「神妙」の意味とは?「神妙」と「深妙」の違い・読み方・英語【使い方や例文】
「神妙」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「神妙」の英語や、「神妙」を使った言葉、「神妙」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「神妙」の意味とは?
- 「神妙」の読み方
- 「神妙」の英語
- 「神妙」の言葉の使い方
- 「神妙」を使った言葉や熟語・意味を解釈
- 「神妙」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「神妙」と「深妙」の違い
- 「神妙」の類語や類義表現
「神妙」の意味とは?
みなさんは「神妙」という言葉を知っているでしょうか。
身近な誰かが「神妙」な表情をしているのを見た事があるかもしれません。
一方で、今回初めて「神妙」という言葉を知ったと言う人もいるでしょう。
そこで「神妙」の意味や読み方を紹介します。
「神妙」には、「いつもよりも素直で殊勝である様子」という意味があります。
「殊勝」には、「心がけや行いが立派で熱心な様子」という意味があり、「真面目」という意味が含まれています。
そのため、「神妙」にはいつもよりも素直で真面目な様子という意味があります。
「神妙」の読み方
「神妙」は「しんみょう」と読みます。
「かみたえ」「かみみょう」などと読み間違えないように注意しましょう。
また「神妙」の「しん」を「心」と書き間違えないようにしましょう。
これを機会に「神妙」は「しんみょう」と読む事、「神妙」の「しん」は「神」であるという事を覚えておきましょう。
「神妙」の英語
「神妙」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「神妙」は英語にすると“docile”(ダセル)になります。
“docile”には「おとなしい」という意味があり転じて「神妙」という意味になります。
また“tame”(ターム)という英語にも「神妙」という意味があります。
“tame”には「飼いならす」という意味があり、素直で真面目で、まるで飼いならされた様子が転じて「神妙」になります。
このように「神妙」は“docile”や“tame”と言う英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「神妙」の言葉の使い方
「神妙」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「神妙」にはいつもよりも素直で真面目な様子という意味がありますので、誰かがそのような態度を取っている時に、「神妙」という言葉を使ってみましょう。
例えばいつもはふざける事が多い同僚が、社長が視察に来たため、いつもよりも真面目な態度を取っている時に、「社長の前では『神妙』だ」などと嫌味を言う事ができます。
またお寺などに観光に行った時、いつもは不真面目な印象の友人が、住職の話を素直に真面目に聞いている時などに「友人が『神妙』な表情で、住職の話を聞いている」と表現する事ができます。
このように、誰かがいつもとは違い素直で真面目な時に、「神妙」という言葉を使ってみましょう。
「神妙」を使った言葉や熟語・意味を解釈
「神妙」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「神妙」を使った定型句のような言葉が登場します。
- 「神妙な面持ち」
- 「神妙な態度」
「神妙な面持ち」
「神妙な面持ち」は、使う機会が多い言葉です。
いつもとは違い、素直に話を聞いたり、真面目な態度を取っている人に対して使います。
会社の人事が発表される直前などに、「神妙な面持ち」をする人が多いかもしれません。
また普段はふざけている子供が、親の調子が悪い日だけは、親の気持ちを思って素直に言いつけを守ったり、真面目に宿題をしたりする事があります。
このような時の子供の様子は「神妙な面持ち」になっているでしょう。
「神妙な態度」
「神妙な態度」という言葉も比較的よく使う言葉です。
いつもと違って素直で真面目な態度をしている人に対して使うフレーズです。
大人に本気で怒られた後、子供はいつもの不真面目さを封印し、素直で真面目な振る舞いをする事がありますが、このような態度を「神妙な態度」と言います。
「神妙」を使った例文や短文・意味を解釈
「神妙」という言葉を使った例文を紹介していきます。
様々な場面における「神妙」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「結婚式の花嫁は、いつもとは違い『神妙』な面持ちをしている」
この例文のように、結婚式での新婦の振る舞いはいつもとはまるで違います。
素直で真面目な印象に見えるため、「神妙」な面持ち、「神妙」な態度に見えるでしょう。
新婦だけでなく、新郎も出席者もどことなく「神妙」です。
披露宴になりお酒が進むと、いつもの雰囲気に戻って行きます。
例文2
「世界遺産に行くと、なぜか『神妙』な態度を取ってしまう」
世界遺産に指定されるような場所には、神聖な雰囲気が漂っているかもしれません。
この例文のように「神妙」な態度を取ってしまう人もいるでしょう。
みなさんの中にも、普段は神様の存在を意識しないけれど、世界遺産の寺院や神社などに行くと、急に「神妙」になる事があるのではないでしょうか。
「神妙」と「深妙」の違い
「神妙」と同じ読み方をする言葉に「深妙」という言葉があります。
この言葉にはどのような意味があるでしょうか。
「深妙」には「奥深くてすぐれている事」また「優れている様子」という意味があります。
例えば武術の達人の技は、奥深くて優れているでしょう。
そのため「達人の技は『深妙』で見る価値がある」などという文章を作る事ができます。
「神妙」とはまるで違う意味を持つ言葉ですので、二つの言葉を使い分けるようにしましょう。
「神妙」の類語や類義表現
最後に「神妙」の類語や類義の表現を紹介します。
「神妙」とよく似た意味の言葉を知り、ボキャブラリーを豊富にしましょう。
- 「奇特」
- 「健気」
「奇特」
「奇特」は「きとく」と読み、「行動が珍しく感心な様子」という意味があります。
普段は感心ではないという前提があるため、「神妙」とよく似た意味を持つ言葉と言えます。
例えば、いつもは手伝いをしない子供が、突然手伝いを始めた時に、「奇特な行い」などと表現します。
「健気」
「健気」は「けなげ」と読みます。
「健気」には、「感心な心がけである様子」という意味があります。
例えば新入社員が自ら先輩の手伝いをしたいと言った時、感心な心がけだと思うため「健気だ」と言ってしまうかもしれません。
「神妙」という言葉の意味や使い方を見てきました。
この言葉の意味を知ると、身近な誰かの「神妙」な表情が思い浮かぶのではないでしょうか。
今後、いつもとは違い素直で真面目な様子の人をみつけたら、「神妙」という言葉を使ってみましょう。