「狂気」の意味とは?対義語は正気?読み方・英語・対義語・類語【使い方や例文】
「狂気」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
狂っている、気持ち、という漢字を書きますので、狂った気持ち、という意味ではないかと感じる人も多いかもしれません。
それならば、具体的に「狂気」とはどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「狂気」という言葉について紹介します。
目次
- 「狂気」の意味とは?
- 「狂気」の読み方
- 「狂気」の英語(解釈)
- 「狂気」の対義語
- 「狂気」の言葉の使い方
- 「狂気」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
- 「狂気」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「狂気」の類語や類義表現
「狂気」の意味とは?
「狂気」というのは常軌を逸脱した精神状態を表す言葉です。
正気ではない精神状態を指しており、精神病理学的現象として治療の対象になる場合もあります。
簡単に言えば気が狂っている事という意味であり、ヒステリー、などといった意味合いもあります。
例えば、誰しも誰かに対して怒りを覚えることがありますよね。
それはあくまでも普通の精神状態です。
しかし、怒りを覚えたからといってその人に暴行を加えてしまえば、それは常軌を逸した状態になり、「狂気」ということになります。
「狂気」の読み方
「狂気」というのは「きょうき」と読みます。
狂った気持ちと書きますので、漢字自体は難しくないですよね。
しっかりと読めるようにしておきましょう。
「狂気」の英語(解釈)
「狂気」という表現を英語にすると“insane”、“madness”、“insanity”になります。
“mad”というのは「怒りを覚える」という意味にもなりますが、「気が狂っている」という状態にもなります。
例えば、“He's mad at me. ”と言えばそれは「彼は私に対して怒りを覚えている」「彼は私に怒りを感じている」という意味になります。
しかし“He's mad. ”と言えば、それは「彼は気が狂っている」「彼は今、正気ではない」という意味になるのです。
「狂気」の対義語
先ほどから何回か正気という言葉を使ってきましたが、正気というのは「狂気」の対義語になります。
以上のない精神状態という意味を持ち、人間の正しい気持ち、という意味を持ち合わせています。
簡単に言えば正常な心、確かな意識、という意味であり、例えば「正気を失う」「正気に返る」などといった使い方があります。
漢字を見ても、「狂気」という言葉の対義語であることがわかりますね。
「狂気」の言葉の使い方
「狂気」という言葉は気が狂っている、などという意味を持ちますが、日常的には使われることが多い表現でもあります。
例えば、誰しもストレスが溜まってしまうと思いもよらない行動をとることがあります。
例えば何事もうまくいかないと感じてしまい、夜居酒屋などで飲み過ぎてしまうということもあるでしょう。
このような状態を「狂気の沙汰」ということもあります。
または、自分に対して不当な扱いをしてくる上司に対し、仕返しをしようと感じることもあるでしょう。
このような状態は「狂気の沙汰」といえます。
「狂気」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
ここでは「狂気」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「狂気に満ちた笑顔」
- 「狂気に陥る」
- 「狂気の沙汰」
「狂気に満ちた笑顔」
よく漫画などで狂気に満ちた笑顔を見ることがあります。
特徴としては、口裂け女のような口、剥き出しの歯、ぎょろっとした黒目、が挙げられます。
例えば、探偵物のアニメなどでは最終的に犯人となる人物が大切な人を失い、そのきっかけとなった人に対し、仕返しを決意して狂気に満ちた笑顔を見せる、などという瞬間がありますね。
「狂気に陥る」
狂気に陥るというのは思いもよらない何かが起こり、狂気を感じるということになります。
例えば、大切な人が誰かの悪意ある行いによって命を落とした時、仕返しをしようと感じる人もいるでしょう。
それはあくまでも自然の精神状態です。
しかし、人間には理性というものがありますので、やって良いこととやってはいけないことの区別がつくのです。
しかし、その理性さえも壊れてしまうようなトラブルにあった場合、人間は狂気に陥ってしまうことがあります。
「狂気の沙汰」
狂気の沙汰というのは、そのこと自体が狂気をはらんでいる様子であることを指しています。
どうかしている、頭がいかれている、まともではない、という表現になるのです。
また、「狂気の沙汰とは思えない」「狂気の沙汰ではない」と表現することもあります。
「狂気」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「狂気」という言葉を使った例文を紹介します。
- 「狂気」を使った例文1
- 「狂気」を使った例文2
「狂気」を使った例文1
「交通事故で両親を亡くしたため、彼女は今狂気の状態になっている」
「狂気」というのは正常ではない精神状態、異常をきたした状態、という意味を持ちます。
両親がいきなり交通事故などで亡くなってしまい、一人きりになってしまったら誰もが正常な精神状態を失うのではないでしょうか。
少なからず、周りの人のサポートが必要となります。
必ずしも専門家の助けを受けなければいけないというわけではありませんが、必要に応じてセラピーに通うなど、とにかく周囲の理解が必要です。
「狂気」を使った例文2
「狂気の心理状態が犯罪行為に関係するかどうかはわからない」
異常をきたした精神状態になった場合、そこから犯罪行為に発展してしまうことがあります。
しかし、実際には「狂気」という心理状態が犯罪行為に因果関係を持つかどうか、いまだに学者の間でも明らかにされていません。
「狂気」という気持ちが犯罪行為を引き起こすと考える学者もいれば、それは犯罪行為とは関係ないと考える人もいると言われています。
「狂気」の類語や類義表現
ここでは「狂気」という言葉の類義語を紹介します。
- ヒステリー【ひすてりー】
- ノイローゼ【のいろーぜ】
- 逆上【ぎゃくじょう】
ヒステリー【ひすてりー】
ヒステリーというのは不機嫌を表すことという意味を持ち、激しい怒りをあらわにする状態を指しています。
「ヒステリーを起こす」などという言い回しもあり、例えばいきなり起こりだした人やいきなり泣き出した人に対して使われます。
ノイローゼ【のいろーぜ】
精神的な原因で生じてしまう、神経機能などの障害を指します。
例えば育児ノイローゼなどという言葉がありますよね。
子育てをしている人が、子供が泣き止まないなどという理由で精神的に疲れてしまい、ノイローゼを引き起こしてしまうことがあるのです。
この言葉は感情に問題があるということを指していますが、軽度の状態から重度な状態まで、あまりにも広い面をカバーする言葉であるため、診断名としては使われません。
逆上【ぎゃくじょう】
逆上というのは激しい怒りや悲しみなどのため、頭に血が上ることを指しています。
分別をなくし取り乱す、という意味もあり、多くの人に経験があるのではないでしょうか。
例えば何を話しても理解してもらえなかったり、思いもよらないことを言われたりして、頭に血が上るということがあります。
そのような状態で取り乱してしまうと、逆上するということになります。
「狂気」という言葉は冗談で使われることもありますし、深刻な精神状態を指すこともあります。
人間は生きていれば、誰しも怒りや悲しみを味わうことがありますので、そのような感情をうまくコントロールする術を身に付けていかなければいけません。