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「王道」の意味とは?対義語・「王道」と「覇道」「定番」の違い・類語・英語

王道という言葉は、結構聞く機会がありますが、詳しい意味と言われると、すぐには分からない人も多いでしょう。

王道

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目次

  • 「王道」の意味とは?
  • 「王道」の読み方?
  • 「王道」の英語(解釈)
  • 「王道」の対義語
  • 「王道」の言葉の使い方
  • 「王道」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
  • 「王道」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「王道」の類語や類義表現(シソーラス)
  • 「王道」と「定番」の違い
  • 「王道」と「覇道」の違い


「王道」の意味とは?

「王道」の意味とは?

王道とは、「正当だと思われる道」、もしくはそのように進んでいる「存在」を指して使いますが、実際の使い方からもっと簡単に表現すると、「最も一般的だと考えられる方法や存在」だと解釈していいでしょう。

簡単な例を挙げると、「この小説はミステリーの王道だ」と使った場合、「いかにもミステリー小説(ミステリーとして正当な存在)だ」という意味になります。

「ここは王道のプランで」と言えば、「ここはよくあるような(世間的によく知られているような)計画で」という意味だと考えていいでしょう。

「王道を行っている」と使った時には、本来の意味である「正当な道に進んでいる」と解釈できます。

使い慣れてくると、すぐにどういった意味で使っているのかが分かるようになります。



「王道」の読み方?

「王道」の読み方?

「王道」は、「おうどう」と読んでください。

口語で読む分には全く問題のない言葉ですが、読み方の表記時に「おおどう」としないように気を付けてください。

「王」は、平仮名では「おう」と表記する漢字で、「おお」とすると「大」になります。

これらは大人になっても間違えやすいので注意しましょう。

「王道」の英語(解釈)

「王道」の英語(解釈)

王道は、英語では“orthodox way”とするのが一番日本語での使われ方に合っています。

直訳すると「正当な道(方法)」となり、“orthodox”には「一般的に認められている」という意味もあるので、「王道」の多少異なる使い方のどちらにも対応できる表現です。

尚、「王道」には、この意味で使うことはまずありませんが、「王様の進む道」という見た目のままの意味も含まれています。

その意味で使う時には“king's road”としてください。



「王道」の対義語

「王道」の対義語

王道の対義語は、「邪道」(じゃどう)です。

この「邪道」とは、「正当な道や手段から外れる不当な方法や存在」と解釈してください。

「そのやり方は邪道だ」などという形で使われることが多く、「それは正当なやり方ではない」という意味になります。

「王道」の言葉の使い方

「王道」の言葉の使い方

王道は、実際には先にも挙げたように、「かなり一般的だと思われる方法や存在」に対して使うことがほとんどとなっている言葉です。

「王道の流れだ」といった使われ方をよく見聞きしますが、これは、「よくある展開になっている」と表現する為に使っています。

呆れたように「正に王道だね」などと使うこともあり、「いかにもありがち」だと解釈していいでしょう。

「王道」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)

「王道」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)

王道を使ったよく見る表現の解釈です。

最初に説明した2つの意味のどちらかとなっています。

  • 「王道展開」
  • 「王道を歩む」

「王道展開」

すぐ上に挙げた「王道の流れ」と同様の意味になります。

つまり、「よくある展開」のことで、一般的に考えて「外れ」ではないものの、特に面白くもないとい解釈していいでしょう。

「王道を歩む」

こちらは、「正当な道に進んでいる」という意味で使っている表現です。

「この車はスポーツカーとしての王道を歩んでいる」と使った場合には、「スポーツカーとして正当に(スポーツカーならではのメリットや特徴が活かされながら)進化し続けている」ということだと考えていいでしょう。

「王道」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「王道」を使った例文や短文など(意味を解釈)

王道を使った例文や短文です。

ここまでの説明から、どんな解釈になるのかすぐに分かるでしょう。

  • 「王道」を使った例文1
  • 「王道」を使った例文2

「王道」を使った例文1

「長期の休みがあるとハワイに行くというのは、王道だと言えるかも知れない」

もちろん金銭的な都合もありますが、長期の休みに海外に行くとなると、真っ先に挙がる候補地はハワイだという場合が多いでしょう。

直行便があるので行き来が便利だという点に加えて、常夏の島なので、冬でも半袖でいいくらいです。

更に、日本語だけで何とかなってしまうという利便性も、このハワイが選ばれる大きな理由だと考えられます。

「王道」を使った例文2

「それでは王道過ぎてつまらない」

いかにもよくある手段や存在なので、それではつまらないと解釈してください。

「○○(有名な家電メーカー)の製品では王道過ぎてつまらない」と使われた場合には、あまり世間には知られていないマニアが好むようなメーカーのものがいいと言っていると考えることができます。

「王道」の類語や類義表現(シソーラス)

「王道」の類語や類義表現(シソーラス)

王道と似た意味で使える言葉や言い換えに使える表現です。

「正当」は意味で使っているのでここには含めません。

  • 「通俗的」【つうぞくてき】
  • 「ポピュラー」【ぽぴゅらー】

「通俗的」【つうぞくてき】

「一般社会の中で好かれている(選ばれている)方法や存在」を、この「通俗的」だと使います。

「漫画雑誌は通俗的な存在だと言える」のような形での使い方になり、「王道」の現実的な使われ方とよく似た意味で使うことができます。

「ポピュラー」【ぽぴゅらー】

「大衆に知られている」という意味で使うカタカナ語で、「映画は娯楽として王道だ」という表現は、この言葉を使って「映画は娯楽としてポピュラーな存在だ」と言い換えることができます。

こちらの方が、上の「通俗的」より置き換えに向いています。

ただし、「正当」という意味は含んでいません。

「王道」と「定番」の違い

「王道」と「定番」の違い

この「定番」は、「王道」の類義語の1つだと考えていいでしょう。

「ペットボトル入りのお茶の定番と言えば、このメーカーだ」といったように、「王道」と同じく、「最も一般的」という意味で使える言葉です。

「王道」との違いは、「正当」という響きが全くなく、そちらの意味では一切使えないという点です。

それ以外は、置き換え表現としても構わないほど似た意味で使うことができます。

「王道」と「覇道」の違い

「王道」と「覇道」の違い

「覇道」は、「目的の為に進むべき道」と解釈してください。

「後には引けないので、覇道を進むしかない」と使った時には、「後に引けなくなったので、そのまま目的の為に突き進むしかない」という意味になります。

「王道」とは、「王様の進む道」という、実際にはほとんど使われない意味では似たところがありますが、進むのが「王様」だとは限らないという点が異なります。

むしろ、それ以外の存在だということの方が多いと考えていいでしょう。

icon まとめ

王道は、「かなり一般的」という意味で使うことが多いですが、「正当な道、存在」といった本来の意味も忘れてはいけません。

そちらの意味での使っている時には、前後の文脈からそれだと分かりやすいので、両方の意味を覚えておけば解釈に問題はないでしょう。


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