「失意」の意味とは?「失意」と「失望」の違い・読み方・英語・対義語・類語
「失意」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「失意」のどん底、などという言い回しを見たことがあるって聞いたことがあるなどという人もいるかもしれませんね。
それならば「失意」とは一体どのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「失意」という言葉について解説します。
目次
- 「失意」の意味とは?
- 「失意」の読み方
- 「失意」の英語(解釈)
- 「失意」の対義語
- 「失意」の言葉の使い方
- 「失意」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「失意」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「失意」の類語や類義表現
- 「失意」と「失望」の違い
「失意」の意味とは?
「失意」というのは望みを遂げられなかったり、あてが外れたりしてがっかりすること、という意味を持ちます。
「失意」のどん底、「失意」のうちにこの世を去る、などという言い回しがあり、がっかりする、絶望する、などという意味で使われます。
面白くない、悔しい、などという意味を表す場合もあります。
「失意」の読み方
「失意」という表現は「しつい」と読みます。
真ん中の「つ」は小さい「つ」ではありませんので気をつけましょう。
「失意」の英語(解釈)
「失意」という表現を英語にすると“disappointment、despair”、“a broken heart、loss of hope”、などと表現できます。
例えば「失意のどん底にある」というならば“he is very depressed.”も構いません。
「就活がうまくいかなくて失意にある」というのであれば“he is very depressed because his jobhunting goes nowhere.”と表現することが可能です。
「彼女に振られて彼は失意のどん底にある」ということであれば、“he has a broken heart because his girlfriend left him.”で良いでしょう。
「失意」の対義語
「失意」という表現の対義語は得意になります。
得意というのは志したものを得て満足感に溢れていることを指し、誇らしい、満足している、という意味になります。
例えば、就活をしていてやっと就職先が決まったら得意になりますよね。
これは「英語が得意」などとは意味が異なります。
「英語が得意」などという場合の得意というのは最もてられていて自信があり、上手である、という意味を持ちます。
「失意」の対義語である得意というのは思い通りになって満足していること、という意味になるのです。
「失意」の言葉の使い方
「失意」というのはがっかりしている、という意味でよく使われます。
しかし、「失意」のどん底にある、などという表現からもわかるように、かなりがっかりしている様子を指す言葉でもありますので、少し落ち込んでいる程度ならば「失意」という表現は使いません。
例えば、子供が亡くなり、親が「失意」のどん底に沈む、子供が誘拐されたまま見つからず、「失意」のどん底に落ちる、などといった意味合いになります。
「失意」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
ここでは「失意」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「失意に暮れる」
- 「失意泰然」
- 「失意の果て」
「失意に暮れる」
「失意」に暮れるという表現は、がっかりして沈みこんでしまうという意味になります。
「失意」というのはがっかりする、という意味ですが、暮れるというのはそのまま沈んでいる、という意味になります。
落ち込んでいる様子を表す時に使われます。
「失意泰然」
「失意泰然」というのは物事がうまくいかない時にもあせらず落ち着いていなければいけない、という表現です。
どっしりと落ち着き、どうすれば良いのか考えなければいけませんね。
人生というのは必ずしも良いことばかりではありません。
物事がうまくいかない、逆境にある、というときには落ち込んだりせず、ゆっくりと構え、今後に備えることが大切です。
ちなみにこの表現は「失意泰然、得意淡然」と表現し、「物事がうまくいかないときには落ち着いて時期の到来を待つべきであり、うまくいくときにはおごり高ぶらず、慎ましい態度を取らなければいけない」という表現で使うれます。
「失意の果て」
「失意」の果てという表現は、ザ・ハートの曲のタイトルにもなっていますが、「失意」のどん底にある、という意味で使われます。
落ち込んだりがっかりしたりすると、二度と物事がうまくいかないのではないかなどと感じてしまいますよね。
「失意」の果てというのはまさにその状態を指します。
「失意」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「失意」を使った例文1
- 「失意」を使った例文2
「失意」を使った例文1
「子供が交通事故でなくし、彼は失意のうちにこの世を去った」
自分よりも若いはずの子供が先にこの世を去ると、とてもショックですよね。
1番の親不孝とも言われています。
もしも自分の子供が先に死んでしまったら、立ち直ることもできずにショックを受け、そのまま病気になって命を落とすということも考えられます。
子供を亡くした悲しみは一生癒えることがないとも言われているのです。
「失意」を使った例文2
「彼女に振られて彼は失意のどん底にいたが、友達が助けてくれたらしい」
誰にとっても失恋は非常に辛いものです。
そんな時、自分の友達が色々と誘い出してくれたり、声をかけてくれたりしたら嬉しいですよね。
新しい出会いを求めるというわけでなく、友達とただ単に楽しい時間を過ごすということで元気を取り戻せることもあります。
「失意」の類語や類義表現
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- 自暴自棄【じぼうじき】
- 絶望【ぜつぼう】
自暴自棄【じぼうじき】
自暴自棄というのは不満や失望などが原因になり、やけになって自分の身を粗末に扱うことを指します。
例えばビジネスが失敗して嫌になってしまい、お酒に走ってしまうということもあります。
もう何もかもうまくいかないような気がして暴飲暴食をしたり、お酒を飲み続けたりと、自分の健康を顧みない姿を自暴自棄といいます。
絶望【ぜつぼう】
絶望とは希望がない様子を指します。
「今期は絶望的」「妊娠は絶望的」などといった言い回しがあります。
希望がない、希望が持てない、という意味になります。
第一志望の大学に落ちてしまい、絶望的な気持ちになる、などといった言い回しもできます。
もう希望がない、後にも先にも進めない、などという時にこの表現が使えます。
「失意」と「失望」の違い
「失意」というのは物事がうまくいかなくてがっかりするという意味ですが、失望というのはその次の通り、希望を失うという意味です。
期待や希望がない、というのが「失望」であり、うまくいかなくてがっかりする「失意」とは意味が異なります。
「失意」という表現は日常的に使う言葉では無いかもしれません。
しかし、誰であれ「失意」のどん底に落ちた経験はそれなりにあるでしょう。
もしも身の回りに「失意」の底にいる人がいたら、ぜひ力になりたいですね。