で脚を骨折して、松葉杖の使用を余儀なくされました」や「家計の事情で大学進学を断念して、就職を余儀なくされました」、「全国大会の欠席を余儀なくされるのは、私にとって非常に不本意なことでした」などの文章において、「余儀なくされる」の言葉を正しく使えます。
「余儀」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「余儀」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「余儀」を使った例文1
- 「余儀」を使った例文2
「余儀」を使った例文1
「航空機の運行停止という余儀ない事情によって、大切な採用面接の時間に遅れてしまいました」
この「余儀」を使った例文は、「航空機の運行停止という、他にどうしようもならない事情によって、大切な採用面接の時間に遅れてしまった」ということを意味しています。
この例文における「余儀ない」という言葉は、「他に取るべき方法・選択肢がないこと」や「自分の意志ではどうしようもならないこと」を意味しています。
「余儀」を使った例文2
「長期入院が必要になる大きな病気をしたことで、単位不足で進学できずに留年を余儀なくされました」
この「余儀」を使った例文は、「長期入院が必要になる大きな病気をしたことで、単位不足で進学できずに、留年するしかない状況に追い込まれたこと」を意味しています。
この例文における「余儀なくされる」は、「それ以外の方法や選択肢がなくて、そうせざるを得ないということ」や「そうするしか仕方がないこと(そうすることを避けられないこと)」を意味しています。
「余儀(余儀なくされる)」の類語や言い換え
「余儀(余儀なくされる)」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「他の方法がない・他のやり方がない」
- 「仕方ない・選択の余地がない」
「他の方法がない・他のやり方がない」
「余儀(余儀なくされる)」の類語・言い換えとして、「他の方法がない・他のやり方がない」があります。
「余儀」とは「他の取るべき方法(やり方)」のことであり、「余儀なくされる」というのは「他に取るべき方法(やり方)がなくて、そうせざるを得ないこと」を意味しています。
その意味合いから、「余儀なくされる」という言い回しは、「他の方法がない・他のやり方がない」という言葉に言い換えることができるのです。
「仕方ない・選択の余地がない」
「余儀(余儀なくされる)」の類語・言い換えとして、「仕方ない(しかたない)・選択の余地がない」があります。
「仕方ない」という言葉は、「他に取るべき方法(やり方)がないので、どうしようもないこと」や「やむを得ずそうするしかないこと」を意味しています。
「仕方ない」という言葉は、よりシンプルに表現すれば「選択の余地がない」ということを意味しているのです。
他に採用すべき方法がなくてどうしようもないを意味する「余儀なくされる」の類語(シソーラス)として、「仕方ない・選択の余地がない」という言葉を上げることができます。
「余儀」の英語や例文(解釈)など
「余儀」という言葉は、「他の事柄」の意味では“other thing”(another thing)、「他の方法(やり方)」の意味では“other method(another method)”、“other chance”で表現することができます。
「〜を余儀なくされる」という定形的な言い回しは、“I just have to do that〜”(ただ〜するしかない)や“I have no other choice but to〜”(選択肢がなくて〜するしかない)、“The only thing I can do is that〜”(私にできることは〜だけです)で表せます。
- “I just had to do that I was treated for illness now.”
- “The only thing he can do is that he studies very hard for the entrance exam.”
“I just had to do that I was treated for illness now.”
この「余儀(余儀なくされる)」を使った例文は、「私は今、病気の治療を受けることを余儀なくされました」ということを意味しています。
“The only thing he can do is that he studies very hard for the entrance exam.”
この「余儀(余儀なくされる)」を使った例文は、「彼は入試のために、一生懸命に勉強することを余儀なくされています」ということを意味しています。
「余儀」と「余技」の違い
「余儀」と「余技」の違いは、「余儀」は「他の事柄・他に採用すべき方法(やり方)」を意味していますが、「余技」は「自分の専門以外(本業以外)の技能・技芸」を意味しているという明らかな違いがあります。
「余儀」には「余儀なくされる(そうせざるを得ない)」の慣用的な言い回しがありますが、「余技なくされる」という言葉はありません。
反対に、「プログラミングは彼の余技の才能です(専門・本業ではない才能です)」という文章も、「プログラミングは彼の余儀の才能です」と書くと意味が通じなくなります。
「余儀」という言葉について徹底的に解説しましたが、余儀には「他の事柄・他に採用できる方法・異なる意見や態度」などの意味があります。
「余儀(余儀なくされる)」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「他の方法がない・他のやり方がない」「仕方ない・選択の余地がない」などがあります。
「余儀」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。