「粘り強さ」の意味とは?「粘り強さ」と「忍耐力」の違い・英語・対義語・類語
「粘り強さ」という意味や読み方、英語を紹介します。
さらに「粘り強さ」の対義語や使い方、「粘り強さ」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「粘り強さ」の意味とは?
- 「粘り強さ」の読み方
- 「粘り強さ」の英語
- 「粘り強さ」の対義語
- 「粘り強さ」の言葉の使い方
- 「粘り強さ」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など
- 「粘り強さ」を使った例文や短文など
- 「粘り強さ」の類語や類義表現
- 「粘り強さ」と「忍耐力」の違い
「粘り強さ」の意味とは?
スポーツの世界でも、ビジネスシーンでも、「粘り強さ」というキーワードが登場します。
「粘り強さ」の大切さが語られる場面がありますが、そもそも「粘り強さ」とは何か、知らない人も多いでしょう。
「粘り強さ」には、「根気よく長く続ける事ができる事」という意味があります。
例えばスポーツを始めてしばらくすると、小さな壁を迎えて、すぐに辞めてしまう人がいます。
しかしそれでも根気よく努力を続けて、壁を超える事ができる人がいます。
後者のような人が持つ性質を「粘り強さ」と言います。
スポーツや仕事で成功するのに欠かせない要素と言えるでしょう。
「粘り強さ」の読み方
「粘り強さ」という言葉は、どのような読み方をすればいいでしょうか。
「粘り強さ」は「ねばりづよさ」と読みます。
「粘り」と「強さ」を重ねて作られた言葉です。
これを機会に「粘り強さ」は「ねばりづよさ」と読む事を覚えておきましょう。
「粘り強さ」の英語
「粘り強さ」を英語にして、英語圏の友達に伝えたい機会があるかもしれません。
そのような時のために「粘り強さ」の英語表現を知っておきましょう。
「粘り強さ」は英語にすると“toughness”(タフネス)になります。
“toughness”には「タフネス」「粘り強さ」という意味があります。
「彼はタフな人だ」と言われる時の「タフネス」で、タフな人はどんなに困難な状況でもあきらめない「粘り強さ」があります。
英語圏の友達に「粘り強い」と言いたい時、ぜひ“toughness”を使ってみましょう。
「粘り強さ」の対義語
「粘り強さ」の対義語を紹介します。
根気強く長く続けられるという意味がある「粘り強さ」と反対の意味を持つ言葉を知りましょう。
- 「淡泊」【たんぱく】
- 「あっさり」【あっさり】
「淡泊」【たんぱく】
「淡泊」には、「さっぱりしていて、こだわらない様子」という意味があります。
例えば「お金に淡泊な人」という場合は、お金儲けに対してさほどこだわりがない人という意味があります。
さっぱりした性格ですが、粘りが必要な場面には向かないケースがあります。
「あっさり」【あっさり】
「あっさり」には、「単純でしつこくない様子」という意味があります。
例えば喧嘩で負けた時に、負け惜しみを言ったり、もう一度戦うよう迫るタイプの人がいます。
一方で、さっさと引き下がるタイプの人もいます。
後者の人の様子は「あっさり引き下がる」と表現する事ができます。
「粘り強さ」の言葉の使い方
「粘り強さ」の使い方を見て行きましょう。
「粘り強さ」には、「根気良い」「長く続けられる」という要素があります。
そこで、根気の良さが必要な場面で、長く続ける事ができている様子を見た時に「粘り強さ」という言葉を使ってみましょう。
例えば取引先との交渉は、お互いが有利な条件を得たいと、長期間に渡る攻防が続きます。
このような状況で、良い条件を引き出せる人は、「粘り強さ」を持っている人でしょう。
また難しいゲームを最後までクリアできた時も「粘り強さ」を発揮した場面でしょう。
このように困難な状況でもあきらめず、長く続ける事ができた時に、「粘り強さ」を使いましょう。
「粘り強さ」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など
「粘り強さ」を使った言葉や慣用句を見て行きましょう。
知っておくと「粘り強さ」という言葉を使いやすくなるでしょう。
- 「粘り強さを身につける」【ねばりづよさをみにつける】
- 「粘り強い食べ物」【ねばりづよいたべもの】
「粘り強さを身につける」【ねばりづよさをみにつける】
「粘り強さを身に付ける」という言い回しがあります。
仕事や練習を途中で投げ出してしまう人に対して、教訓として使われます。
どのような成功を収めるためにも継続性が必要です。
そのため、「粘り強さを身に付ける」事はビジネススキルとして重要です。
「粘り強い食べ物」【ねばりづよいたべもの】
「粘り強い食べ物」という言い回しは、健康関連の言葉として使われます。
納豆や昆布など、「粘り強い食べ物」は、酵素やミネラルが豊富で健康的な食べ物が多くなっています。
「粘り強さ」を使った例文や短文など
続いて「粘り強さ」を使った例文を見て行きましょう。
例文を見る事で、「粘り強さ」の使い方のコツが理解できるかもしれません。
- 「粘り強さ」を使った例文1
- 「粘り強さ」を使った例文2
「粘り強さ」を使った例文1
「A君の『粘り強さ』は、一種の才能だ」
どのような仕事でも10年続けると一人前になると言われています。
A君のように「粘り強さ」という才能があれば、どの世界でも一人前になる事ができるでしょう。
多少他の才能が劣っていても、「粘り強さ」で十分カバーできるでしょう。
「粘り強さ」を使った例文2
「B君に『粘り強さ』さえあれば、今頃、どの世界でもトップに立てただろう」
過去に天才と呼ばれていたような人が、望まぬような人生を送る事があります。
B君もきっと、才能に恵まれた人で、継続的に努力を続ける事ができれば、世界のトップに立てるような人だったはずです。
しかし「粘り強さ」の欠如は、他の長所を打ち消してしまうほど大きすぎる弱点かもしれません。
「粘り強さ」の類語や類義表現
「粘り強さ」の類語や類義表現を紹介します。
「粘り強さ」と似た意味を持つ言葉を知り、語彙を増やしましょう。
- 「しぶとい」【しぶとい】
- 「ねちっこい」【ねちっこい】
「しぶとい」【しぶとい】
「しぶとい」は「粘り強さ」の類語と言えるような、似た意味を持つ言葉です。
「しぶとい」には、「粘り強くて、こちらが持て余すほどだ」という意味があります。
「粘り強い」よりもさらに上の根気を持つ性質を「しぶとい」と言います。
テニスのラリーなどで、相手が根負けするくらい粘り強い選手は「しぶとい選手」と言われます。
「ねちっこい」【ねちっこい】
「ねちっこい」という言葉もあります。
「ねちっこい」には、「しつこくてあっさりしていない」という意味があります。
「ねちっこく嫌味を言う」など、あまり良い意味で使われない言葉です。
「粘り強さ」と「忍耐力」の違い
最後に「粘り強さ」と「忍耐力」の違いを見て行きましょう。
「忍耐力」には、「苦しみ、または辛さに耐える能力」という意味があります。
「粘り強さ」という場合は、苦しみに耐え、さらに長期間続ける能力を持つという意味があるため、「忍耐力」に加えて実行力が伴っているイメージがあります。
忍耐するだけでなく、成功に向けて前進を続けられるイメージが「粘り強さ」にはあります。
「粘り強さ」という言葉について、様々な角度から見てきました。
現在の自分に足りない要素として、「粘り強さ」に注目した人もいるでしょう。
能力が高く、センスがある人なら、「粘り強さ」を身に着ければ鬼に金棒になりそうです。