「過密」とは?意味と使い方!例文や類語や英語を紹介!
ビジネスでよく「過密」という言葉を使いますが、一体のどの様な意味なのでしょうか。
「過密」の正しい意味と使い方などについて紹介します。
目次
- 「過密」の意味とは?
- 「過密」の読み方
- 「過密」の言葉の使い方
- 「過密」を使った言葉と意味を解釈
- 「過密」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「過密」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「過密」の英語(解釈)・例文など
- 「過密」の対義語
「過密」の意味とは?
「過密」の意味と言葉の成り立ちについて紹介します。
- 「ぎゅうぎゅうに詰まっていて全くゆとりがない様子」の意味
- 「人口や建物が集中し過ぎている地域」の意味
- 「過密」の言葉の成り立ち
「ぎゅうぎゅうに詰まっていて全くゆとりがない様子」の意味
びっしりと間隔が詰まっていて、上下や左右に移動させる余地が全くないことを言います。
人やものごとに対して使われ、現代社会にありがちなゆとりのない状態です。
次から次へとやることがあったり、何か手を加え様にも少しの隙間もなく融通が利かないことがあります。
何かを変えれば他のものに影響がでてしまうので、その体制でとにかく時間通りにこなしていくしかありません。
社長や政治家のスケジュールや、都市部の交通ダイヤ等に使われます。
「人口や建物が集中し過ぎている地域」の意味
一部の地域が著しく発展して、人口や建物が集中してマンモス化していることを言います。
都市部だけではなく、アクセスに便利な少し離れた場所でベッドタウンとして発展している地域なども意味します。
「過密」になることで通勤ラッシュが深刻になったり、地価が上昇したりします。
家賃も高くなり緑地も少なくなるなど、暮らしにくくなる傾向があります。
また、自然災害に弱いなどのリスクも高くなり、発展しているから良いとばかりは言えないのです。
「過密」の言葉の成り立ち
「過密」の「過」は「度が過ぎる」「はなはだしい」という意味があります。
「密」は「すきまなく集まっている」「びっしり触れ合っている」という意味があります。
これらの2つの漢字が組み合わさり「はなはだしくびっしりと隙間なく集まっている様子」として使われる様になりました。
「過密」の読み方
「過密」は「かみつ」と読みます。
特に難しくないのですが、書こうと思うと間違える人が多いので注意しましょう。
「過密」の言葉の使い方
「過密」の言葉の使い方には以下のポイントがあります。
- 名詞として使う場合
- 「過密」だけでも十分通じる
- 「ご過密」とは言わない
名詞として使う場合
「過密」は名詞で、あらゆる現代的な言葉と繋げて使えます。
「過密〇〇」と名詞動詞を付けると現代の忙しい日本経済の状況を表した言葉になります。
一般的には「過密な〇〇」と修飾語として使うことが多くなります。
「過密」だけでも十分通じる
「過密」には既に「非常にぎっしりと詰まっている」という意味が含まれています。
その為に「非常に過密」「過密に詰まっている」といういい方は誤りになります。
「過密」だけでも意味は十分通じるので、余計な言葉を付け加えない様にしましょう。
「ご過密」とは言わない
目上の人に対して「ご過密」とは使いません。
「予定が過密で忙しそうな様子」の場合、「ご多忙」を使うべきです。
「過密」を使った言葉と意味を解釈
「過密」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「過密スケジュール」【かみつすけじゅーr】
- 「過密水槽」【かみつすいそう】
「過密スケジュール」【かみつすけじゅーr】
毎日の予定が朝から晩までびっしり詰まっていて、秒刻みに行動しなければこなせない状態です。
政治家や人気タレント、或いはやり手の社長などが「過密スケジュール」になります。
食事をする時間も取りにくい為に、偉い人程粗食だったり昼食を抜いたりすることもあります。
或いはワーキングランチとして食べながら商談をすることも多くあります。
昼間から豪華な食事をしている様に見えますが、常にビジネスのことを考えているので食事を味わう余裕がないこともあるのです。
あまりに忙しい場合には車の中で着替えることもあります。
「過密水槽」【かみつすいそう】
グッピーなど小さな熱帯魚は水槽に沢山飼った方が眺めがよくなります。
その為にひとつの水槽に何十匹と熱帯魚を飼育している人もいるのです。
しかし基本的に魚はあまり過密な状態だとある日突然バクテリアが繁殖して全滅してしまう可能性もあります。
過密水槽は見た目は豪快なのですが、徹底的な水質管理をする必要があるのです。
また、飼う種類によっても過密に不向きなものがいるので、まずはしっかりと調べてから飼育を始めましょう。
「過密」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「過密」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「過密」を使った例文1
- 「過密」を使った例文2
「過密」を使った例文1
「この町も過密化が進んできている」
郊外ののんびりとした地域だと思っていたところ、日々開発が進んで駅前にビルが建ち並ぶ様になりました。
段々とマンション建設が進んで、人口も増えていく様子が伝わります。
「過密」を使った例文2
「電車が遅れて駅構内が過密状態だ」
都会の電車は分刻みに動いていて、少しでも遅れがでると駅が人であふれてしまいます。
駅では入場規制などを行っているのですが、逆に駅の外に人があふれてしまい大混雑をしている様子がうかがえます。
「過密」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「過密」の類語は以下の通りです。
- 「すし詰め」【すしづめ】
- 「ぎっしり」【ぎっしり】
- 「高密度」【こうみつど】
「すし詰め」【すしづめ】
「すし折りの様にびっしりとくっついて詰まっている様子のこと」です。
こちらは人やものなどが混雑してぴったりとくっついた状態になってしまう時に使われます。
「ぎっしり」【ぎっしり】
「混雑してくっついてしまっている状態のこと」です。
ぎっしりはものがくっついてきしんでいる時の擬音を表す言葉と思われます。
「高密度」【こうみつど】
「密度が高くてそれだけ狭い場所に人やものが沢山あること」です。
「密度」は込み合い具合を表す言葉で、高いほど混雑していることになります。
「過密」の英語(解釈)・例文など
「過密」の英語訳には“overcrowded”、“congestion”があります。
- “The station was overcrowded for the delay.”
- “The congestion of cities is increasing year by year.”
“The station was overcrowded for the delay.”
「駅は遅れのせいで過密状態になった」と訳します。
“crowd”で「混雑する」という意味で“over”が付くことで「さらに越えて」という意味になります。
“The congestion of cities is increasing year by year.”
「都市の過密化が年々増えている」と訳します。
「過密」の対義語
「過密」の対義語は「過疎」です。
「過疎化」は地方では深刻な問題で、人口が極端に減少して廃村になるところもあります。
若者が全て都会に出て行ってしまったことで高齢者ばかりしかいない地域もあるのです。
「過密」は「非常にぎっしりと詰まっていて全く余裕がない状態」のことです。
身近な使い方ではスケジュールや電車のダイヤなどがありますが、経済的な意味では都市の機能集中化があります。
カジュアルな話題でも真面目な話題でも使いこなせる様にしましょう。