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「一環」の意味とは?謙遜?・読み方・英語【使い方や例文】

一環は、口語だと色々な同音の言葉と混同される為、この「一環」なのかどうか分からないことも多いです。

一環

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目次

  • 「一環」の意味とは?
  • 「一環」の読み方
  • 「一環」の英語(解釈)
  • 「一環」の言葉の使い方
  • 「一環」を使った言葉や熟語・意味を解釈
  • 「一環」を使った例文や短文・意味を解釈
  • 「一環」と「一貫」の違い
  • 「一環」の類語や類義語や言い換え


「一環」の意味とは?

「一環」の意味とは?

一環とは、「何かの一部(として考えられる)」という意味で使う言葉です。

「環」という字は、一文字では「わ」とも読み、「輪」と同様の意味があります。

その「輪の中の1つ」だと考えると、この意味で使うと分かりやすいでしょう。

このような、使われている漢字の意味から意味を連想するという方法は、もちろん他の言葉にも応用できますが、特にこの「一環」では有効な覚え方です。

それは、冒頭でも書いたように、同音の言葉が多く存在するからです。



「一環」の読み方

「一環」の読み方

「一環」は、「いっかん」と発音します。

この「いっかん」という読み方をする言葉は他にいくつも存在する為、口語で単に「いっかん」と発音しただけでは、そのどれなのか区別できません。

その点から、この言葉は読み方自体より、使われている前後の文脈がとても大切になります。

それによって、口語の場合でも、どの「いっかん」なのかの判断が付きます。

「一環」の英語(解釈)

「一環」の英語(解釈)

一環を英語で表現すると、“a part”となります。

何かの一環という使い方は、“a part of 〜”として、「〜」の一環という意味になります。

他の「いっかん」にも、もちろんそれぞれに対応した英語表現があるので、日本語のように、発音だけではそれらの区別が付かないということはありません。



「一環」の言葉の使い方

「一環」の言葉の使い方

一環は、この言葉の対象となるものが、何かの一部だと思った時に使う言葉です。

その対象となるものに制限はありませんが、行動や何かの決まりの一部だと使われることが多いです。

例えば、「今年は新入社員を多く採用したが、これも我が社の成長戦略の一環だ」などという使い方が多い言葉で、その中の一部という意味で色々な場面で使うことができる言葉です。

「一環」を使った言葉や熟語・意味を解釈

「一環」を使った言葉や熟語・意味を解釈

「一環」という言葉が入ったよく使われる言葉です。

どれも、この言葉の意味を知っていれば、解釈は特に難しくありません。

  • 「一環として」
  • 「一環の終わり」
  • 「勉強の一環」
  • 「コミュニケーションの一環」

「一環として」

「〜の(その流れを汲む)一部として」という意味で使う表現です。

使い方としては、「授業の一環として、市役所を訪れた」などとなり、この例では市役所に行くことが、恐らく社会などの勉強の一環になるということでしょう。

この使い方は、「一環」の使い方で一番見聞きする形なので是非覚えておいてください。

「一環の終わり」

口語では何の問題のない言葉で、「(その)全ての終わり」という意味で使いますが、この「一環の終わり」という表記は誤用です。

そのような意味で使いたい場合には、「一巻の終わり」と使います。

この「一巻」(いっかん)は「一環」と読みが同じ言葉の1つで、「1つの連続した物事」という意味で使います。

また、単行本などの第一集という意味もありますが、それは今は考えなくていいでしょう。

「勉強の一環」

「一環」の意味の通り、「勉強の一部」と解釈してください。

その他にも、「練習の一環」「息抜きの一環」などという使い方を見掛けることが多く、それぞれその一部だと解釈していいでしょう。

「コミュニケーションの一環」

例として、「握手はコミュニケーションの一環だ」といった使い方だと、「握手することは、コミュニケーションの一部に当たる」という意味になります。

この使い方もそれなりに見掛けますが、後付けで(最初からそうだと考えていた訳ではないのに)そうだと使われることも多い表現なので、本当にそう思って使っているかは、前後のシチュエーションなどから自分で考えないといけません。

「一環」を使った例文や短文・意味を解釈

「一環」を使った例文や短文・意味を解釈

一環を使った例文や短文です。

いずれも同じ意味で使っているので、どれも簡単に解釈できるでしょう。

  • 「一環」の例文1
  • 「一環」の例文2
  • 「一環」の例文3

「一環」の例文1

「研究の一環として、口コミを調査することにした」

それが研究の一部になるという使い方です。

意味はとても簡単な言葉なので、使い方次第で色々なものの「一部」だと表現できます。

「一環」の例文2

「それも仕事の一環だと思ってやるしかないか」

本来は(自分の)仕事ではないことを、その一部だと思うしかないと言っています。

この使われ方で多いのは、会社では掃除やゴミ出しなどでしょう。

特に当番というものが決められていない場合、使われることが多そうです。

「一環」の例文3

「イベントの一環で、余った物の抽選会をやるらしい」

何かのイベントで、本来は余らないはずの物が余ったなどの理由から、それを抽選で誰かにあげるという予定にはなかったことが追加されるようだという例文です。

「一環」と「一貫」の違い

「一環」と「一貫」の違い

この「一貫」も、先に挙げた「一巻」と同様に、「一環」と同音の言葉の1つです。

こちらの「一貫」は、「ズレがない」「ブレていない」という意味の言葉で、「最初から最後まで、一貫した態度だった」などという使い方をします。

「中高一貫」と使うと、中学校と高校の6年間を通した、ズレのない教育(転じて、中学校から、よほどのことがない限り、特定の高校へ進学できるスタイル)のことだと考えていいでしょう。

「一環」の類語や類義語や言い換え

「一環」の類語や類義語や言い換え

一環と似た意味で使える言葉や表現です。

いずれも、何かの一部という意味の言葉です。

  • 「一角」【いっかく】
  • 「一端」【いったん】

「一角」【いっかく】

「〜の1つ」という意味で、「一環」と似ていますが、同じグループに属するなどという意味で使う言葉で、完全にその中の1つという訳ではないところが違います。

よって、「三大メーカーの一角」のような使い方が多く、「同種の中の1つ」という使い方をすると考えてください。

「一端」【いったん】

この言葉は、「〜の一部分」という意味で使います。

「責任の一端は俺にもある」と言えば、「自分にも多少ながら(一部は)責任がある」というになります。

また、この「一端」「いっぱし」と読んで使うこともできる言葉で、その場合には「人並の」という意味になり、使い方が全く異なります。

icon まとめ

一環は、漢字から何となく想像できる通りの意味で、特に難しい使い方もしない言葉です。

その為、一度意味と使い方を覚えてしまえば、色々な場面で使うことができるでしょう。


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